ショッキングな事が起きてしまいましたビックリマーク

ずっと貧乏旅行で安くて美味しいものばかり食べていた俺らが、世界一美しいと言われる超特急列車ユーロスターで浮かれたせいなのか、何なのか、列車内にカフェテラスがあるという放送を聞きつけ食べに行ったのですが、テーブルに着くと何も考えずに本日のランチコースを注文してしまったのです!

そのレンジでチンしたファッキンランチコースは何と28€するんです!28€といえば¥5000!他にメニューがあるか確認するべきでしたガーン


さてローマに到着しました。そのまま地下鉄A線でバチカン市国近くまで向かいます。

ローマの地下鉄はA線とB線しかないのでアホでも分かります。

俺らが宿泊するホテルはバチカン市国近隣にありますが地下鉄の駅から少し遠いようです。しかしどうしても最寄駅からタクシーがつかまらず、非番のタクシーの人に声をかけましたが、そのストリートの名前を聞いたことがないとのことで、交渉で乗る前に料金を決めて10€でホテルを探してもらいました。近くまで行くと警察に聞いてどうにか到着しました。


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『驕れる者も久しからず』


さてチェックインしようとホテルに近づくと異様な雰囲気に気が付きました。

ホテルに大量の警察の車が駐車されているのです。

また、ホテルの外観も無機質でデザインが無くまるで学校のようです…。

妻と「……すぅ……けいさつ…がっ…こ…う??」

と、極度の警察嫌いの妻と二人で互いに尋ね合いながら恐る恐る中へ入りました。

すると中は高級感のある落ち着いた内装でそれでいてモダンなオシャレなロビーとフロントカウンターがありました。フロントの女性は英語堪能でしかもサービスがとても良くローマ観光の中心部やバチカン市国近くまで行くバスとバス停、最寄りの地下鉄駅を地図上で丁寧に説明してくれました。

「何でこんなに警察の車が停まってんの?」と尋ねると、

「ブッシュ大統領がイタリアに来ていて明日バチカンの教皇と会うんです」とのこと。

「大丈夫よ、明日になればみんな居なくなるから」と言われたので

「今すぐ帰れや」と俺が言うとウケました。イタリアに来て初めてウケました。

一般市民の警察嫌いは全世界共通のようでホッとしました。


チェックインを済ませ部屋に入ると荷物を置いてすぐ部屋を出ました。

日が高いうちにコロッセオとか見に行こうとホテルを出発してローマ中心部へ向かいました。

「バス916に乗れば中心部まで20分ぐらいで行ってくれる」と聞いていたので、それをしっかりと頭に入れてバス停を探しました。

すると途中でエンストしている車を押しているおっさんが居たので「手伝うよ!」と言って妻と二人押してあげました。

「良いことすると気分が良いな~」と二人上機嫌でバス停を探すとすぐに見つかりました。

「俺らって天才やなあ」と言っているところに916のバスが到着しそうになっています。

「あれやー!間違いないな?うん、あれや~走れ、間に合うー!」

タイミング、ピッタリで乗り込むことが出来た俺らの自画自賛はバスの中でも続きました。

「いや~しかし考えてみると俺らすごない?二人とも初めてのイタリアやのに

ナポリに到着してから今まで何一つ迷ってない!ホテルも観光名所もレストランも全部計画の時間どおりに迷わずにいけてるし。」

と自画自賛に夢中になっているうちに時間は20分ぐらい経過していました。

「もうそろそろちゃうかな?」

「でもまだ全然遺跡っぽいの見えへんし、中心部やから巨大な遺跡とか繁華街とかあるからアホでも分かるから心配ないで!」

とか話していると、前の赤ちゃんがジッと俺の方をむいて笑っていました。

しかもその赤ちゃんの側に立っているジェロム・レバンナを4まわり小さくした筋肉質のお父さん風の人は腰に銃を提げています目

その赤ちゃんをやさしい笑顔で見守るお姉ちゃん風の女の子は耳が聞こえないようでお母さん風の人と手話で話をしています。

そこから話はいかに白人の赤ちゃんがかわいいかという方向で盛り上がり、その話が日本人のめっちゃかわいい赤ちゃんと白人のかわいくない赤ちゃんが残念ながら同じぐらいのかわいさやという所に着地する頃にはバスに乗ってゆうに40分は経過していました。

「全然着かへんな。もうだいぶ乗ってるけどな。」

「ほんまやなあ。でもフロントの人916のバスやって言ってたし、あの人が間違った情報言ってるとは思われへんしなあ。でも全然それっぽい景色が見えてこうへんなぁ」

「ほんまやなあ。」

とか話しているといきなり斜め後ろから「チュパキスマークチュパチュパチュパキスマーク」

という音が聞こえてきました!妻が後ろを見て「見て、あれあり得へんで。」と言ってきました。

見ると、思春期の男女が映画の生死の境を二人で乗り切ったラストシーンのヒーローとヒロインのように接吻を交わしておりました。

そこから話はイタリア人は人前でいちゃいちゃし過ぎや、日本人の女性も人前でいちゃいちゃ

したいか、という方向で盛り上がり、イタリア男性はやり過ぎやけど、平均的な日本人の男性はしなさ過ぎ。平均的な日本人女性は男性に対してもう少しいちゃつきを求めていると話がまとめられる頃、景色は郊外の団地に囲まれていました。

そこで俺はやっと気付いてピンポンを押しました。

ピンポ~ン、そうです!


「やっべ、逆方向行ってるわ………。」


という訳での上の写真です。

中心地へ戻るバスはたくさん来ましたがどれが目的地まで行くのか定かではないので、乗ってきた916のバスが来るまで1時間弱待ちました…。

結局1時間反対方向へ走り、1時間バスを待って、1時間かけて戻る。

貴重な時間を3時間もロスしてしまった俺らは戻るバスの中でほとんど言葉はありませんでした。


『驕れる者も久しからず』

2度と調子に乗ることは止めようと固く決心しました。


rome


気を取り直してローマ中心部です。街中に突然巨大な遺跡や建物が現れるのでびっくりします。観光客が多く想像以上の観光都市でした。


pantheon


すぐに日が暮れてしまったので、調べておいたトレビの泉などの夜景スポットへ。

疲れ切った足を引きずりながら向かいました。パンテオンの前でアジア系のグループが何か合唱をしていたのでしばらく座って聞いていました。

イタリアに来てから毎日すごい距離を歩いていると思います。


navona


ナヴォーナ広場では夜もたくさんの似顔絵描きの人たちで繁盛しています。もし描いてもらっていたら、たぶん二人ともマラソン大会に参加した日の夜みたいな顔になっていると思います。


arabiata


生演奏している近くのテラスに座って遅めの夕食をとりました。

疲れはピークに達していて二人とも食事中一言も話すことも出来ませんでした。

アラビアータ越しに見る風景です。


monumento


バスに乗ってホテルへ帰ります。

バスはかなり遅い時間まで(0時まで)運航しています。

バスの中でも会話はなく眠っていて起きたら降りるバス停の直前でした!!ホテルに戻った二人は気力を振り絞ってバスルームで洗濯をしてクローゼットに干して死んだように眠りました。

いや、死にました。


つづく