幕張メッセで20日まで開催されている東京ゲームショウ2015では、VRを体験できるブースが目白押しだ。
中でも注目は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「PlayStation VR」。
TGS直前のプレス・カンファレンスで正式名称が発表されたばかりの注目株である。
果たしてどんなVR体験ができるのだろうか。
実際に試してみた。
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もはやVRという言葉に対する解説は不要だろう。
バーチャルリアリティ、仮想現実のことである。
ここ数年、VR技術は日進月歩で進化しており、次世代のエンタテインメントとして大きな注目を集めている。
そんな中、TGSで話題になっているのが、SCEブースで体験できる「PlayStation VR」だ。
VRを体験できるコンテンツは何と10作品。
美女とのリアルなコミュニケーションが楽しめる『サマーレッスン』や、オンラインゲーム『ファイナルファンタジーXIV:VRタイタン討伐戦』などジャンルの幅も広い。
今回、筆者はまず『ダンガンロンパ』の名シーンをVRで再現した『サイバーダンガンロンパVR 学級裁判』を体験してみることにした。
ヘッドセットをかぶると、一瞬にして世界が変わった。
TGSのSCEブースではなく、360度どこを見てもダンガンロンパの世界が広がっている。
VRで再現されたのは、『ダンガンロンパ』の学級裁判の場面。
上を見れば天井があり、下を見れば床がある。
キャラクターたちにはリアルな存在感があり、世界には奥行きが感じられる。
全体的にグラフィックはアニメ調で描かれているのだが、そんなことは関係なく、自分がゲームの中に入ったような感覚が得られる。
何ともいえない不思議な気持ちだ。
ゲームは従来のダンガンロンパと同じく、怪しい発言を撃っていくというもの。
次々にセリフが現れては消えるシーンも臨場感たっぷりだ。
照準は手に持ったコントローラー自体を動かすことで合わせることができる。
見事に怪しいキャラクターの発言を当ててゲームクリア……かと思いきや、最後はモノクマからのキツいお仕置きが待っている。
原作ファンなら思わずドキッとするだろう。
そう、あのシャレにならない恐怖を我が身で体験することになるのだ。
ある意味VRのためのようなシーンである。
むしろ、ダンガンロンパが今回選ばれたのは、これがやりたかったからだろうなあ。
お仕置きされた感想はとても文字では伝えきれない恐怖なので、ぜひ体験してみてほしい。
もちろん、怖いのが苦手な人は他の作品で遊んでみるといいだろう。
VR技術は今後のゲーム体験を変える——そう強く感じた。
