あけましておめでとうございます。


しばらくお休みしていたこのブログですが、再開させたいと思います。

ちょっとばかり長い年末年始休暇ということで。。


さて、今年のコンセプトですが、「独自発信」。これを柱にしたいと思います。


というのは、昨年は何本かの記事をそのまま翻訳していたわけですが、はっきりいってコストが大きい!& あまり楽しくない! というわけで、いくつかのメディアを参考にしつつ、自分で記事を書くという方針で進めていくことにしました。


2006年になっても、世界ではいたるところで悲しみや嘆きの声が聞こえてきます。

イラクでは相変わらずの自爆テロ、ついにトルコにまで広がった鳥インフルエンザ、東アジアを襲う大雪・・・。日本で起きていることは世界に連鎖していくかもしれないし、世界で起きていることが日本でも起きるかもしれない。そんなダイナミズムをわずかながら掴んでいきたいです。


本家クーリエ・ジャポンよりも小回りのきいた、それでいて骨のある内容を目指します!


そんなわけで、本年もよろしくお願いいたします。


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先日、チェチェンのある地域で放射能レベルが高まっているという記事 を紹介しました。核物質がテロ集団に盗まれた可能性もあるという言及もありましたが、その直後にこんなニュースです。
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▼BBC 「チェチェン、謎の病で騒ぎ」


ロシアからの独立をめぐって対立しているチェチェン共和国。いま、謎の病が集団的に発生している。専門家によれば不凍の状態で発見されたエチル・グリコルという有害化学物質が原因だという。


隣国のダゲスタンの医療の専門家によれば、5人の患者の少女から採取した血液にエチル・グリコルの痕跡が認められたという。


しかし、モスクワから派遣された別の医師たちやチェチェンで働いている軍の医療従事者はその発見を否定している。


ロシアの報道機関によれば、85人の人々が謎の病に苦しんでいるということで、そのほとんどが少女だという。


この数週間のあいだに患者たちは出血や頭痛、わけのわからない恐怖やパニック症候群に悩まされているという。


対立する仮説


こうした兆候によって次のような疑いが広まっている。つまり、化学兵器が暗躍しているというのだ。


ダゲスタンの医師ムミナット・ハザイェファは「エチル・グリコルが血液のサンプルのなかに認められた」として、そのような見方を否定している。


ロイター通信によれば、患者たちは汚染された水を飲んだことによって化学物質を摂取したのだろうとダゲスタンの別の医師が語ったということだ。


チェチェンの独立過激派はロシア連邦軍と10年にもわたって、共和国やロシアのほかの場所において苦しい戦いを続けている。


地元当局は謎の病は心理的な「トラウマ」に違いないとコメントしているという。


チェチェンのインフラは戦争によって壊滅的な状況であり、医療体制はお金と設備の不足で整っていない。


from BBC
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/4555716.stm

▼先週も世界は大きな動きに包まれました。


イラク選挙を前にして厳戒態勢という話。 あたりには人っ子ひとり見当たらず、警官と軍隊しかいないなんて、そんな光景はいまの日本では考えられませんね。というわけで紹介する価値があるだろうと思いました。しかもこのイラク議会選挙はアメリカのイラク侵攻の総決算にもあたりうる大行事。日本ではどれくらい報じられたでしょうか。現在、やはりシーア派が優勢のようです。


東アジアサミットの話。 「もしかしたらアジアもEUのようになるかも」そんな期待とともに行なわれたこの大きな会合をめぐる3つの視点を紹介しました。やはり報じ方が違うんだなぁと改めて実感。NYタイムズはアメリカの不在を謳っているのに対し、やはりオーストラリアのメディアにとっては自分の国やあるいはニュージーランドがこの東アジア共同体に入れるのかどうかということが大きな懸念のようでした。オーストラリアは他のアジアの国からは「西洋の回し者」のように見られていると書いている報道が、なんか新鮮でした。位置的に面白い国ですね。


ロシア原発の話。 最初聞いたときはびっくりしました。続報は耳に入ってきませんでしたが、原因調査の結果を世界中に公開してほしいですね。再発防止のために。


チェチェンの放射能汚染の話。 野ざらしにされてきた危険。やはりその代償は必ず大きくなるということなのでしょう。しかも過激派の手に核と関連のある資源が手に入る可能性もあるということです。


イランのサッカーの話。 ここの大統領は最近、西洋の音楽を聞くことを禁止するなど、北朝鮮並みにかなり問題児化しています。ウラン濃縮をめぐってヨーロッパのイギリス・ドイツ・フランスと4カ国協議みたいなこともしていますが、これもいま6カ国協議と同じく休廷中。どうしてこの2つの国はここまで孤立の道をたどろうとするのでしょうか。歴史に興味が湧いてきます。


▼今週はクリスマスということで、大きな事件が起こらないことを祈ります。中国の川の第二の汚染や鳥インフルエンザの猛威などなど、紹介すべき事件はたくさんあるのですが。。


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mahadavikia


▼アルジャジーラ 「FIFA、イランのワールドカップ参加を禁止せず」


FIFA会長は、イランのアフマディネジャド大統領が不穏当な発言を繰り返していることをうけて、イランが来年のドイツワールドカップ本選に出場停止になることはないと語った。


ドイツの政治家の有志によって、イランのマハムド・アフマディネジャド大統領がホロコーストを否定する発言をしたことを指して、イランをワールドカップから除外するべきだという要請がなされていた。


アフマディネジャド大統領は今週の初め、「ホロコーストはヨーロッパ人がユダヤ人のためにイスラム世界の中心に国を作り出す言い訳として使う”神話”だ」と発言して世界を怒りの渦に陥れた。


しかしFIFA会長のセップ・ブラッターは、FIFAはいかなる政治的な論争にも巻き込まれないと語った。


16日、東京で行なわれた世界チャンピオンシップでブラッター会長は言った。「我々はいかなる政治的主張にも関与することはない。我々はフットボールの精神からして、もしそのような論争に関わることになれば我々の規則に反することになる。我々は政治をしているのではない」


アフマディネジャドの発言はドイツで非難にあった。そこは、ナチスの過去に敏感な国であった。ヒトラーのナチス政権はホロコーストの名の下に600万人のユダヤ人の死の指揮をとった。


イランをドイツ大会から排除せよという要求の多くは野党の緑の党から提出されたが、一部報道機関や連立与党からの支持も受けた。


ヨーロッパ議会における緑の党議員アンジェリカ・ビールは「自分の国を孤立化させようと努力しているような大統領がいる国は、ワールドカップとは何の関係もない」と語った。


イタリア人のコラムニスト、フリオ・コロンボは15日の日刊コリエレ・デッラ・ゼッラ紙でイランの出場停止を支持した。


コロンボ氏は「イランというチームを排除するのではなく、大統領に対して排除が行なわれるのだということを説明する必要があるだろう」と語った。


フットボール・マニア


今週の初め、イラン外務省の報道官ハミド・レザ・アセフィは次のように語った。「イランがスポーツと政治とを混ぜ合わせているという理由でイラン代表からワールドカップ出場の座を奪おうとするシオニストのプロパガンダに追随するのは子どもじみたことだ」


イランはサッカー狂の国だ。テヘランのアザディ競技場で行なわれる国際試合はつねに10万人の人々を魅了する。HSVのメーディ・マハダヴィキアやバイエルンミュンヘンのアリ・カリミなど、多くの選手がドイツのブンデスリーガでプレイしている。


イランはメキシコ、ポルトガル、アンゴラがいるグループDに入った。しかし、多くの国々がイランでの安全性の問題に慎重さを見せているため、イランはワールドカップに備えてフレンドリーマッチを準備しようと躍起になっている。


ルーマニアは最近、イランとの試合をキャンセルした。しかしルーマニアのサッカー連盟がいうには、これはアフマディネジャドが以前に「イスラエルは地上から消え去るべきだ」と発言したことは関係がないということだ。


旧ユーゴスラヴィアが国連安保理の制裁によって1992年のユーロチャンピオンシップから追放されて以来、大きな大会で出場を停止されたチームはない。


偶然にも、イランのコーチは旧ユーゴスラヴィア出身だ。クロアチア人のブランコ・イヴァンコヴィッチは「友だちになる、ということがワールドカップのモットーだ」と語った。


「スポーツの最も良いところは政治と完全に切り離されているところだ」とイヴァンコヴィッチはいった。「公的な存在としてのFIFAは常にスポーツと政治のいかなる混合をも許さなかった」


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from Aljazeera

http://english.aljazeera.net/NR/exeres/9A383026-830C-4382-A080-6C6363009245.htm