ケニア便り 小規模で再開できるかな? | ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

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1987年から30年続いたマトマイ二・チルドレンズ・ホーム。その卒園生達と共に、貧しさ故に子どもを困窮状態に追いやっているスラムのシングルマザーの自立援助に力を注いでいます。マトマイニ第2章の始まりです。

1昨日から夜は雨です。屋根から樋を伝って大きなタンクに流れ入る雨水の音を聞くのはマトマイニに来て初めてです。川の水を水道管理会社が浄化して回すため、水道の蛇口から水が出ます。乾季に川が干上がる事態が起きるまで、何とか少量の原毛を洗ったり染めたりするのは出来そうです。

 

コロナ禍で需要と供給のバランスが崩れ、一時、危機に陥っていた羊農家は、ヨーロッパへの原毛輸出が急増しで高値で売っているようです。高値でも調達できるかどうか、まず少量で注文をしてみる話を進めています。

 

フェルトアニマルの芯に使うスポンジは、Bobmilという大手の会社から購入していましたが、4月21日夜、この会社の工場が原因不明の火事で焼け落ちました。連絡すると「在庫あり」との返事なので、少しだけ購入し、品質と値段を確かめます。

 

さて、肝心の作り手であるママ達。コロナ禍で彼方此方に散らばっています。遠くはサウジアラビアやカタールに出稼ぎに行ったママもいます。フェルト工房で働いていた頃より、良い稼ぎを得ているママもいるはずです。

 

「さあ、直ぐに仕事を始めましょう」とは言えず、「まだ情報を集めている段階だから、うまく行きそうなら工房を小規模でスタートしたいの、その時戻って来れる?」と聞き込みをしているところです。

 

皆の主食であるウガリ粉が3年前の2倍の値段になっているこのご時世。フェルトアニマルの値段も前と同じではなくなるということです。

かわいいアニマル作りが得意で商品開発にも貢献していたジェーン。

今は私立の小学校の用務員の仕事をしています。

「アニマル作りが大好き」 チータとライオンを手に持って。

 

フェルトボールのキーホルダーやアクセサリーでは誰にも負けない腕を持つモニカ。

今は、教会が運営する小学校の先生です。

「仕事は家にも持ち帰るほど大変。休む間もなく働き詰めでプレッシャーに押しつぶされそう」とか。