学寮が燃やされる! | ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

1987年から30年続いたマトマイ二・チルドレンズ・ホーム。その卒園生達と共に、貧しさ故に子どもを困窮状態に追いやっているスラムのシングルマザーの自立援助に力を注いでいます。マトマイニ第2章の始まりです。

リリアンはフェルト工房のパメラさんの長女14歳です。小学8年生を終え、良い成績で、見事セカンダリー校に合格しました。

パメラさんは犀(サイ)作りが得意でした。切っているのはアニマルの芯になるスポンジです。細腕で(?)4人の子どもを育てているたくましいアフリカンママです。今は遠い田舎の実家に移り畑仕事をしています。

 

2021年11月。クリスマスケーキやおせちの予約合戦が始まっています。

 

今年マトマイニは教育費が嵩みました。

 

コロナ禍で教育ゼロだった2020年のシワ寄せで、2019年度の小学卒業生と2020年度の卒業生のセカンダリー校入学が時期をずらせて異例のダブル進学となったからです。

 

マトマイニの大きい子の授業料と制服他の費用。そしてセカンダリー校に入学した工房のママの子の入学金や授業料等々で、総額40万円かかりました。

 

写真やメッセージを見ると、支援した子達が真面目に頑張っている様子が伺えて嬉しいのですが、ケニアの教育界は大荒れなのです。

一昨日、マトマイニのカマンデ氏と夜警のババムサウの給料2ケ月分を送金して、「無事にお金が届きました」の報告にホッとしたところ、最後の一文にギクッ!

 

  There are many cases of high school fires just like before.

                                            

セカンダリー校の学寮が夜間に燃やされる事件が相次いでいるのです。2016年7月私はブログに書きましたが、同じことが再び起きているのです。

 

ニュースを検索すると、「先週は5校が燃えた」とあります。

 

2016年は国政選挙の前年で、「野党が黒幕だ」「与党の陰謀だ」とケンケンゴーゴー様々な憶測がなされたものの、誰が放火したのか結局分からず終いでした。SNSによる「模倣犯」もあるのでしょう。

 

来年は国政選挙の年。「学寮が燃える」事件で、選挙をめぐる大混乱を思い出さずにはおれません。

 

焼け出され家に帰った生徒の親に「学寮再建や焼失した備品代を」と学校は追い討ちをかけます。真摯に学ぶ若い芽に火の粉が降りかかりませんように。