選挙が終わって | ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

1987年から30年続いたマトマイ二・チルドレンズ・ホーム。その卒園生達と共に、貧しさ故に子どもを困窮状態に追いやっているスラムのシングルマザーの自立援助に力を注いでいます。マトマイニ第2章の始まりです。

外界の選挙の騒ぎが信じられないほどマトマイニはのどかですね!とおっしゃるミツトシさん。3泊して今朝発たれました。

 

8日は国家の休日になり大人は投票に出ていたためマトマイニはひっそり静かでした。

 

翌日、選挙委員会による開票結果に不信を抱いた野党党首のコメントを聞いてあちこちで騒ぎが起き、警察が催涙ガスや実弾を発して衝突し、野党サポーター2名が射殺されました。この問題に今は触れたくありません。wait and seeにします。

 

さて、長時間行列に辛抱強く並び「おらが大統領」に一票を投じた人々。投票所で出産した女性や倒れて亡くなった人の話もマスコミで告げていました。マトマイニに関する限り当然投票率は100%でした。

 

投票日の前日、ママ達に「何が起きるか分からないから、自宅に材料を持ち帰って作っていいわ」と頼みました。

 

小さいアニマル作りが得意なエリザベスは暗くなるまで仕事をしていました。「家で沢山作って来ます」彼女は妊娠6ケ月の身重。「元気な子を産みたいです」とお腹をさすりながら帰途につきました。

 

そのエリザベスが投票所で並んでいた時、突然の出血と激痛で倒れ、入院してしまったのです。運び込まれたのはこの町の私立の病院です。

 

ケニアの国公立の病院のナースは、6月5日からずっとストに入っており、解決の目途がつかないまま今に至っています。ナースの居ない病院で出産はできません。

 

① 大統領・副大統領②上院議員③国民議会(下院)議員④下院の女性代表⑤群知事・副群知事⑥郡議会議員に選ばれる人は、この未解決の大きな問題にどう取り組むのでしょうか?