ワンガレ  | ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

ケニアのマトマイニ(希望)を育てる

1987年から30年続いたマトマイ二・チルドレンズ・ホーム。その卒園生達と共に、貧しさ故に子どもを困窮状態に追いやっているスラムのシングルマザーの自立援助に力を注いでいます。マトマイニ第2章の始まりです。


マトマイニ・チルドレンズ・ホーム-wangare

土曜日、今日は女の子達が料理担当なので、ワンガレ(18歳)が仕切ってチャパティ作り、

毎週土曜日の夕食はチャパティと決まっているが、一週間のメニューの中で最も高価な夕食である。



ケニアの国会議員は月俸を80万シリング要求し、反対する市民団体は豚を連れて国会に向けて抗議デモを行った。結局、給与は532,500シリング(約70万円)に納まったが、国民の半数以上が一日一ドル以下で暮らす貧困国で、「少しでも生活が良くなるように」と切なる一票で選ばれた国会議員が、最初に国会で議論したのは、自分達の給料値上げだなんて、あまりにも悔しいではないか。





さて、そんな中、マトマイニの子ども達は相変わらず、食べて寝て起きて学校に行って、帰宅して洗濯や掃除をし、薪を集めて、元気いっぱい日々を過ごしている。





最近のヒットとまではいかないが、「けっこういけるかな」というのが、ワンガレ(18歳)のケーキだ。職業訓練のコースを修了したワンガレがマトマイニに帰って手伝ってくれている。最初は「まだ子ども」とあまり当てにしてなかったが、近ごろは、何でも任せられる心強い助っ人である。






マトマイニの朝食は食パン2片とチャイ(ミルクティ)だが、目下、経済的な朝食メニューを模索中で、私もマンダジ(揚げパン)やドーナツを作って、1シリングでも安くあげようと工夫している。




高い食パンや、マンダジなどの揚げ物よりも、ケーキの方が安くつくかも知れない。マトマイニの藪から採った薪を使い、土のかまどで焼いた「オーガニック・ケーキ」は、「これ、どこかの露店で出してみたい」というレベルにまで達している。乞うご期待!