右のブラウンさんの母上がチーズ作りを始めたそうた。
チーズの貯蔵庫。
私はKenya Museum Society(ケニア国立博物館友の会?)の20年来の会員でありながら、行事にほとんど参加しないのだが、珍しくリムルの町のチーズ工場の見学会には参加した。
このリムルという町は、「ホワイト・ハイランド」の真ん中に位置している。かつてケニアがイギリスの植民地であった頃、本国から気候のいい高原部に集中して入植した人々が形成したのが、「ホワイト・ハインド」である。紅茶用の茶畑が緑の絨毯の様に広がっている。
チーズの製造工程を見学し、チーズのレクチャーを受けながら、チーズ尽くしのランチをいただいた。むろん有料。おいしかったけど高かった。
ブラウンという白人さん一家が「自家製チーズを作りたい」と始めて、今では一日平均500キロを製造しているという。「ヨーロッパのように良質の牛乳はケニアにはないので、チーズ作りは苦労します」
牛乳は農家から買っており、近頃その量が減ってきたので、もうすぐチーズは値上げするそうだ。
ケニアの人は牛が好きで、牛を飼う農家は多いけど、牛乳の加工は知らない。大手業者に売るチャンスを逃すと大量に牛乳が腐って困ると、知人がぼやいていた。腐るほどあるんだったら、ちょっとした加工技術が伝われば農家は潤うのになあ。
ホワイト・ハイランドの飛び切りの一等地であるリムルの町の、ブラウンさん一家の庭の芝生を駆け回るホロホロ鳥を眺めながら、私はそんなことを考えていた。

