ASKAママのTXらいふ

ASKAママのTXらいふ

引っ越し履歴: 東京⇨LA⇨Houston
子供3人(22歳男、20歳女、18歳男)のシングルマザー(主人とは別居・離婚手続き中)
普段の自分の仕事(州公務員・リハブテック・ケアギバー)、子供の現地校、こちらで遭遇した個性的な人たちについてなどいろいろ書いています

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今日はリハブテックのお話

私は3つのお仕事をしています
◉州公務員(テキサス州の公務員をしています。心身に困難のある人達が、実社会に戻ることができるよう支援するのが目的の施設に勤務。月〜金のフルタイム。でもフレックス制なので出勤・退勤時間はバラバラ)
◉リハブテック(長期滞在型の病院でリハブテックをしています。理学療法士に指示されたエクササイズを患者さんに施術したり、動ける人にはトレーナーの様にカウントしながら自力で運動してもらいます。土日のみ)
◉ケアギバー(個人宅で全身麻痺の女性のケアギバーをしています。夜勤のみ週2日)


まだ土曜日、夜の11:50なアメリカです

今日は担当患者さんが26人でした…

そのうち3人は1人あたり60-90分かける、リハビリ専門病棟の患者さん達。

当然全員にセラピーをするのは無理でした。

しかも土曜日は大学のアメフト、日曜はプロのアメフトで全国津々浦々大盛り上がりのアメリカですから、「このリハビリ、緊急じゃないよね?」「そりゃモチロン…あぁ…お忙しいのね?後でくるね?」と、何人もに拒否られ、さらに時間食った…

Texas A&Mのゲームがあちこちで放映されてて、病院全体がサラウンドシステム完備の映画館のようになっていた…
負けちゃったけどね

ただ今腰痛と戦っているのは私です…ニヤリ

今日は州公務員のお話

私は3つのお仕事をしています
◉州公務員(テキサス州の公務員をしています。心身に困難のある人達が、実社会に戻ることができるよう支援するのが目的の施設に勤務。月〜金のフルタイム。でもフレックス制なので出勤・退勤時間はバラバラ)
◉リハブテック(長期滞在型の病院でリハブテックをしています。理学療法士に指示されたエクササイズを患者さんに施術したり、動ける人にはトレーナーの様にカウントしながら自力で運動してもらいます。土日のみ)
◉ケアギバー(個人宅で全身麻痺の女性のケアギバーをしています。夜勤のみ週2日)



あまりに忙しく、記事Upしてる時間がないのでビデオでも…(暇があれば寝たい…)




コレはガルベストン・アイランドのビーチです
今朝の5:00AM出発というトリップ
4:30出勤なので3:30起床
なので午後1時には家に帰れました
こういう方がワタシには合ってるわ…

モチロン今日のトリップも朝っぱらから問題山積でしたよ
入居者は大腸検査兼処置なので麻酔やるはず
ということは車椅子が必要
なのに術前の洗浄処置のためにいた施設内の医院には予備の車椅子がないという
ふざけた態度の当直のナースに食ってかかるスタッフと冷静さを装ったワタシ

「じゃあ車椅子なしで予約行っていいのね?」
「車椅子ないなんて馬鹿げてる」
ナ「そこら探してみたら?」
「貴女ここで働いてるんでしょ?私たちは何処にナニがあるか知らないわよ」
ナ「でも予備なんてないわよ」
「私はただ車椅子なしでいいのか聴いてるの」
ナ「そんなの分からないわよ」
「埒があかないわ。ナースにわからないって言われたと報告するしかないわね」
ナ「私の名前入れないでよ」
「私たちだって報告しなくちゃいけないもの」
「必要なら後からいくらでも当直ナースの名前なんて調べられるから大丈夫よ」
「そうよね」

ちなみにまたお馴染みナイジェリアン・ナースでした
実は末っ子の啓人がシェイク大好きで…
ちょっと出かけた時とかよく「買って!」って言われるんだけど…コレがよく「故障中」って言われる

もうね
コレアメリカ全土、何処でもそうなの
マックのアルアル

で、先日運転中にラジオ聴いてたら「今日一番ホットなニュース!」でコレやってた

マックのアイスマシーン 連邦取引委員会から調査される


いつでも何処でも「故障中」か「掃除中」か「点検中」と言われるマックのアイスマシーン

でも誰もが知ってる

閉店前の掃除が面倒だから誰も使いたくないだけ

で、とうとう州ではなく連邦から調査が入った

最初ラジオのパーソナリティも「(もう言い古された)ネット上のジョークかと思って調べたらホントだったよ!」と大笑いしてた

ソレぐらいマックのアイスマシーンが故障してるのは当たり前のアメリカ

肉のレア具合を説明するフリして、マックのアイスマシーンが動いてる確率を「スーパーレア」という

「面接の際、アイスマシーンを修理できちゃうような人は採用しないようにしてるんじゃないか?」疑惑

「社訓、今日もストローを渡し忘れ、アイスマシーンを修理しないことを誓います」

DQってのはアイスが有名なファーストフード店
「とうとうプロに修理を頼んだよ…」

ちなみに長男の佑人はマックで働いたことがあります
すぐやめたけど…

調査結果が知りたいわ爆笑

今日はリハブのお話

私は3つのお仕事をしています
◉州公務員(テキサス州の公務員をしています。心身に困難のある人達が、実社会に戻ることができるよう支援するのが目的の施設に勤務。月〜金のフルタイム。でもフレックス制なので出勤・退勤時間はバラバラ)
◉リハブテック(長期滞在型の病院でリハブテックをしています。理学療法士に指示されたエクササイズを患者さんに施術したり、動ける人にはトレーナーの様にカウントしながら自力で運動してもらいます。土日のみ)
◉ケアギバー(個人宅で全身麻痺の女性のケアギバーをしています。夜勤のみ週2日)



ご無沙汰です
あまりに忙しくて…ちなみに引っ越ししました😩


最近今までのLTAC (Long-Term Acute Care: 長期急性期病床) だけでなく、ARU (Acute Rehabilitation Unit: 急性期リハブユニット) での仕事が増えてきた。

わたしの勤める病院は長期滞在型で、急性期病院で手術などをした患者さんが、自宅に帰ったり施設に入れるようになるまで治療を続けるための病院。何ヶ月も入院している人がたくさんいる。

施設によって胃瘻があると受け入れ不可だとか、人工呼吸器は不可だとか色々あるんだけど、受け入れ施設の医療体制によりけりなんでそれに合わせる訳だ。家に帰れる人でも老老介護だったり、昼間は働いていて誰もいないなど家庭によって事情が違う。ヘルパーは来てもランチを挟んだ2時間だけとか、薬を飲むのを忘れないように投薬の確認のためだけにケアギバーを毎日15分だけ頼むなんて家庭もある。

退院後車を運転するのか?
車椅子なのかウォーカーなのか?
2階建てなのか平家なのか?
どこまで機能を回復したいのか?

それぞれに合わせてARUでは基本2週間以内に家に帰れるようプログラムを作る。長期入院後に機能回復のために来た人がほとんどだけど、飛び込みもあり。先日は転んで腕の骨を折ったけど、病院に行かず3-4ヶ月で治した。でも今は関節が固まりあまり動けないんだと入院してきたおじいちゃんがいた。椅子やリクライナーに座ってるとずり落ちてきて、自分で座り直せないから床まで落ちちゃう。そこからはもう起き上がれない。結局救急車を呼び入院。節約のつもりがかえってお金がかかったケース。
で、彼のスケジュールも超スパルタ!
職員サイドも期限までに退院できるようリハビリできないと大問題になる。

病室はいろんな広さがあるけど個室のみ

なのでここに来た患者さんには最初に言うことがある。

「ここは機能を回復して家に帰るためのユニットです。退院日はここに書かれています。毎日OTとPTとスピーチセラピーがそれぞれ月〜金の1-2時間セラピーをします。私たちは助けるだけで患者さんが自分で自分の機能を回復する場です。自分でやらないならここは出てもらわないといけません。本人が意欲的じゃないと機能は回復しませんから」

で、月〜金は普段のPTがセラピーをやるけど、週末は誰もいない。が、この2日で怠け癖がついたり機能が後退しちゃ困る…って訳でわたしの出番。土日ほぼ毎週出てるのってリハブの中で私だけだから。

私のボスはLTACのディレクター(トップ)なんだけど、彼の上司でLTACとARUの統括トップに引き抜かれた。うわー!!

ARUの方が普段州施設でやってたことと近いし体力的にも楽。だってトレーナーみたいなモノで、見本を見せたら後は患者にやらせるだけの立場だから。責任も州施設よりよっぽど緩い。

ラッキーと思ったら隣ではちょっと違うことが起きてた。今までLTACでPTやってた女性1人がレイオフに。彼女は悪びれずに言った。

「今ボスから言い渡されたんだけど…毎週仕事があるって訳じゃなくなった。身分はわからない。パートでもPRN (As needed) でもいいからここに籍を残しておいて欲しいんだけど…せっかく全部勝手が分かってるのに…」

因みにアメリカのナースはフルタイムじゃなくPRNが多い。っていうかほとんどがそう。人手が余ったらすぐ仕事がなくなる。が、いつも人手不足だからフルタイムのように毎日仕事はあるしオーバータイムもザラ。保険もきっちりある。因みに私もPRN。

明日は我が身だ。
私は単価が安いから残っただけだろうから…

昨日は仕事でヒューストンを東西に突っ切らないといけなかったんですが、恐ろしいほどの土砂降り。



この直後空真っ暗になって、さらに酷い土砂降りに。雨音が凄すぎて会話ができないレベル。雷もすごくて、運転の荒いテキサンもハザードつけてみな徐行。夏のヒューストンってほぼ毎日夕立があります。スコールって感じ。蒸し蒸しして地獄デス。


ちなみに運転してるのは同僚。修理した車椅子用のリフト付きバンを取りに行ったので、彼はこの土砂降りの中大きなバンで帰りました。私はこのビデオ内の車でスイスイでしたが。


母がこの度目出たくスマホデビューして、前からあった私たちと私の妹で作っていたラインのグループに参加。お盆の写真を送ってきました。懐かしすぎ…祖父はまだ私が小学生の頃に亡くなりましたが、祖母は長生きで90代で亡くなりました。年で母の顔が分からなくなってもベッドの上で正座し「どなたか分かりませんがご親切に有難うございます」と頭を下げるような穏やかな人でした。

仏壇は京都の母の実家のもの。仏教徒ではないんで仏壇あるって知りませんでした。母の家系は結構不思議な話が多くて神道っぽい家なんです。一方父の実家は田舎の旧家でなんとか宗で、物凄い仏壇ですが…子供の頃から近くに行くのも怖かったな。


母も伯父も伯母も子供の頃から一度も怒られたことがない、という祖父母だったそう。「教育的にどうなのかしらね」って母が自分で言ってました。


下の小さな写真の男性は唯一の男兄弟でもう亡くなった伯父。生前とことん私に意地悪だった伯父。母が言うには「お父さんと伯父さんは険悪だったからね。アンタはお父さんにそっくりだってお母さんがいつも言ってたから…そのせいかしら?そんなこと言わなけりゃ良かったわね」ですって。とっても社交的でかなりの実力者だった伯父は私にとっても憧れでした。が、伯父は私を毛嫌いし、私の妹を溺愛しました。

伯父の子供達である従兄弟たちはすごくいい人だったんで子供ながらにそれが不思議でね…意地悪なおじさんの子供は意地悪なのが定番なのに…って。伯母さんは当たり障りなく振る舞う人だったんで、顔すら覚えてないほど記憶にない。まぁ意地悪もされなかったですが。


昨夜は母と電話で2時間近く話していました。


京都はすごい人出だそう。全然自粛してないって。流石に母はもう以前のように食べ歩いてないそう。前は1日おきに外食して優雅な生活してたのに。


旦那との離婚調停の話もチラッとし、ずっと黙っていたことがバレそうになったので適当にはぐらかしました。次回はもう本当は3年以上別居してるんだよと打ち明けます。


ココにもようやっと書けるかな。


あんまり細かいことは時間もないし過去のことで意味ないんで書く気はないですが…乞うご期待?!


今日はリハブのお話

私は3つのお仕事をしています
◉州公務員(テキサス州の公務員をしています。心身に困難のある人達が、実社会に戻ることができるよう支援するのが目的の施設に勤務。月〜金のフルタイム。でもフレックス制なので出勤・退勤時間はバラバラ)
◉リハブテック(長期滞在型の病院でリハブテックをしています。理学療法士に指示されたエクササイズを患者さんに施術したり、動ける人にはトレーナーの様にカウントしながら自力で運動してもらいます。土日のみ)
◉ケアギバー(個人宅で全身麻痺の女性のケアギバーをしています。夜勤のみ週2日)

盛り付けはアメリカなので微妙だけど、私のオーダーしたポークとエビ。エビは普通。でもポークの味付けが絶品!!!右半分は下まで全部レタスと野菜。カラダが喜ぶキラキラ


3日目、最終日。


私のフルタイムの仕事の話になった。「○○にある州立の施設で…」と話を始めるとMr. Hがふと無言になった。なんだろう?と思ったら彼のすごい過去が…


なんと何十年も前に私の勤める州施設で不祥事があったんだけど…その潜入捜査で、彼が犯人を逮捕したんだという。名前も身分も変えてスタッフのふりをし、州のお金を何百万と着服していたスタッフを実刑7年の刑務所送りへ。全国ニュースになった。


「どうやって捜査したの?」

「警察にタレコミがあって潜入調査が始まったんだ。その頃は刑事だったから潜入捜査もした。で、結局聞き取り調査をしたんだ。別件のフリした事もあるし、入居者にもたくさん聞いたし」

「でも入居者はメンタル面で薬飲んでる人ばかりだよ。ちゃんと話せない人も、嘘ばっかりつく人もいる。どうやって判断するの?不可能じゃない?」

「刑事だよ?質問の仕方っていうのがあるんだよ。そうすると嘘かどうかわかるんだ。」


細かく聞きたかったけどあまり根掘り葉掘りもね…これ以上はやはり話せないだろう。でも…スッゴイ気になる!!


3日間が終わり、翌週末出勤するとMr. Hはもう退院していた。患者との関係なんてそんなもん。


…と思ったら違った。


その1週間後こんなものが届いた。

私の働く州施設であった逮捕劇の切り抜きや、その他いろんな関係資料…そして当時の大統領夫妻から届いたクリスマスカードまで。退院前にリハブのジムに置いていったそうで、何のメッセージも無いとこが男性だけど、男性だからこそ自分のしてきた仕事に興味を持ってもらうのって嬉しいよね。


ラミネート加工してあったりするんで、これまでの仕事の成果は全部取ってあるんだろう。意識不明になる前はコンピュータのように全て頭の中にデータが入ってるような人だったそう。


私は両方の祖父母とは離れているところに住んでいたから、こういう昔話とかほとんど出来なかった。


サンキューCardを送ろう…音符


おわり


今日はリハブのお話

私は3つのお仕事をしています
◉州公務員(テキサス州の公務員をしています。心身に困難のある人達が、実社会に戻ることができるよう支援するのが目的の施設に勤務。月〜金のフルタイム。でもフレックス制なので出勤・退勤時間はバラバラ)
◉リハブテック(長期滞在型の病院でリハブテックをしています。理学療法士に指示されたエクササイズを患者さんに施術したり、動ける人にはトレーナーの様にカウントしながら自力で運動してもらいます。土日のみ)
◉ケアギバー(個人宅で全身麻痺の女性のケアギバーをしています。夜勤のみ週2日)

またPhoへ 啓人のビーフVermicelli、一番高い!でも私のオーダーした物の方が美味しかった。それは次回!


「この前言ったでしょ、昏睡状態で幽体離脱したことあるって。」


うん、でも正直半信半疑だったよ。昏睡中に起きた事を奥さんに確認出来たなら信じたけど…疑ってるようでソコまでしてないし、することもないかな…って。


「この普段いきなり意識がなくなる時も幽体離脱してて、上から見てるんだよ。『あ!誰か部屋に入ってきた!』とか見えてるわけ。」


「えぇ〜ズルして覗き見されてるみたい…奥さんは知ってる?」


「話したことないよ、心配かけるから。」


今は座っている時に意識が飛びそうになったら意識を逸らして避けるそう。話し方がいきなりゆっくりになったら要注意だそう。癲癇にやっぱり似てるよね…


お陰で癲癇ではないけど準癲癇扱いで、意識がなくなったら3ヶ月車の運転ができないそう。それはいいけど…階段から落ちたら怖いな、セラピーで階段の登り下りしてるのに…


Mr. Hは今回右足の指を手術したので特別なリハビリ用の靴を履いている。こんなの。

リハビリではカカトだけを使いつま先を触らないよう歩く練習をする。考えてゆっくり歩かないとすぐ爪先を使って蹴り出そうとするのが人間。


「ほら、あったよね、日本のこういうシューズ…」

「あぁ、下駄ね。あれも慣れないと歩きにくいし下駄をすぐダメにしちゃうから」

「履いたことあるの?」

「モチロン!現代人でも時々履くのよ。夏のフェスティバルの時とか、女の子がデートでボーイフレンドのためにとかネ。可愛いしセクシーだから浴衣は人気あるし」


今でも下駄を履くことにMr. Hは本気でビックリしていた。


リハビリではワザとリハビリ用ではない本物の階段を登り降りしている。何故かっていうと、Mr. Hはナースの許可なんて得ずにどうせ勝手に外出たり階段登ったりするから…セキュリティはどの患者さんが外出ていいかまで知らないから、それをいいことにやりたい放題のMr. H。


私と一緒にいても平気で外に行こうとしたので

「看護士の許可が欲しいんですけど」

「じゃあ貴女が許可取りに行ってる間、私はここで待ってる」

「ソレじゃ一緒じゃないですか!もう外に出ちゃってるし」

マジかどうか分からない顔をして見せるんで

「そんな無茶は言わないって分かってますよ?中に戻りましょう!」

と明るく促す。


つづく


今日はリハブのお話

私は3つのお仕事をしています
◉州公務員(テキサス州の公務員をしています。心身に困難のある人達が、実社会に戻ることができるよう支援するのが目的の施設に勤務。月〜金のフルタイム。でもフレックス制なので出勤・退勤時間はバラバラ)
◉リハブテック(長期滞在型の病院でリハブテックをしています。理学療法士に指示されたエクササイズを患者さんに施術したり、動ける人にはトレーナーの様にカウントしながら自力で運動してもらいます。土日のみ)
◉ケアギバー(個人宅で全身麻痺の女性のケアギバーをしています。夜勤のみ週2日)

初めて食べて美味しかったのが “Spicy Popcorn Shrimp Roll” 中に何か入ってる、子持ち昆布みたいな食感のモノが…



昏睡から覚めた後、言葉も奥さんの顔も忘れてたMr. H。それだけでも大変だったろうに、実は歩き方まで忘れてしまっていたんだと言う。


「上から身体を吊り下げられてね、4人のセラピストにそれぞれ両手両足を一本ずつ抱えられて『1、2、1、2』って動かしてもらうんだ。脳と手足の神経がコネクトして歩き方を思い出すようにね。」


「まるでマリオネットみたいね」


「そうだね、でもこの後が酷いんだ。上から床に叩きつけるように落とすんだよ。」


「え…ガーン


「モチロン床にぶつかるギリギリで止めるけど…反射的に体が反応するかみてるのかもしれないけど、あれほど酷い体験はない。体が動かない相手にムゴすぎる。」


コレこそトラウマになりそうだわ…


こんな何度も昏睡状態の経験があるMr. T。

その後も時々ガクッと意識がなくなる事があるんだと言う。ソレは突然起こる。だから状況を選べないし気をつける事もできない。


「歩いていて突然床にバタッと倒れた事もある。身体を全く庇う事なく倒れるんだ。周りはパニックだよ。」


「癲癇ではないの?」


「違うよ、もう調べたから。座っていて誰かと話していていきなり言葉が出なくなって…ガクッと意識がなくなったりね。で、この時また幽体離脱してるんだよ。」


「え?」



つづく


今日はリハブのお話

私は3つのお仕事をしています
◉州公務員(テキサス州の公務員をしています。心身に困難のある人達が、実社会に戻ることができるよう支援するのが目的の施設に勤務。月〜金のフルタイム。でもフレックス制なので出勤・退勤時間はバラバラ)
◉リハブテック(長期滞在型の病院でリハブテックをしています。理学療法士に指示されたエクササイズを患者さんに施術したり、動ける人にはトレーナーの様にカウントしながら自力で運動してもらいます。土日のみ)
◉ケアギバー(個人宅で全身麻痺の女性のケアギバーをしています。夜勤のみ週2日)

恵梨とデート(米くら鮨にて)全部一貫ずつシェアして食べます。炙り系、サーモン、鰻が大好物の恵梨🤤


『Comaから①』今日はリハブのお話私は3つのお仕事をしています◉州公務員(テキサス州の公務員をしています。心身に困難のある人達が、実社会に戻ることができるよう支援するのが目的…リンクameblo.jp

『Coma から②』今日はリハブのお話私は3つのお仕事をしています◉州公務員(テキサス州の公務員をしています。心身に困難のある人達が、実社会に戻ることができるよう支援するのが目的…リンクameblo.jp


つづきです


しばらく昏睡状態が続いた後、少しずつ意識が戻ってくる時も変な感じだったという。


「まず周りで人が喋ってる声が聞こえても、何を言っているかは分からないんだ。タダの雑音がずっと聞こえてるって感じ。実際昏睡から覚めてもしばらくは言葉が分からなかったんだよ。」


「奥さんの言ってる事も分からなかったですか?患者さんの中に奥さんの声にだけは反応する人がいるんですよ。」


「分からなかったね。ソレどころか今でも後悔してるような酷い事やっちゃったよ…」


ソレは昏睡から覚め、スピーチ・セラピーを受けた後のこと。奥さんが来て「私が貴方のワイフよ」と挨拶した時、Mr. Hったら「Let me see your ID (ID確認させて)」と答えたんだそうで…


「流石にコレばっかりは今でも後悔してるよ…本当に済まないことをした…」


「奥さん悲しかったでしょうね…昏睡状態の時だって心配で大変だったのに、折角起きても自分のこと忘れてるなんて…」


思わず涙ぐんじゃう私…ショボーンそんな事ないとか仕方ないなんて、気休め言えないぐらいの雰囲気だった。でも彼は肩をすくめて戯けるように答えた。


「ホントだよね、もし今後キミにこういう事が起きても絶対IDなんかAskしたらダメだよ」


「奥さん大事にしなくちゃね?毎日I love youって言ってHugしてあげてね?」


ほぼ毎日来院している奥さんも見てるから…


「昏睡中の混乱した頭でも唯一分かったものがあるんだ。何だと思う?」


本気で分からない…??


「音楽だよ。体も痛いし死んだかな〜まぁいいか…と思ったら音楽が聞こえてきてね。『Fu*k‼︎まだ生きてるのかよ…』って思ったよ。」


「じゃあ胎教にいいって言うのも本当かも…」


「さっき担当の患者さんの中に、昏睡状態や植物状態の人がいるって言ってたでしょ?意識不明なのに貴女がいる方に顔向けてくる人。彼には絶対聞こえてるはず。セラピーの時はいつも音楽かけてベッドの周りを歩き回ってあげるといいよ。」


「いつもESPNとかつけてバスケの話したりはしてたけど…言葉が分からないんじゃ音楽の方がいいのね…」


「声掛けるのは勿論いいけど、音楽は絶対だよ。ただし同じ曲ばっかりは辞めてね。いろんな曲にしてあげるといいよ。」


つづく


今日はリハブのお話

私は3つのお仕事をしています
◉州公務員(テキサス州の公務員をしています。心身に困難のある人達が、実社会に戻ることができるよう支援するのが目的の施設に勤務。月〜金のフルタイム。でもフレックス制なので出勤・退勤時間はバラバラ)
◉リハブテック(長期滞在型の病院でリハブテックをしています。理学療法士に指示されたエクササイズを患者さんに施術したり、動ける人にはトレーナーの様にカウントしながら自力で運動してもらいます。土日のみ)
◉ケアギバー(個人宅で全身麻痺の女性のケアギバーをしています。夜勤のみ週2日)

アメリカのくら寿司デス



次は細心の注意を払って患者さん(Mr. H)の興味のある話題を探っていく。関係を構築するには一にも二にもまず会話。この場合相手はかなり年上だから適当じゃバレる。本当に私も面白いって思える話を引き出さないと…ね、何しろ3日もあるんだから。


結果、とても興味深いお話を聞く事ができた。


最初にGymに行くまでの間、杖をつきながらユックリユックリ歩いてもらった。私は状態を観察してもいるんで、会話もまだゆっくり、途切れ途切れでも大丈夫。ここでMr. Hの好みを見極めないとね。


まずさっき部屋でボスも一緒にいた時、彼から「私は警官をしていて何度も怪我をして病院に担ぎ込まれた事があるんだ」と聞いていた。


ボスはアメリカ育ちなのでキチンと「Thank you for your service」と敬意を表していた。コレ、相手から切り出されたら敬意を表するのは当然なのがアメリカ。軍人と軍人だと、例え短パンビーサン姿でスーパーで買い物中でもマジで敬礼しますから。


一方の私はというと(引退していても仕事の話を聞くのは面白そう!)と思っていた。(不謹慎)


そして、話を振るとやはり銃撃戦やら刑務所のライオットやらいっぱい出てきて…今まで銃弾を何発受けた事があるのかから始まって、いろんなトラウマまで…寝ていると銃撃戦のシーンがフラッシュバックして今でも怖いんだという。


「真っ暗な部屋で目が覚めると一瞬何処にいるか分からなくなるよ。銃弾が頭の上をかすめていくんだ。音もまだ耳に残ってる。俺は撃たれてるからロクに動けないし…で、少ししてあぁ夢だったんだって分かる。恐怖だよ。」


目を伏せて話すMr. H。


刑務所のライオット鎮圧の時は、被弾して救急搬送され、昏睡状態になったそう。昏睡状態だった時は幽体離脱も経験したという。


「すっごいイライラするんだ。寝ている自分が見えるけど、何もできない。部屋の中のナースやドクターが何を言ってるかも分からない。ただ部屋の上の方から自分を見てるだけなんだ。」



つづく