【2022年度入試結果の考察】内申オール3付近の公立高校 | 横浜市東戸塚にある個別指導塾教室長のブログ

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神奈川県の公立高校入試の受験情報や小・中学生の学習指導について綴っていきます。

7月に入り中学校では夏期面談が行われていることと思います。中3生たちは進路についても話し合いがされて、高校受験を否応なしに意識しなければならない時期になりました。

 

神奈川県の公立入試は学校の定期テスト勉強を頑張っていれば望んだ点数が取れるような試験ではありません。

 

それは、夏から受者数が増える模擬試験を受験されれば実感できます。5科250点を取るのも簡単ではないでしょうから。

 

この記事では今年2月に実施された神奈川県の公立入試の合格者平均を元に、どれくらい受験で得点できていれば合格できていたか考察していきます。

 

これから書く内容は2023年2月14日に受験をする中学3年生を対象にしています。

 

データは伸学工房さんの「2022神奈川県公立高校受験結果資料」を元に作成しました。

 

今回の記事は内申オール3付近の公立高校です。

 

今年も内申オール3付近の公立高校を下記の基準で定義しています。

 

①内申81(通知表9科27×3)の±2

 →つまり内申79~83

②通知表9科27の+2まで

 →つまり内申84~87(29×3)

 

 

【表①】2022年度神奈川県公立高校入試 合格者平均内申

■選考比率が「調:学:面=5:3:2」の高校はセルを水色にしています。

 

内申オール3付近①の表を見ると、中2時点では通知表はオール3に届いていません。

 

その分、中3になってから通知表を1~2UPできた受験生が多かったのかなと感じます。
 

私のオール3タイプの生徒の印象は、定期テスト前にならないと勉強しない子嫌いな科目は学校の宿題のみで後は全くやらない子です。

 

課題提出や学校の先生の指示は一応聞きますので、可も不可もない感じです。

 

しかし、内申オール3付近①の上鶴間高校より上にある高校や内申オール3付近②の高校を合格した中3生たちは、オール3から内申を1~2に上げることに成功しています。

 

得意科目であっても3→4に上げるのは容易ではなく、突き抜けた何か(定期テストで80点近く取るとか、提出課題が常にA以上など)が必要です。

 

内申オール3付近の高校の中には3年連続で確定倍率が1.2倍を超えた新羽や、隔年で1.2倍を超える新栄横浜緑園といった人気のある高校もあります。

 

何が何でも地元の公立高校への進学を希望するご家庭にとっては、中学1年生から高校受験を意識して成績表を上げる努力をした方が良いと思います。

 

2期制の中学校の生徒にとっては、今度の9月の定期テストの結果次第で内申が上がる可能性が残っています。成績表の各科目の観点をよく見て、成績が上がりそうな科目の勉強を夏の間にしっかり行いましょう。

 

【表②】2022年度神奈川県公立高校入試 合格者平均得点

■選考比率が「調:学:面=5:3:2」の高校はセルを水色にしています。

 

2022年度の神奈川県公立入試の教科別平均点は下記のようになっています。

■国語:61.3(65.7)

■数学:52.9(58.2)

■理科:58.9(50.1)

■社会:62.4(72.6)

■英語:52.1(54.6)

■5科計:287.6(301.2)

※()は前年の平均点

 

オール3の生徒が普通という認識なら、神奈川の公立入試は5科200点、平均40点が普通ということになります。

 

そして、毎年オール3付近の高校の英語の合格者平均は30点台です。

 

英語は積み重ねの科目です。中学1年生からコツコツ英単語の暗記をしたり、英文読解に慣れたりしていないと実力差がハッキリ出ます。

 

入試の英語長文問題は1問5点で計40点分出題されます。あまりに英文が読めないと受験直前に英語の勉強を諦めてしまう子も出てきますので、今からでも英文に慣れる練習をして欲しいです。

 

また、8月の全県模試では毎年、理社が20~30点台で悲惨なことになる中3生が多いです。

 

2022年度の入試ではオール3付近の高校でも理社ともに合格者平均が40点台の高校が多いです。

 

理科の範囲が広すぎる、社会の歴史の年号が覚えられないなど苦手な単元の勉強を後回しにしているとオール3の高校ですら合格が厳しくなってきます。

 

そして国語は50点台の高校が多く、中3生たちにとって得点源になっていた印象です。神奈川県の国語はほぼ記号問題なので、読解問題の勉強を疎かにせず、長い問題文を読んでしっかり正解できるように夏休みの間にしっかり過去問を解いて慣れましょう。

 

 

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