今週は緊急事態宣言が7日に出ると報道されてから、対応に追われる一週間でした。
自塾では、最初は3月の休校期間のときのように、宿題は授業のある日に解いたものを持ってきてもらい、新しい宿題を渡す方針でした。
昼間の散歩は止められていないのだから、生徒たちに散歩のついでに塾に寄ってもらい、宿題のプリントを持って行ってもらおうと思っていました。
また、場合によっては塾に来た時に質疑応答をするのも多少はよいのではないかと考えていました。
8日時点では神奈川県は学習塾に対して休業要請してないので、宣言後も通常授業を希望される場合は、ご家庭で話し合われて決めてくださいともお伝えしていました。
塾が通常授業を継続しますとは言えませんからね。
ところが、翌9日になって本部から完全休校しろとお達しが来てしまいました。緊急事態宣言が出てまだ2日だよ…
本部は簡単にZOOMで遠隔授業をしろって言いますが、ZOOMを使ったことがないし、遠隔授業も初めてで上手くできるか分かりません。
そんな状態で、対面授業と同じ授業料を保護者様にお支払いいただくつもりなようです。
自塾は8日の時点で、4月の授業料は5月に総振替とし、5月の授業料の口座振替は行わないこととしました。つまり、4月は無収入です。
9日のニュースでは下記のような事件も発生しました。
新型コロナ「緊急事態宣言でも営業に立腹」 スポーツ施設損壊、男逮捕 警視庁
自塾もいつまでも開校していて、窓ガラスが割られる事態になったら面倒なので、完全休校は致し方ないのかもしれません。
ただ、うちの塾は100㎡もないので休業要請ではなく、休業協力依頼(営業を継続する場合は感染防止の対策を求める)と小池東京都知事も言ってますが、多くの人には学習塾は閉めろなのかもしれません。
しかも、東京や神奈川が休業要請を始めるのって今日からなんですよね。
せめて昨日くらいは宿題プリントを生徒たちに渡したり、授業を希望されていた生徒に授業をしても良かったんじゃないかと思っています。
と、ここまで緊急事態宣言後の学習塾の困惑ぶりを書いてみました。黒岩神奈川県知事、学習塾の休業補償、よろしくお願いいたします。
しかし、私たちは何も手を打っていないわけではありません。まず、8日に宿題の代わりになるようなプリントを塾のクラウド上にアップしました。これは、随時更新していく予定です。
またZOOMについても、3月の休校期間中から映像授業の取り方を模索していたので、準備はすぐにできました。ただ、遠隔授業っていろいろ調整が大変です。
■ 何を使って撮影するか
■ カメラの高さ
■ 蛍光灯の明かりによるホワイトボードの映り具合
私たちは上記については、YouTubeに動画を載せるときに撮影方法で試行錯誤していたので感覚をつかんでいますが、初めてZOOMの授業をされるときはここから始めないといけません。
さらに、ZOOMを使用する場合はGoogleアカウントがあると便利なので、遠隔授業用のアドレスをこちらで用意し、そのアドレスで保護者様に生徒用の捨てアカを作ってもらおうと考えました。
ところが、昨日の時点では生徒・保護者様に捨てアカを用意してもらうのも大変そうだと感じました。塾にスマホを持ってきてくれれば5分で作って、ZOOMのセッティングまでできるのですが、こればっかりは一軒一軒、地道に対応していくしかありません。
そして、私やW先生が何より不安だったのが、遠隔授業中に①音が途切れたり、②画像がカクついたり、③接続が途中で切れたりしないのかということでした。
この①~③の不安が払しょくされて、さらに生徒が対面授業と同じような授業を受けれたと感じてくれないと、対面授業と同じ授業料はいただけません。
まずはやってみないと分からないということで、昨日さっそくZOOMでお試し遠隔授業をやってみました。お試し授業を受けた生徒はみんな「いつもと変わらない」と言ってくれました。
今は技術が進んだのか、私たちが不安に感じていた①~③は昨日の授業では発生しませんでした。しかし、今後世の中がもっとZOOMを使用しだすと、接続が不安定になると思います。
昨日のお試し遠隔授業で感じたことは以下のようなものです。
① 生徒の手元や様子、反応が分かりづらいので、授業が一方通行になりやすい
② 学年や科目が違う生徒たちで授業を行うのは難しい
③ 今後、授業で行うプリントを各生徒に準備させた状態で授業をした方がよい
④ 生徒のご自宅が映るので配慮する必要がある
⑤ いろいろ気を使いすぎて普段の授業より疲れる
②については、先生が2人しかいないので普段は学年や科目が違う生徒たちで授業を組んでいるコマがあります。しかし、遠隔授業ではどの様な不具合が突然発生するか分からないし、①のような状況なので、生徒の学年と科目とレベルは揃えた方が良いです。
また③では、普段は生徒ごとに違うテキストを使っている授業もありますが、テキストやプリントは統一した方が遠隔授業をしやすいと思いました。
④も自塾は女の子が多いため、お部屋が映るのを気にするのは当たり前ですので、カメラをオフにしてもらうなど対応は必要です。ただ、そうすると生徒の様子は分からないので、声を出してもらったり、グッドサインを表示してもらったりしてもらおうと思います。
⑤は、例えば遠隔授業をお父様が近くで聞いていたとしたらどう感じられるのかとか、けっこう不安になりました。ご家族に見られて変に思われる授業はしてませんが、気疲れは当分すると思います。
と、こんな感じで緊急事態宣言後に慌ただしく遠隔授業の準備を始めたのですが、けっこう急いで準備を進められていると思います。
しかし、まだお試し遠隔授業をやれていない生徒が多いですので、順次ご案内しなければいけません。宿題プリントの準備も急がなければいけないでしょう。
とりあえず、私とW先生は土日も働く予定です。不要不急どころか不眠不休です。※ウソです。今日は5時間寝ました。
新コロナウイルスでお子様の学習面に多くの保護者様が不安を感じておられると思います。私たちだって、やれるものなら普段通りに授業を行いたいです。しかし、今は学習サポート体制をいち早く整えて、生徒・保護者様に安心してもらえるように努めるしかありません。
ということで、自塾はすでに完全休校で無収入ですし、塾に明かりがついていても授業はしていませんので、石などを投げつけて窓ガラスを割らないでくれるとうれしいです
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