上記の記事にも書きましたが、私の趣味の1つが教材集めです。前期期末テストを経て、生徒たちが勉強しやすい暗記科目(国語・理科・社会)のテキストはないかと探していました。
テキストは生徒たちに使ってもらえないと意味がありません。前回の記事のテキストでは、「歴史年表クリア」と「成長する思考力」はよく使っています。ただ「成長する思考力」は、小学生たちがあまりやりたがりません(苦笑)。それだけ、考えて解くことを避けようとするところが見られます。
今回は生徒たちに積極的に使用してもらい、後期中間テストに備えるための教材を中心に購入しましたので紹介したいと思います。
■小学ウィンパス(国語/5年・6年)、成長する思考力(読解力強化)
私はそもそも文理さんの中学WinPassシリーズが大好きです。理由は数学や英語のテキストがA4サイズにぎっしり問題が載っていてコスパが良いからです。また、難易度が高い問題も多くないので生徒の自学習に向いています。同様の理由で教育開発出版さんのマイクリアも大好きです。
そして今回購入したのが小学ウィンパスの国語です。理由は小5生Rちゃんが標準新演習小5国語を終えてしまい、さらなる文章読解のテキストが必要になったからです。最近は国語の文章読解のお問い合わせも多いので、国語のテキストを充実させた格好です。
成長する思考力(読解力強化)は中学生用に購入しました。A4サイズ1枚で完結する問題で構成されているので、生徒たちにとっては解き易いのではないでしょうか。読解力や作文力は、読んだり書いたりしないと身に付きません。小5生Rちゃんも1年前は文句ばかり多くて標準新演習を適当に解いては、私に何度も注意されました。しかし、最近は記述問題も避けずに解答しているところをみると、短時間に読解するコツを掴んだのかもしれません。
■小学ウィンパス(英語/Basic ・Standard)※今回はリスニングCDのみ
今回はウィンパス押しです。小学ウィンパスはカラーページで別冊の確認テストも付いていて、英語初学者向けのテキストだと思います。実際、小4生Rくんは小学ウィンパス(Basic)を1年間で3~4周ほど解いてから、「英検5級をひとつひとつわかりやすく」を始めました。
Rくんも初めは英語罫線(4線)にスペルを書きにくそうにしていましたが、小学校低学年の子たちとってあの線の間にスペルを書くのは大変です。そのため、小学校低学年から英語を始めたい子たち用にリスニング中心の授業をしようと思い、リスニングCDを購入しました。
週1・60分の授業でこれまで英語を勉強してきたRくん。1年でたった2日分(48時間)の学習時間ではありますが、Rくんは毎週英語の宿題でプリントを4~5枚はやっていました。そういう努力の積み重ねが英語の問題を解く力を身に付けることに繋がるんだと思います。
■即効!国文法入試力、国文法の完成
国語の問題において、国文法ほど覚えづらい・忘れやすい単元はないと思います。だから定期テストの試験範囲表に国文法があったら、真っ先に対策授業を施します。生徒たちが学校の授業とワークを解いたくらいでは、散々な結果が目に見えているからです。
即効!国文法入試力は受験用の教材ですが、各文法の内容が端的にまとめられているので演習用には抜群のテキストです。
国文法の完成は解説が詳しく載っているので理解を深めるのに使っています。先日、中1生Rくんとの授業で「少しずつ」を単語分けする際に、「少し/ずつ」にするなら「ずつ」って何?という話になりました。国語の教科書や即効!国文法入試力には載っていない「ずつ」も、国文法の完成には「ずつ=副助詞(数量・割合)」と書いてありました。Rくんも「副助詞だから分けないといけないんだ」と納得していました。
国文法の勉強において、上記のように1つ1つ調べて理解を深めながら勉強するのは大変ですが、こればっかりは根気強くやるしかないと思います。
■数学 大問1の完成
今年の中3生に受験対策の数学の自学習をさせるなら絶対に計算問題だと考えていました。特に神奈川は2年前くらいから2次関数の座標や直線の式の傾き・切片に分数が出てくるようになり、分数の計算ができないと致命傷になりかねない事態です。
展開や因数分解、平方根、2次方程式と面倒な計算になるとYくんやJさんは途端に計算ミスが多くなります。応用問題は授業内にいくらでも解説しますので、自学習ではこの数学 大問1の完成を使って計算問題を完璧に仕上げて欲しいです。
■高校入試必須事項の完成(理社/チェックテスト付き)
8~10月に模擬試験を受けると、社会や理科が20点台の中3生は割と多い印象です。部活を引退してから、9月の定期テストの勉強と並行して中学1・2年の復習をしてもすぐに良い結果がでるとは限りません。
高校入試必須事項の完成は教科書に出てくる太字の重要語句が答えになるような問題が多く載っている問題集です。チェックテストも一見すると模擬試験のようですが、答えは基本的なものばかりです。下記のみるみる分ける理科・社会の要点と併用して、まずは自学習で基礎の復習をしてもらい授業で過去問対策を行っていきたいと思います。
■みるみるわかる理科の要点(中1・中2・中3)、みるみるわかる社会の要点(世界地理・日本地理)
今回購入した教材の大本命です。私が理科・社会のテキストを探す基準としたのが、発展レベルの問題が少ないことでした。生徒たちは学校で習っていないような問題がプリントに出てくると、途端に集中力が切れてしまいます。教科書や資料集をよく見れば答えられる問題も時間ばかり掛かってしまい、教科書の太字の重要語句の暗記もままなりません。
この「みるみるわかる」シリーズは問題レベルが【基礎:5、標準:5、発展:0】という超基本問題集です。私は生徒たちにビューポイントやKeyワークをやらせる前に、まずはこの教材で基礎反復を徹底するようにしたいと思います。
教材を購入するたびに頭にちらつくのが「弘法は筆を選ばず」という言葉です。生徒一人ひとりにあった個別指導を標榜する自塾は、生徒が使いたい教材に合わせます。生徒が前の塾で使っていた教材ももったいないので、そのまま使わせていただくほどです。
道具にはトコトンこだわりたいですが、どんな教材であれ子供たちがそれを使って勉強してくれなければ、成績は上がりません。私自身もよく過去問を買ったものの、それで満足して勉強しない子供でした。おかげで、英単語の本はターゲット1900や速読英単語など5~6冊あります(苦笑)
塾にはたくさんの教材がありますので、その中から自分に合った教材を見つけ、その教材を使って何周も繰り返し勉強した先に生徒たちが手に入れたいものがあります。
さあ、道具は揃いました。後期中間テストまで残り46日です。あとはやるだけです。
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