先日、4月に入会したばかりの小4生Yちゃんと授業をしたとき、宿題を確認しようとしたら
「すみません、ここが全くわからなかったので解くことができませんでした」
「この問題は自分では解けなくて、お母さんと一緒にやりました」
と、Yちゃんの報告に驚くことがありました。Yちゃんはとても素直な子で、私に怒られるのではないかと思ったのかもしれません。だから私は、以下のようにYちゃんに伝えました。
「Yちゃんが分からないことを教えるのが先生の仕事だよ。だから、解けなかった問題があることは悪いことじゃないから、謝らなくていいんだよ。むしろ、先生に仕事をください」
最後の「仕事をください」のところで、Yちゃんは笑ってくれました。問題を間違えて解くということは、まだ自分がしっかり理解できていないことがはっきりするということです。その上で、どうしたら間違わずに解くことができるか、問題を解いて試行錯誤していくことが大切です。
大人で仕事をミスしたことが一度もない人なんていないと思います。だけど、大人はミスしたことで多少気持ちが凹んだとしても、すぐにそのミスを挽回できるように動き出します。1番周りに迷惑を掛けるのは、ミスしたことを隠して放置してしまうことです。だから、生徒たちも出来ないことから目をそらさずに向き合って欲しいです。一緒に問題と向き合うために、塾の先生はいるのですから。
ただ、同じミスを何度も繰り返すのは話が違ってきます。今、中3生は因数分解を学習していますが、YくんやJさんはいつも同じようなミスを繰り返します。
【ケース①】
案山子 「ここ、何かおかしくないかい?」
Yくん 「はぁ…?」
案山子 「はぁ…じゃねぇよ。よく見てごらんよ。ほら掛け算が…」
Yくん 「あっ、あぁ~」
【ケース②】
案山子 「ほらJさん、またここ間違ってるよ」
Jさん キョトンと案山子を見ている
案山子 「ほら、おっさん見つめてどうすんの。問題よく見て」
Jさん どこが違ってるんですかという目で再度、案山子を見る
案山子 「いや、だからこの辺り…」
Jさん 「あっ、あぁ~」
二人とも同じリアクションです(笑)問題の量はこなせますが、いかんせん注意力に欠けるところがあるのです。問題はただ解けばよいのではなく、同じ間違いを繰り返さないように努力する必要があります。じゃないと、せっかく塾で経験した間違いを定期テストでもやってしまいます。
私はテストで高得点を取るためには、自分がどんな問題でよく間違えるのか知っていることも大切だと思います。そうして、短い時間で見直ししたり、解き直したりできるようになれば、どんな問題にも柔軟に対応することができます。生徒たちには、間違うことに臆するのではなく、間違ってもいいからまずは挑戦する子になって欲しいです。
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