先日の掛け算の話で、掛け算を極めると平方根の計算が早くなるというくだりがありました。今回は、具体的な計算テクニックをご紹介したいと思います。
(1)平方数(16の二乗~19の二乗)の暗記方法
★カップルが翌日山登りに行くという設定
①彼女が彼氏のためにシチューを作ってあげるシーン
16×16=256 ⇒ イロイロニコム(色々煮込む)
②明日の山登りデートは2泊3日で楽しみなシーン
17×17=289 ⇒ イイナイイナニハク(いいないいな二泊)
③彼女はミニスカートで山を登る予定だったので、彼氏が止めたシーン
18×18=324 ⇒ イヤイヤミニヨ(いやいやミニよ)
④強引にミニスカートで山登りに来たけど、やっぱり寒かったシーン
19×19=361 ⇒ イクイクサムイ(行く行く寒い)
上記のゴロ合わせによる暗記法は私が中学生の頃、ハイ○テップの数学の先生が教えてくれました。今も覚えているんだから、よっぽど印象に残っているのです。だから、私も自分の生徒には毎年、上記の暗記のやり方を教えています。
20までの平方数は知っていて損はないと思うので、できれば暗記しましょう。ちなみに11~15の二乗については、「気合で暗記しろ」と習いました(笑)
(2)すだれ算を使わない計算方法
たとえば、上記の計算をすだれ算で行うと、24を2で3回も割らなければならず、縦に長くなります。余白のスペースも広く使うため、計算した後にわざわざ消しゴムで消す子もいますが、時間のムダです。
それが、もし24になる掛け算を「24=4×6」と気付ければ、上記のような変形ができるはずです。ルートの中の数字が大きい場合、多くは九九に出てきますので気付き易いと思います。
ただ、この計算方法を使いこなすには下の暗記が必要です。しかし、多くの子は何度も見たことがあるせいか、当たり前のように暗記できています。
あとは、変形に慣れるまでちょっと練習すれば、下のように自然とできるようになります。
すだれ算を使わなくなるだけで、平方根を含んだ展開もだいぶ早く解けるようになります。しかし、上記の計算方法も慣れてくれば答えを暗記しちゃうと思います。むしろ、そこまでたくさん演習すると、平方根の計算に対して自信もついて良いのではないでしょうか。高校受験で平方根が出題されないということはないですし、高1になっても平方根を使った問題(二重根号とか)も出てきますから。
掛け算を十全に使いこなせるということは、計算スピードが上がって、より多くの問題を解くことができるというメリットがあります。小学生のうちにしっかり掛け算(割り算も)をマスターすることで、中学生になって部活で忙しくなり、宿題をやる時間を確保するのが大変なときでも、短時間で宿題をやったり、限られた時間でも勉強量をキープすることができたりします。
最後までお読みいただきありがとうございます。
下のボタンを押していただけるとうれしいです!
↓↓↓