昨日、創育さんから平成30年度の『神奈川県公立高校合格基準一覧表』が塾に届きました。この表の数字に基づいて、志望校を決めたり、受験相談を行ったりするので、学校や塾にとって重要な指標となる資料です。
ということで、今回は2017年度と2018年度を比較した表を作成してみましたので、分析してみたいと思います。
【考察①】希望ケ丘・横浜平沼・光陵は志望者数が増えそう!?
基準内申が下がるということは、それだけ狙いやすくなるということです。ただでさえ、入試問題が易化傾向にあるので、今年の希望ケ丘・横浜平沼・光陵は志望者数がふえるのではないでしょうか。因みに、それぞれの過去3年の倍率は、
◆ 希望ケ丘(1.13倍 → 1.72倍 → 1.12倍)
◆ 横浜平沼(1.30倍 → 1.35倍 → 1.07倍)
◆ 光陵(1.70倍 → 1.45倍 → 1.37倍)
※倍率は、確定倍率を2015→2016→2017の順に並べています
いずれも2017年度は倍率が下がっているので、やっぱり2018年度は倍率が上がりそうですね。もっともこの3校は戸塚エリアの難関校ですので、志望している中3生はこの夏からすでに受験勉強を始めていると思います。2018年度は激戦が必至ですので、得点力UPに努めましょう。
【考察②】上矢部は人気しそう!?
昨日の記事にも出てきた上矢部。2018年度は基準内申が-2となったので、オール3の子はもちろん、内申25以下の子たちも狙いやすくなりました。さらに、内申30以上の子たちも模擬試験が思うように上がらなかったら、ランクを下げて狙ってくる可能性があります。
また、似たような基準内申に横浜緑園・横浜南陵がありますので、上手く志望者が分散するといいですね。ただ気を付けたいのは上矢部、横浜緑園ともに2017年度よりS1値が約30点増えています。5科平均点が上がった影響だと思いますが、しっかり得点力を上げておきたいところです。
【考察③】専門科高校は手薄になりそう!?
ここ2年くらい、じわじわ倍率が上がってきている専門科高校。ですが、今年は倍率が下がるかもしれません。それは横浜桜陽や永谷の基準内申が著しく下がっているからです。
『大学進学より、手に職を』というご家庭も増えてきていると感じていますので、そういうご家庭には追い風になるかもしれません。
私個人の感想としては、
『定期テストは頑張れるけど、実力が不足している生徒にとっては厳しい受験になりそう』
特にオール4付近(内申33~38)くらいの、一斉塾に通塾している子たちは大変かもしれません。そういう子たちが志望しそうな、松陽・瀬谷・横浜立野・市立桜丘・市立南・市立みなと総合は基準内申・S1値が共に上昇しています。
オール4と内申が高いからこそ、公立上位校を目指すのですが、受験では本番に強い子が求められています。そのため、模擬試験で思うように点数の上がらない生徒はランクを落とさざるを得ない状況が出てくると思います。
すると、金井・氷取沢・横浜栄などは基準内申も下がっていて、実力が不足しているオール4付近の子たちにはターゲットとなる高校になりそうです。最初から金井・氷取沢・横浜栄を狙っている子は、返り討ちにする覚悟で受験勉強をした方が良いかもしれません。
来週の塾の授業では、前期期末テストまでまだ4週間はあるため、中3生はたるんでいるかもしれません。しかし、今週作った一連の資料で、彼らの目をパッチリ開かせたいと思います。
今回は戸塚エリアを作成しましたが、藤沢エリアや他のエリアについても考察していきます。
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