中2生に現実をつきつける | 横浜市東戸塚にある個別指導塾教室長のブログ

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神奈川県の公立高校入試の受験情報や小・中学生の学習指導について綴っていきます。

昨日は本校で授業でした。最近は夏期面談が多く、私が担当してる生徒の保護者様と初めてお会いして、ご要望を耳にする機会がありました。

 

そんな中、ある中2生・Yくんの保護者様は下記のようなお悩みを言っておられました。

①子供が「周りも勉強してないんだから、俺も勉強しなくても何とかなる」と言って、勉強しようとしない

②子供に自分の内申を自覚して、真面目に勉強して欲しい

 

保護者様から注意しても、子供がキチンと聞いてくれなくて家でバトルする絵が容易に想像できます。そのため、昨日は授業に遅れてやってきた中2生・Yくんに対して、以下のような話をしました。

 

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お前の内申から、戸塚エリアで行けそうな公立高校ってどこか知ってるか?オール3(81/135)でも6校しかないんだぜ。そして、お前が現状で行けそうな全日普通科の高校は2校しかないよ

 

※ここで創育の表をYくんに見せる

 

ほらね、ないだろう。現実なんてこんなもんだぜ。もちろん、専門科の高校ならあるよ。たとえば小田原の方の農業科の高校(吉田島)とか、横浜北部の工業高校(向の岡)、あと相模原の福祉の高校(津久井)かな。どーよ、全部で両手で数えられるくらいしか、行けそうな高校ないんじゃないの?

 

だから、中2生の夏って大事じゃんかよ。前期期末テストでいい点とって、出来るだけ前期の内申上げたいじゃん。俺が今説明したことは、何もしなければ確実に来年起きることだからな。何とかなるって思ってても、何ともなんねーよ。自分で何とかしねーと。

 

母ちゃんが自分の内申を理解していないって言ってたから、現実を今教えたからな。今までは知らねーとか言ってたかもしれないけど、これからはムリだぜ。だって今教えたし。知った以上は、やるしかないんじゃないの?

 

あと、母ちゃんに周りの子が勉強してないから自分も勉強しなくていいとか言ってるらしいが、そんなの人が良すぎるぜ。周りの子は「勉強してないよ」とか言いながら、家でめっちゃ勉強してるに決まってるじゃんか。特にこれからは内申が必要になるのに、周りの子の「勉強してないよ」を正直に真に受けてる自体、バカ正直すぎるだろう?

 

さっきも言った通り、現状じゃあ余裕で行けそうな公立の全日普通科高校は2つしかないんだから、周りの子なんか気にしてないで勉強しようぜ。まだ、中2だよ。これが中3だったら手遅れになるところだよ。

 

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ここまで言ったら、Yくんは呆然としていました。そりゃあ、だいぶリアルな数字をつきつけて真顔で「今やんなきゃ大変だぜ」って言われれば、神妙な顔にもなるでしょう。

 

ただ、私は彼に伏せた情報もあります。1つ目は通信・定時制の高校も含めれば、彼の成績で行ける高校なんて、まだまだあるということ。2つ目は初年度に100万円ほど用意できるのなら、私立高校やサポート校の進学だって出来るということ。

 

つまり、『今、真面目に勉強しなくても高校生になれないということはない』ということです。でもそれは保護者様の本意ではないでしょうし、塾の先生がそれを言っちゃあ、おしまいでしょうから、わざと伝えませんでした。

 

Yくんは、いつもよりは静かに授業を受けていました。でも「喉元過ぎれば~」で来週あたりは忘れているかもしれません。そん時はまた、現実を突きつけてやるつもりです。

 

今はインターネットで何でも調べられる時代です。「知らなかったから、やらなかった」「聞いてないから、できなかった」なんて言い訳は通用しません。だから、高校受験に関する情報は常に開示・共有します。

 

情報を得た上で、勉強をやる・やらないの判断をするのは生徒自身です。結局、保護者様や塾の先生など周りの大人がガミガミ言ったって、テストを受けるのは生徒です。

 

ただ、色んな数字がはっきりしてくれば、逆に志望校に合格するには逆算で何をしなければいけないかも分かるようになります。もちろん、我々は合格するための計画を生徒と一緒に練ることだってできます。むしろ、生徒自身が志望校に合格するための計画を立案して、合格した方が達成感も絶大だと思います。そして、自分で計画を立てられる生徒の多くは、だいたい希望の高校に進学していきます。

 

 

 

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