♪ ”昔々浦島は助けた亀に連れられて 竜宮城へ来てみれば 絵にもかけない美しさ”

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「浦島伝説」は、全国に約20か所ありますが、京丹後市網野町の「浦島伝説」を辿(たど)る

ウォ-キングコ-スを紹介します。

①「嶋児神社」・・・・網野町浅茂川 「八丁浜海岸」近く。

 ※嶋子が釣った魚を放したといわれる「釣溜(つんだめ)」が近くにある。

 ※乙姫さまと、めぐり合いをしたといわれる「福島」がここから観える。

     「福島神社」(祭神は乙姫)

 ★祭神・・・浦島子

   

     ↓・・・ウォ-クで約40分

②「六神社」・・・網野町下岡(しもおか)

  ★祭神・・・・島子の神。   

         ・島子の父浦島太郎。 

         ・島子の祖神の島垂根命(しまたりねのみこと)。 

         ・島子の叔父・伊満太三郎(いまたふとみつら)。

         ・綿積乙女命(わたつみのおとめのみこと・竜宮の乙姫さま)。

         ・天児屋根命(あまのこやねのみこと・後世の中臣氏即ち藤原氏の祖神)。

        ※以上六神の内、島子・浦島太郎・伊満太・綿積乙女の4人が、丹後地域で

          もう一つの浦島伝説の伊根町の「宇良神社」の祭神と重なっている。

         (注)水江浦島子の伝承を、自らの氏祖として借用した日下部一族というのは、

            古代、水の江の長者と称し、網野町より、与謝郡日置郷にいたる27ケ

            村の領主であったのである。ゆえに、当然双方に頻繁な往来があった

            ことは必至であり、双方に伝承されることも又、可能であると思われる。

            『網野の浦島伝説』による・・・「網野町郷土文化保存会編」

   

      ↓・・・ウォ-クで約30分

③伝説の木「しわ榎」・・・・網野町網野「銚子山古墳」近く。

   ※竜宮から帰った島子がここで玉くしげを開けたという伝承の地。

   ※この近くに、「島子の館跡」がある。

    

      ↓・・・ウォ-クで約30分

④「網野神社」・・・・網野町網野「アミテイ丹後」近く。

  ★祭神・・・日子坐王。 住吉大神。 水江浦島子。

  ※国の有形登録文化財(平成21年)

  

           ↓・・・ウォ-ク約20分で、最初の「島児神社」へ戻る。

 

◎参考図書

  『網野の浦島伝説』・・・・「網野町郷土文化保存会 編」

  ・上記図書の中に、下記のとおり、今注目すべきことが書いてあります。

   「この浦島伝説発生の背後にはどのような史実が秘められているのでしょうか。

   その一つに、地質の変動、海水面の上昇により、(日本は縄文時代の早期ごろ、

   約1万2000年前ごろから始まったといわれる)失われた土地、島がある。そこを

   理想郷として、訪問する夢を描いたのである」と書かれています。

 

  ※この記述から、私、この「浦島伝説」 と 「山陰海岸ジオパ-ク」は、

    関係があると思いました。

   (注)「ジオパ-ク」とは、貴重な地形、地質やそれらに関係した自然・文化などの

      見どころを含む地域。