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未来の宝庫である約束。

いま ここから 一歩を出すことで、点から線へと導き出す、一つ一つの未来へ繋いでいくだろう約束。
必要な人や物事があってこそ、どんなことであれ、約束は未だなき未知の世界 実現の誘いだ。

その「約束」をここのとこ、どうしようもなくキャンセルすることが続く。
キャンセルを殆どしない私にとっては重たさを感じる今日この頃。

だがしかし、一瞬一瞬に選択決断しなければいけないことが、突然起きることもある。
その選択の結果なのだ。

一瞬にして決断した自分がいるのだ。
この選択しかない、最善の道であることの結果、喜び安心することができる確信を持つ。

ミーティングをキャンセルしたのに、来客歓待 よい時間を過ごされるようにと喜んで下さる。

日中文化交流の講座欠席は、一年続いた最後のレクチャーだったのだが……………。
来期の講座に懸ける喜び期待が倍加することだろう。

織り成す時の流れに、結果 感謝しかないことを知るのは幸せなことだ。


雪の舞う一日は読書。

ハラリと目の前を花びらが舞っていったような、清々しい文章に出会った。
---明治期にラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が日本に来た時、日本は妖精のような人々が住んでいる国だと言い、この国に特別な感情を抱くようになったという。
ハーンが見た日本の人々は心のきれいな、正直な人々だったのだ。

今日の日本の風潮をハーンが見たら何というだろうか。

ハーンが愛した日本の心を大切に育んでいこう。
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賑やかだ!
華やかに、楽しく、賑やかなリビングは活気に溢れる。

我が家の新しい貴公子も、やっと帰ってきたのをきっかけに、彼等の友の輪が広がる。

数年振りにリビングは若者の溌剌とした明るさで繰り広げられる。

若きミセス達には とっておきの紅茶「貴婦人」で寛いで頂く。

東京を中心に北海道は北見までの往復をして間なく、東京から福岡まで列車の旅を楽しみながらたどり着いた、我が家の貴公子を囲みながら、頂いたお土産に舌鼓。

北見の名産「ハッカ」をふんだんに使った珍味の「樹氷」、北海道ならではのミルククッキー、その名も「札幌農学校」、説明によると今の北海道大学という。

若者の話題はお腹の底からの笑いにコロコロ転がりながら、尽きることを知らぬよう。

未来の日本を背負い、更に、その先の未来を背負うべき妊婦や子育て真っ最中の仲間が集まる今日のリビングは春の花に劣らない。

大輪の花が咲き、夢多き春の香に満ち溢れていた。


SCan“風の旅”


散歩コースの海辺を歩くとき、
波打際の曲線を追って歩くとき、
金子みすゞの詩を思う。
涙が浮かぶときもある。

どうして、あんなに美しく澄んで、深く悲しく、
生きることの愛おしさを感じさせるのだろう。

朝焼小焼
大漁だ
大羽鰯の
大漁だ。

浜は祭の
ようだけれど
海のなかでは
何万の
鰯のとむらい
するだろう。

海の魚はかはいそう。
お米は人につくられる、
牛は牧場で飼われてる、
鯉もお池でふを貰う。
けれども海のお魚は
なんにも世話にならないし
いたづら一つしないのに
かうして私に食べられる。
ほんとに魚はかはいそう。

金子みすゞが書く詩には嫌なことばがひとつもない。
深い優しさと明るさがある。

一方 実生活では放蕩無頼の夫との生活の中、常に暗い陰が付きまとう。
きっと彼女は言葉の力を知っていたのだ。
書き手の最大の読者は自分。 となれば 苦しい時ほど、自分が嬉しくなることを書き綴ろうとした。幼稚園から百歳まで読め、さらに人生が深まれば深まるほど深く読むことができる。---と。

「こころは言葉を生み、言葉は心身を育てていく」

心身統一法の中村天風師は
「我が舌ぬ悪を語らせまい。……………終始、楽観と歓喜と、輝く希望と溌剌たる勇気と、平和に満ちた言葉でのみ活きよう。」

美しいことば に触れた読書、重く垂れ込めた曇天を一掃する。