朝日昇る祈りの朝に
一週間ほどの滞在となった。
その発つ日の夜明けのこと。

ようよう白くなりゆく空、清明なひんやりとした空気が膚をまとう。

多摩川沿いの家やビルのシルエットの上に、思わず真っ赤な太陽が昇り始める。

君の誕生から47日目の夜明けのことだ。
2時間おきの授乳の後、母親から腕の中に。

眠りにつくまでに愛しい君をしっかり腕の中に抱き、薄明かりのバルコニーに出て、朝一番の小鳥の囀りを聞き、しらみいく空を見ている時のことだった。
愛しい君の顔が今日の最初の昇りいく太陽に神々しく照らされていく。

君の歩みいく人生の旅路に幸多かれと、君を抱きしめながら、感動の祈りにふるえる。

愛しい君の寝顔が太陽が昇るにつれ、赤くはっきりと照らされていく。
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天使のように安らかに眠りについた君をそっとベッドへ移したのはすっかり明るくなった5: 20
祈りの朝
空港へ再び

シートベルトをキュッと絞めて、飛行機が飛び立つのを待つ。

一昨日は空港へ見送りに、そして、今日は急遽東京へ飛び立つことになった。

なんと慌ただしいことか。

ちっさな窓からは五月晴れの澄んだ空。
その空へと羽のない私は飛ぶ。
心にはしっかりと二つの羽をつけよう。
一つは純粋な心の羽。
も一つは溢れる情報を正しくキャッチする人間力の羽。
バランスをとりながら、青空と雲と語り合って遊ぼう。
つかの間の一時を。
大好きなチャールズニコルのボールペンを携え、会場へ向かう。

今年度第一回の「日中文化史話」の講座。

三ヶ月の拘束から解放された第一日目は、空も樹木も草花も、ぐっと身近かに、格別に眩しく映る今日である。

こんなに美しい季節ある地球で命育む幸せを感謝しながら闊歩する。

道々に咲き誇る草花に語り、愛でながら地下鉄への道を急ぐ。