散策している時のことだった。
ドンドン開発されていく二子玉川界隈。

多摩川河畔のレジャーランドは土日ともなると、駅は混雑を極める。
まるで祭でもあってるのかと思うが、いつもこうだと言う。

緑や花々で美しい小路に入り込むと、東京でもまだまだサプライズ通りがある。

少しカーブをつけた路地にはいった。
お宮にあるような大樹が並ぶ根本で蕗畑が続いていた。
吸い込まれるように、その径に沿って歩く。

黒々とした肥沃な土に二人の老夫婦が作業する。

思わず、声をかけられる。
生粋の土地の方は歴史を話される。
この径は川だったという。
別れる時には、収穫の蕗の大束をくださった。

静かな心落ち着くその小径は「緑の小径」と名付けよう。
大きなクレパスのように、ボコボコと穴がある。
地上からは 雲の切れ間に見える青空だ。

その雲の穴にちらっと目をやると、小さな小人の国が繰り広げられている。
一瞬、童心に帰る、不思議ななかめだ。

今、雲を大地に青空を楽しむ。
限りない宇宙の一コマに遊ぶ。

フカフカと輝く雲の大地は、羽織ってるシャツの光沢に似て、どこか気持ちは一体感。

エコロジーを基本にしたこのメーカーの社長は自然のエネルギーを纏ってくださいね、という。

全く、その通りで自然に触れる心地好さがある。

シルクといろんな植物から出来たシャツの感触は格別だ。

今、大地とする雲のような真っ白い温かで光沢ある、柔らかなシャツとマフラーで首を埋めると天使の羽に包まれてモクモクと立つ積乱雲の柱に遊ぶ空の上。


シャガールの絵はどれも空をとんでいる。
その画家はいう。
幸せで、ほんとに空を飛んでいるのです……と。


無心にずっとこの輝くほどに眩しい空を飛び続けたいものだ。

せめて、心は天使の羽をもとう。


あんなに眩しかった青空と雲の饗宴は、羽田空港に着くや土砂降り。

実に宇宙とは不思議で面白い。
東京から帰り、つい数日前に慰労会を兼ねた食事会を仲間としたばかりだった。

今 再び 東京へ旅立つ。


咲きはじめた 特大の鉢の紫陽花が咲きはじめた、楽しみの日々が始まったばかりだったのだが。

今度帰る時は満開は過ぎてるだろうなぁ。

華やかな花が咲き乱れる中、白く愛らしい「墨田の花火」がポツポツと存在をアピールしている。

友に苺がりをして頂こうと、再三 熟れはじめた苺も小鳥たちの宴の会場になるでしょう。


空港の空はどんよりと雲がたれ込む。