書斎から見る 雨に煙る樹海。
所々に真っ白い泰山木の花が雨を浴び、水浴びを楽しむ小鳥は、次から次に枝先を揺らしながら囀りたえず。


上京の為、期日前投票へ行く。

都合よく雨もあがり、往復1時間のウオーキングとする。

道々の植え込みの草花が、雨のせいか清々しく勢いがいい。

しっとりとした空気に、どことなく吹く風が心地好い。

揺れていた、
大きな萩の群が揺れる、
沢山の花に滴を光らせて。
「遊びに来て、元気ないの、会いたい。
巨峰葡萄が沢山実って緑一色」

年に2、 3回 会えばいいほう、そんな学友から電話があった。
万障繰り合わせて、出かけることに。

気になる論語を繰り返し思いながら。

吾、日に吾身を三省す。
人の為に謀らず忠なるか
朋友と交わりて信なるか
習わざること伝えしか

忠なるか!
信なるか!

スケジュール的に無理してるからこそ、その論語がよぎったのだろう。


久々に訪ねた学友宅の庭は、大きなケヤキが庭いっぱいに、緑のパラソルのようにひろがっている。
リビングはどの窓も葡萄のつたが伸び、形のよい葉と葡萄の房が窓に迫る。

美しい癒しの庭に育っていた。

緑一色のガーデンでティーをすれば、欅の葉が自然の囁きをする。
取り立ての胡瓜に金山寺味噌をのせ、二人でカリカリ。
ケヤキの囁きにアクセントをそえる。

穏やかな気の流れに、気心の知れた学友二人、夢実現の人生を語り合う。

すっかり元気になり、目を輝かせてる友がいた。
眺望に於いては、ホテルのラウンジにも勝るとも劣らぬ、広いルーフバルコニーは緑で埋め尽くされていた。

眺めと緑に囲まれて、手入れの行き届いた庭に魅せられ、ふと訪ねたくなる家。

雨の滴を溜めてキラキラ光った緑たちが、どの部屋からも楽しめるこの家に、演芸好きの三人が集まった。

今が植え時と、次から次に分け頂く緑たちで手いっぱいになった後は、ザルいっぱいの採りたて青シソで餃子を皆でつくる。
その 青シソの香、熱々餃子の美味しかったこと。

もぎ採って口に入れたミニトマトは自然のエネルギーをたっぷり飲み込んだ気分だ。

こんなことの一瞬一瞬が、生きていくことの、ほんとの幸せを気づかせてくれる。

帰る間際のセレモニーは、芽吹いたジャガ芋の花が楽しみで育てたという、その芋を引き抜くことに。

コロコロと4~ 5個の程よい大きさのジャガ芋が顔を出す。

雨に煙る360度の視界に、歓声が広がった。