広く 長い多摩川河畔はグランド以外は緑一色。

クローバーの花、夕顔、ゆり、名も知らぬちっさな草花が風に揺れる。
紋白蝶が飛び交う七月の多摩川風景。

どこまで続くのだろうこの道、
一度は最後まで歩き続けたいこの道、
サイクリング、ジョギング、ウオーキングの三本の道が真っ直ぐ平行に続くこの道。

歩いてみた。
二子玉川の橋から川下へ、第一目標の赤い橋を通り越す。

アメリカ縦断さながらに続く、この道を歩く。

遠くからこちらに向かって来るサイクリング。
手を挙げた。
止まってくださった。

颯爽とした中年の男性に界隈のことを聞きたかった。
笑顔で色々なこと教えてくださった。

羽田空港、海まで続くという。
さすがホームレスがいないと言うと、川下は一杯で汚いですよ という。

対岸を指差し、時に孔雀やウサギに出会うことがあるという。

驚きだ。

素晴らしい「一期一会」に感謝しよう。

足には自信があるとはいえ、知らない土地のこのコースは無理のようだ。

緑や花や飛び交う紋白蝶を楽しみながら、1時間ほどのウオーキングを楽しみ帰途につく。


数回の多摩川散歩で、何か見えないものが見えてきたような気がする。

すでに心中は自分なりの多摩川サプライズマップができつつあるのかもしれない。

ひそやかなワクワクを抱きながら。
羽田空港バスターミナルでのことだ。

すごい! と思った!
素晴らしいバトンタッチリレーの仕事振りと思った!
感動した!

バスを待つ列は整然とし、笑顔で係員が誘導している。

そこに50センチ四方にダンボールが敷かれ、傍で見守る係員。
何故ここにダンボールと思っているところへ、バケツとモップを持ってみえた係員に「コーラをこぼしたようで」と 伝達。
人が滑らないように、一人の係員が見守り続けていたのだ。

「宜しくお願いします」と掃除の方にバトンタッチして立ち去った。

全てが美しかった。
ちっさなことを丁寧にやり通す仕事ぶりを、一部始終見ていた。

さすがと感心しきりの私。
そこは第二ターミナルの全日空。

シトシト降る雨だったが、まるで雨上がりの美しい虹を見たようだった。

虹の橋を渡るような爽やかさで、高速バスに乗れば、そこの係員はバスが離れるまで頭を低くして挨拶していた。
ミルク色の、流れるような雲と真っ青な空とが、二段になってどこまでも続く、今日の飛行機での上京。
小刻みに揺れる飛行機からの今日の眺めは静かだ。
ここ直近での三たびの上京は、幸いにも空にいる七夕の日となった。

上空は昼間のミルク色の雲、白銀の天の川だ。

橋はかけられた!
彦星と織り姫の一年に一度の出会いはできそうだ!

ベガ座は地球人類に、大きな夢のメッセージを送っているのだ。

愛しき者達が平和に出会える日なのだから。

東京へ向かってる私も含めて。