遠くに見える白い館が気になった。
緑に囲まれた丘の上の白やオレンジの美しい建物のある風景辺りが気になり、黄昏れて気ままに歩いてみる。

長崎南山手風の坂がある。
両脇には豪奢なお屋敷。
至るところに「保存樹」と記された樹が空高くそびえる。
この土地の歴史博士のように感動を黙って頷き、大きな心で受け入れているような落ち着きを感じる。

この深い歴史ある土地で代々受け継がれ、どんな富裕層が住んでいるのだろうと、思いをめぐらせながら散策する。

丘を下り、夕暮れの多摩川河畔をそぞろ歩いて帰途に着く。

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中国史話講座はどしゃぶりの雨の外出となったが、心に灯が点った。
心の琴線に触れて、身を乗り出して聞く。

「孟子と教育」
………………
………………………
(仁義)
王何必日利亦有仁義亦己
仁とは 心の徳
愛の理
とてもシンプルに言い切っている。

「大丈夫」
と言う言葉は大好きであり、よく使う。
ところが学んでみると、すごい重みのある、軽率に使える言葉ではないようだ。 ………が、
「大丈夫」の言葉はいい
響きはいい
大きな愛(仁)があるのですから。

自己信頼、人間信頼があってこそ、「大丈夫」!

いつものように、一時間半の講座はとても短く感じる。
翌日の講座受講の為福岡へ戻る。

歩いて、歩いて、15分程歩いてやっと搭乗口の羽田空港第二ターミナル。

滑走路に出るや直ぐに、飛行機は揺り篭となる。

ふと目を覚ますと下界での雨は嘘のように、陽が差して飛び石のように白い雲が浮かぶ。

幾重にもなった雲の層、霞のような薄い雲がすごい早さで流れていく。
まるで皮膚の角質が剥がれるように。

かと思うと、煌々と輝く白銀の雲がどこまでも続く。

この宇宙に人類が住める、もう一つの地球をつくろうとしている現代、「飛行機は何故空を飛べるのか」なんて言ってる時ではないのですね。

「飛行機は何故お空飛べるの?」と、幼子のように無心に問うてみたくなる。

九州の上空は霧で一面真っ白。
霧の中にびくともせず、浮いてるような錯覚になる。
国民詩人・坂村真民の詩を思う。

「一道を行くものは孤独だ。
しかし、前から呼んでくださる方があり、
後ろから押してくださる方がある。」

無事、どしゃぶりの福岡空港に到着。