新聞の見出しが焼き付く
どれをとっても
胸に迫る辛く苦しい

涙があふれる

この世のことであったのだろうか

数万といえども
そこには一人一人の人生の営みがあったのだから

自然が怒り狂う
その時を堺にして

虹色の風景が一瞬にしてモノクロとなった
もろともに
あわれと思え山櫻
花よりほかに知る人もなし

この時節になると「桜」の詩が溢れる。

朝によし
昼によし
春の宵に美しい桜は日本人の心でもある。

毎日つらいニュースの中、桜は今年もきれいに咲いてくれた。

大災害があって一ヶ月、人も桜もすごい生命力を持つことを信じる。
桜のトンネルの向こうはうっすらと霞む山波、広い川面は眩しく輝く。

「いま、ここ」は 巡り来る春の宴に、全てこともなく うらうらと時は流れる。

地球上の同じ大地でありながら、東北地方の災害を思う………、心はいつも東北の人々と共にあるのです。

花巡りをして帰る頃は、夕暮れの薄明かりにぽっかり浮かび上がる桜と月。
夜風は満開の桜を慈しむように優しい。