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大濠公園ミスド(ミスタードーナッツ)で友と語り合うこと2時間は早い。

台風到来に、翌日になった今日の約束は灼熱の昼下がり。
樹々のそよぎを眺めドーナッツをつまみながらのティーもいいものだ。

センス抜群の美人の友は、手作りのイヤリングとリボン愛らしい夏用スリッパをプレゼント下さる。
手作りの話題で盛り上がりながら、感動ひとしきり。


夕暮れてきた。

画業60年 松尾敏男回顧展へ急ぐ。

観賞しおわる頃には、心の奥底まで静寂が染み入るような、高い精神性の日本画に魅せられていた。
「人は80すぎれば安定の時代に入るというのが当然と思われるかもしれないが、私には安定の時期は訪れることはないと思う。残された自分の人生の時代の短さに追われる思いをし、歩き続けた道を振り返れば、そこに一筋の流れは見えるものの、前には確かな道を見出だすことは出来ない。茫洋としたそれらしき所を辿るしかない。ただ力を尽くしていくしかない人生。」(あいさつより一部抜粋)魂が語りかけているような、美しい絵葉書数枚を求める。

美術展やコンサートの帰りは幸せが充満する。

ちょっぴり贅沢なお土産を買って帰途につく。


ずらりと列んだ鉢の緑が前後左右に大きく揺れる。
樹海が大波のように押し寄せてくるよう。

台風 到来!

クーラーをいれた静寂な部屋で、一日読書に没頭。
「致知」(人を育てる)………人間学の本を読むと背筋が伸び、力が漲ってくる。

脳神経外科の医師は「人間学」は薬にも勝る効果があることを説き、「人間学」の効用を広めていきたい と力説。

その意味が分かるような気がする。
「致知」を読むと英気が湧いてきて、自分のミッションを常に正しく見つめ直す力にもなる。


本を読むと再三目にする「呻吟語」の言葉がある。
・ 深沈厚重
・ 磊落豪雄
・ 総明才弁

「器量を磨け」とよく言われてきたとも読む。

今このような時代だからこそ、求められているのでしょう。

肝に命じて生きていきたいとおもう。
父の書棚の中の一冊が気になった。
黄色い藁半紙のような古い一冊の本が気になり、ゆっくり読もうと自宅に持ち帰っていた一冊、
「雅子たおれず---長崎原子爆弾記」。


今日、例年になく心を入れ読むことができた。
夢中で読んだ。
15歳の少女が学徒動員で三菱兵器工場で原爆に会ったやりとりの手紙、原稿の記録故に生々しい。

原爆直後の生々しい記録が、いつしか頭の中で映像になって流れる。
脳裏はズタズタになって疲れてしまった。

この一冊の本が意味する重みを感じ、ボロボロになった頁次を「雅子さん」を思いやるように、優しく修復する。

「あとがき」をみれば、長崎高女から時代を経て、今のシーボルト大学の前身なのだが先輩ということでもある。「あとがき」も長崎高女の校長が200余名の犠牲者を出し、その後もどんどん亡くなっていったと、生々しく、痛々しく語っている。


読後感を胸の奥に大事にして、平和への前進に努力しよう。

さぁ、松林から海へウォーキングとしよう。