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「おめざ」はお抹茶と水羊羹。
朝からぐんぐん上昇する35度前後連続の日々。

心静かにお茶を頂くと不思議に心身スーッと清涼感。
この心の静寂と清涼感に満たされお抹茶をこしておこう。
サクサク、サクサク、香りと軽快なリズムは真夏の朝の風景です。


絹糸を束ねたような花、風に揺れ、繊細で優美なネムの花もドキドキするほどのひと夏の出会いの楽しみを与えてくれた。

芭蕉「奥の細道」にもうたわれている。
「きさかたや雨に西施がねぶの花」
☆西施は中国史上紀世の美女として楊貴妃に並ぶ。
来年はどこでどんな気持ちでネムの花に出会うのだろう。

自然がもたらす芸術に敏感であろう。
萩の花のステージも幕明けだ。
どこでどんなにして出会っていくのか萩よ、萩よ、萩の君よ。
ルビーの華やぎを秋風に揺らがせながら。
上野公園の森を歩くと由緒ある美術館が続く。

今回はル・コルビュジェ設計国立西洋美術館へ行く。
ナポリ・宮廷と美
カポディモンテ美術館展
(ルネッサンスからバロックまで)
昔から憧れてるコーヒーカップがカポディモンテだったこともあり、その美術館展を観たいと思った。

ひと時ルネッサンスとバロックの世界に身をまかせ、ゆったりと観賞。

常設展は贅沢なほどの絵画やブロンズ像が続く。
モネ、ピカソ、ロダン等などその所有に圧倒される。

国立西洋美術館は世界遺産候補の運動もあるようだ。

美術館でのカフェも楽しみの一つ。
「すいれん」は大木の枝が中庭いっぱいに広がりレンガの壁に陰を落とす。
まるで大木が奏でるシンフォニーのようにゆらぎながら。

真っ白いテーブルクロスに運ばれるメニューをゆったりと頂く、時が静かに流れていく。

愛する者達と共に過ごした美術鑑賞の一日。
思いもかけず、隅田川川下りを楽しむことが出来た。
猛暑から逃れての川下りは人気上々のようですごい行列。
浅草から日の出橋まで13の橋のデザインとガイドの説明を楽しむ。
まだ半分の高さというスカイタワーは青空を突き破るよう、左右に名所を垣間見ながら旅心を満たす。

お茶は銀座でと、タクシーで珍しい町に目をやりながら歩道者天国銀座へ。
昭和初期の雰囲気を持った落ち着いたカフェでしばし寛ぐ。

地下鉄に乗ると複雑な路線を乗り継いで、混雑の中を泳ぐようにスイスイ進む。
東京の人々は力強く元気だ。
その電車で、丘の上の煌めく照明美しい高島屋別館ビッフェ・ビィラで時のたつのも忘れ街の灯を見ながら、楽しかった一日を振り返り、頂く食後のコーヒーは幸せに満たす魔法のコーヒーになっていた。