これら社交性豊かな人々は、たとえばバスの中で見知らぬ者同士、ふと目が合うとニコッと微笑みを交します。 電話ボックスから出て来た人は、次に待つ人にニコッ。電車の空席に座ろうとすると、隣の席の人がニコッ。
ドイツの心理学者レーネ・スピッツは、えい児が大人に向けるほほえみを、発達段階の一つとしてとらえ、社会的微笑みと呼んでますが、この無意味な微笑みは、また、人の心を和やかにするのに、なんと有意義なものでしょうか。イギリス人はゆとりの民族です。
日本人に、この社会的微笑みをもつもののなんと少ないこと。日本人は人見知りの民族と言えるでしょう。
「黄昏れのロンドン」から

地下鉄に乗った時のこと、乳母車の9ヶ月の女の子。 生えて間ない柔らかい髪に赤い星のデザインのヘアピンをして………
目を合わせた私ににっこり微笑んでくれた。

何と幸せな時間だったことでしょう。
下車の時 母子へのメッセージ「ベービーに会えて幸せ頂きました。ありがとう、ベービー」

背中に母子の笑顔感じながら。
今日いまここ なのですから。
朝 ふと思った「行こう」と。

アジアフォーカス・福岡国際映画祭で紹介された、世界的な監督に羽ばたいたアジド・マジディ監督の「柳の木のように」イラン映画。

秋晴れだ。
藤崎から総合図書館「シネマ」まで歩いた。
スニーカーを履いた足はグイグイ前へ前へと軽快だ。
日差しは強くとも、どこからかちっさな秋に近づきそうで。
ちっさな秋のように、私の心も穏やかにちっさな喜びが吹きだそうとしているのですから。

シネマの入口で偶然出会った隣人も、「ここ一週間、映画祭で毎日来てるの、一日4本みることもあるのよ」と。
私は最高3本まで楽しんだことはあるが。
とても優雅な個性的な人生、遊びの上手なこの友から学ぶことは多い。

レストランあり、本あり、又 環境は21世紀に先駆けたエリアは退屈を感じさせない町、百道。

映画観賞の後は木漏れ日のする閲覧テーブルで数冊の雑誌に遊ぶ。

「百道」大好き。
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思いがけない友から、親しい友まで、よく電話が入る今頃。
秋風が吹き始めて、きっとほっとした気持ちで、友を思う優しさからの電話なのだ。
私が友を思いメールや手紙をするように。

一人の友は、いつの間にか9月のスケジュールいっぱいですと、元気な様子が嬉しい。

コスモスや萩が秋風に揺れ、人々は自然の中を行き交う。
過ごしやすい日々がやっと訪れたような気がするが…………。

そういえば、砂漠の国へ旅した教授が言われていた。
沢山水を飲んでいても、汗が出るより早く皮膚表面からどんどん水分を奪われ、皮膚が布のようにフルフルになり、一ヶ月もいるとげっそり痩せましたとおっしゃる。

それ故、現地の人は脂っぽい肉を食べ、身体にオイルを塗りアカもそのままにして、水分がでないようにしている。
暑い、暑いと言っても
そんなことに比べたら、湿度もあり日本は結構なことですよ、とおっしゃる。
なるほど、体験を積むと感じることも違って興味深い。
天候が狂ったとはいえ三寒四温、春夏秋冬があるなんてパラダイスなのだ。

その環境で育まれる日本の文化は人類の宝ではないだろうか。
詫び、さびの感性を持つ世界唯一の国として誇りに思う。
日本の美意識を大切にしていきたい。
「感性は力」なのですから。

尊敬する岡田先生の「簡素の精神」は清く澄み切っている。
迎える秋への繊細な変化を感性を力にして、深い呼吸をするように簡素の精神で過ごしていきたい。

部屋中をひんやりとした風がクルリンフワリと背を撫でていく。
楡木の樹冠は優しく揺れて。

午後のお茶は
知覧茶と昨日「みちのく」で買った盛岡の関口屋「あん菱」を頂く。