明るい日差しに目覚めた今朝。
抜けるような青空が眩しく、心地良い気温、ちょっぴりひんやりする風、いつものように朝風呂に入り、何だかワクワクする気持ちで手早く、部屋中のレースのカーテンを洗う。

秋風に真っ白いカーテンは高く舞い上がり、まるで青空に薄くたなびく雲となる。

繊細で愛らしいカフェカーテンはそっと手洗い、フルフルとチュールレースが風を呼ぶ。

「日本詩歌集」を図書館から借りる。
昭和34年初版発行、812ページに及ぶ分厚い本は注解を添えて、わが国の古代から現代に至るまであらゆる詩形式の作品が集められ、見事に分類されている。
神々の歌から始まる上代から飛鳥時代と読み進み、奈良時代へとはいる。
半日 詩の世界に没頭した。

君待つと 我が恋ひ居れば、我が屋戸の簾動かし、秋の風吹く
(天智天皇を偲んで作った歌)

秋山のしたびが下に鳴く鳥の、声だに聞かば、何か嘆かむ
(秋の相聞)
まるで間違って、違った季節のドアを開けてしまったような、ひとっとびにトロビカルな国に来たような、寒さを感じるほどの朝。

「東洋の心を学ぶ会」へ急ぐ。
「感興詩考注」を読む、
朱子、孟子、周子、白天楽、陶えん明、り白、………時代の流れから生まれる個性等 興味深い。
手持ちの「漢詩紀行」ビデオセットを改めて観ようと思う。

講座に参加することで、難しい「感興詩」を教授の教えに導かれて、どうにかたどることが出来た幸せを感謝せずにはおれない。

急に深まった秋風に、欅のトンネルを歩くと、木々の奏でるハーモニーが学びの後の幸福感に寄り添う。
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秋来ぬと目にはさやかに見えねども、
風の音にぞ驚かれぬる

二日がかりのわが家の秋の大掃除が終わった。
途端に、にわかに曇り雨となる。

「光風せい月」
雨上がりの爽やかな風と晴れた月のように清々しく、そんな気持ちになる。
雨の合間にお買い物。
今夜は仲秋の名月「月見だんご」買ってはきたが………………

厚い雲に 一筋の光もない。
一吹きすれば厚い雲がめくれて、青空に煌々と満月だろうに。
だがしかし、ピカピカと稲光が走る夜となった。

テーブルの上のガラスの貴婦人が、静かにライトの影を落とす。