朝のニュースでみたその朝、宝戒寺の白萩を見に行く。

「江の電」に乗る。
家と家の間スレスレに電車は路地をすり抜けて走る。
家と家の間からチラチラ見える七里ヶ浜もおつなもの。

湘南海岸~江の島~七里ヶ浜~極楽寺(紫陽花寺)~由比ヶ浜 と眺めを楽しんでいると鎌倉だ。

ひょいと入り込んだ鎌倉の路地は昭和初期の安らぎ漂う。
キンモクセイの香りは路地の隅々まで漂い、そぞろ歩けば大木の楠木のあるレストランに吸い込まれいく。
心地好い空間で、椅子にもたれると時間は静かに止まる。

骨董屋等覗きながら、辿った宝戒寺は歴史を感じる堂々としたたたずまい。 門に入るや身の丈以上の白萩がたゆたゆと揺れ、飛石を歩く左右は白萩で埋め尽くされる。

まるで この世の音という音が消えていくような、しっとりした静寂に憩う白萩が誘う道を歩いていると、萩は語りかけ、いつの間にか日本雅楽が奏でられ、心の底に静かに響いてくる心地良さに満たされていく。
福岡に大好きなパン工房がある。

周りに長閑な田園のあるたたずまいの工房は、ヨーロッパの片田舎の山羊小屋の雰囲気を感じさせ、「人の心」の揺り篭に浸っているようでもある白い壁に囲まれた工房も大好きだ。

オーナーは数年をかけヨーロッパを歩き回り酵母を探し求めたという。

朝日と共に焼かれるパンを頂く時は、自然のエキスの一人じめだ。
「即興詩人」とはなんと魅力的な名前だろう。


上京すると気になるパン屋さんがある。
渋谷の「VIRON」。
全てフランス・ヴィロン社から直輸入しているという。

15分待って手にした焼き上がりのバケットからは湯気があがる。
バタールやミルフィーユ等買い、湯気があがるバケットに我慢できず、渋谷の雑踏を歩きながら‘うまい’と舌鼓。

礼儀を失しながらも、ちょっぴりワクワクの旅心。
風の旅-101011_2154431.jpg

ムラサキシキブの大きな束を抱えて笑顔いっぱいで友は訪ね来た。

思えば昨年も大束のムラサキシキブを活け、お月見したものだ。
今年も二人でボヘミアの花瓶に活けながら、近況を語り合い、お茶をしながら語り合う。

水盤に紫色の実が浮かび、ワイングラスに紫色の実が宝石のように美しい。
贅沢なほどのムラサキシキブのアートに囲まれて、栗がたっぷり入った手作りケーキ、イチヂクワイン漬も加わり、秋真っ盛りのテーブルです。