見事な秋晴れに、どこまで歩いても疲れを知らない心地良い一日。

予定していたことがあった。 秋の健康診断をしようと決めていた。

正確な心拍数、正常な血圧、他 異常もなく、このちっさな宇宙はまろく、優しく活動してくれていた。
大宇宙の流れに素直に乗っていよう。
ゆるぎなく、正確に活動する愛しい私という小宇宙、傲慢にならず、エコライフで活動の邪魔をせぬよう、謙虚に感謝して日々を送ろう。

終って、やまなみを背に遠く海をみながら、室見川を川下へ2キロほど歩く。
途中、お寿司屋さんに寄り、こんもり緑に囲まれた喫茶店にドロップインコーヒー。
河畔の整備美しく、川の生き物も(よい日和)を楽しんでいるかのようだ。
河畔では緑の木陰のベンチに人は憩い、サイクリング、ジョギング、ウォーキング、穏やかで平和な時が流れる。
天高く、川面輝き満ちる。 耳鼻咽喉科の病院の前を通る、思わず立ち寄った。 高校時代、中耳炎でかかって以来の「耳」。
そのうち検診しようと思っていたのだ。
医師曰く「神経もしっかりし、補聴器など数十年は必要ないですよ」

予防医学、予防検診は、節目、節目の人生を整え、更にミッションに向かう英気を生み出してくれる。
受付から溢れる程の患者に驚きながらも、受け付けすると三時間はかかるという。

ちょっと気になることがあり、眼科を訪ねた時のことだ。

受付から溢れた外のベンチもびっしりだったが、手持ちの分厚い文庫本「死ぬ瞬間」精神科医エリザベズ・キューブラー・ロス に読み耽っていた時、横にいた紳士に突然声をかけられた。
「ここは眼科ですよ。どうしてここに居るのですか。そんなちっさな活字が読めるのは小学生の目だ。帰りなさい」少々びっくりしながらも、予防の為の検査ですと言いながら…………。
日本の保険医療のこと、病院の存様など語り合うはめになったが、面白く楽しかった。

ふと周りを見ると、各々が待ってるとはいえ楽しそうに語らいをしているのだ。
私も楽しく乗せられたのだろう。
珍しい経験をした。


大切な人生の時間、数時間、数百時間を費やすより、予防医学で早目に検査を受けようと思う。
今日一日で済むことであれば、徹底したほうが時間は大切に生かすことが出来るのですから。

三時間余りでやっと終わり、秋晴れの外に出ると二年近くになるだろうか、懐かしい方から電話が入っていた。
きらきら輝く海や福岡タワーの眺め心地良く、ワクワク弾んだ声で電話すると、懐かしい声が飛び込んでくる。
朝日を浴びてムラサキシキブが和室にしっとりと美しく映える。

いつもになく、和室を茶室にして茶席を創りたく、ブランチの前にお茶会とする。

備前焼と砥部焼の茶碗でムラサキシキブを愛でつ、茶を頂く。
擦り足で茶を運び、雰囲気を楽しんだ朝。

天神アクロスでの約束の前に、幾つかの用事も予定通りスムースに運んだのもお茶会のお陰でしょうか。お茶屋を営む友の店を訪ねた時のことだ。
日本人の生活から茶を親しむ心が遠退いていく。
茶を点て、何のために茶を飲むのだろう、等問いかけられたり、語り合ったり、茶を頂きなぎら、まさに茶談義である。

茶席を楽しんだ今朝だけに意味深い。
岡倉天心の「茶の本」、「茶の心」を思う。