風の便り 波寄せる岩をベッドに大の字になる。その視角から見たヨット浮かぶ午後の海。 チャポンペチャペチャジャボーン、際限なく繰り返される潮騒を聴きながら広がる澄んだ大空をぼーっと眺めてる。
私は海をベッドに、空を掛布団にして、潮騒を子守り唄に時計が止まる。
春の晴れた一日は毎年こんな時間を楽しみに過ごす。 あるときはウトウトと夢うつつ……、あるときは読書しながら余りの心地よさに真っ赤に焼けて驚いたことも、 今日は波がかかりそうになるまで………。
至福の時はこんなところにもあった!
花に誘われ、東西南北、地域の名所を歩き回りたい衝動にかられる。
雨なし、強風なし、ほんのしばしの桜の命が穏やかに陽に輝く、この一日一日を謳歌したい。
3、4時間歩き回ると桜花びらのように軽やかに飛び跳ねるように幸せになる。
花のトンネルを登りきると山の上の愛宕神社。視界が一気に大きく広がり、海の向こうは糸島冨士、海もはろばろ、町もはろばろ、満開のさくらの町だ。
花に浮かれて 舞い遊ぶ
桜咲く国 昔もいまも
香り豊かに 村から町へ
今日も伝よ 春の花
毎日お琴弾きながら歌う歌詞だ。
今日も花に浮かれて5時間余り花の下を歩きまわる。
河畔の土手にトンネルをつくる見事な桜が延々と続く。
川面と空のブルーが眩しい。
土手にスミレの群生を見つけ大の字になると限るなく大きな空の布団に包まれる。
次元が違う世界へ誘われ宇宙の声が聞こえるようだ。
花に染まって帰る頃は流れる車のライトにあちこちにぽっこりと浮かびあがる桜もよし。
五時間余りの散策は心身羽が付いたように軽やかにする。
明日も桜と遊ぶ喜びにワクワクと満たされる。