すれちがいで会えないままになっていた学友へ手紙を出していた。
その友から封書が届いた。

私の想像に大きなギャップがあるのに愕然とする。
余りにも精神的緊張を強いられるほどの現状にいたのだ。

ボランティア精神高く、学ぶことを喜びとする友、

数年前の癌にもうち勝ち、新に力強い生活をしているはずだった。

夫婦して癌となり、

「やるべきことは全てやり、

今はもうすることも余りなく病気との二人三脚で静かに過す日々」と書かれている。

いつ我が身でもあるかもしれないとしても、何と淋しく辛いことか。
「人生最後にかくも多くの試練がやってくるのかと改めて生きることの厳しさを実感する今日この頃です」…………と。

深いため息で読み終わり、静かに自分の呼吸をみつめる。
鳥は飛ばねばならぬ
人は生きねばならぬ



とろりと甘い日本茶がおめざの今朝、
口の中にしっかり広がる甘みの玉露にする。
丁寧に温度を適温に落とし臥牛のちっさな湯呑みで頂くのは格別。
夏目漱石も「草枕」の一節で主人公が
山村で老人に玉露を振る舞われる場面で、
玉露が他の茶と如何に違うかを表現している。
又 味ばかりでなく
風味がいい「覆い香」を楽しむ。
昨日から降り続いた雨も、合間に薄日が射し、
緑がグングン天を突くように生き生きしている。
気のせいか、私も新生したばかりのように清々しく、心弾む。

「ユーモアの感覚」
橘田重男著者
読み終る頃には、涼しげな夕暮れの風。
「ジョークを半分聞いて笑いだすのはフランス人、
最後まで聞いて笑うのがイギリス人、
一晩考えて笑うのがドイツ人、
にこにこ笑っているが全く分かっていないのが日本人、
ジョークに古さや口の悪さが
原因で笑わないのがアメリカ人」(古典的なジョーク)
遠路雨の中、お訪ねくださった。
初めての来客にはお抹茶で迎える。
生菓子は「清流」と「紫陽花」、雨に似合う名前を選ぶ。

来客が到着するや、
ゲリラ雨とか言うらしいが、
突然にすごい降り!
全開してる窓は、まるで雨のカーテンのように、揺れて美しい。
「ひどい雨なのに、かえって気持がいい、
雨の風情ですね」と 話が弾む、雨音のBGMも悪くない。