The 19th International Fryderyk Chopin Piano Competition (final), 18.10.2025)

 

 

 

課題曲の無料楽譜

幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61

「幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61」

 ピアノ楽譜、無料なので

 ご自由に印刷してお使いください。

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「観客賞」投票サイト

演奏を聴いている全ての方から人気を集めた人に

「観客賞」が与えられるようで、誰でも1票投票できる

 

 

ファイナル1日目
2025.10.18(土)(日本時間10.19)
1:00-2:00
Tianyou Li(中国)21歳

Steinway & Sons 

 

 

幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11

 Allegro maestoso
  Romance. Larghetto
  Rondo. Vivace

 

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2:00-3:00
Eric Lu(アメリカ)28歳

Fazioli

 

 

 

幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61
ピアノ協奏曲第2番へ短調Op.21
 Maestoso
  Larghetto
  Allegro vivace


-------------------------------------------------
3:00-3:20休憩
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3:20-4:20
Tianyao Lyu(中国) 16歳

Fazioli

 

 

 

幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11

Allegro maestoso
 Romance. Larghetto
 Rondo. Vivace

 

-------------------------------------------------


4:20-5:20
Vincent Ong(マレーシア)24歳

Shigeru Kawai

 

 

 

幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
Allegro maestoso
 Romance. Larghetto
 Rondo. Vivace


 

 

 

 

 

 

 

幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61 聴きどころ・曲解説

ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11 聴きどころ・曲解説

ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21 聴きどころ・曲解説

 

 

 

 

 

 

君が推しだと叫びたい

 

 

 

 

 

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Chopin: Piano Concerto no. 2 in F minor op. 21 - Arthur Rubinstein; William Steinberg

  Maestoso
  Larghetto
  Allegro vivace

 

ファイナルステージで参加者の演奏課題

『ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21』

 

ヘ短調協奏曲は、1829年の初秋から翌年の初春にかけて作曲され、シューマンのイ短調、メンデルスゾーンの

ト短調の協奏曲とともに、ロマン派の協奏曲の出発点

となった。

 

この作品は、ショパンが初恋の女性コンスタンツィア・グラトコフスカへの感情に突き動かされた若々しい

インスピレーションから得て生まれた作品様式化された

 

聴きどころは、、

この作品で、ショパンは古典派の古い時代の作風から

ロマン派の新たな時代の音楽作品を生み出した点が

この時代としては斬新で、それがブリリアントスタイル

と呼ばれるものであり、華やかで輝かしい音楽である

ことが求められるようだ。

同時に、ポーランドの独特なクヤヴィアク(民族舞踊)の

リズムや感性を、どんな風に演奏されるのかなと

楽しみにしたい。

 

    ヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリ

 

ブリリアント・スタイルという技法で形作られた作品であることは疑いようがなく、感傷的ではなく、詩的なものとして認識される表現だ。

(brilliant= 華やか、輝かしい、キラキラとした)

 

古典派モーツァルトの時代の3楽章のピアノ協奏曲が

Allegro – adagio – Prestoの構成で成り立っていたのを

ショパンは、ロマン派へと変化させた。

 

ピアノ協奏曲第2番の各楽章に表示される

1楽章Maestosoは活発な、あるいは思索的な行進曲

2楽章Larghettoは夜想曲

3楽章vivaceは舞曲

つまり、これらは様式化されたクヤヴィアク

(ポーランド地方の民族舞踊の1つ)を意味している。

 

これより下の記事の大半は、

ショパン研究所による曲解説の引用で

専門的で難解な内容になります。

↓   ↓    ↓    ↓    ↓

ショパン研究所による曲解説

ピアノ協奏曲第1番へ短調Op.21

 

ヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリ

 

 

第1楽章Maestoso

Maestoso的な性格を特徴とするこの三連曲の

第1楽章は、古典派の高尚さとロマン派の熱狂の間を

揺れ動く表現に満ちており、ソナタ・アレグロの原理に従って進行する。

 

提示部で主題が提示され、展開部でそれらは

認識できないほど変容し、そして再現部でそれらは

多少変化しながらも再び出会う。また協奏曲Allegroの

慣例に従い、主題はまずオーケストラで示され、

その後ピアノで示される。

 

冒頭主題(ヘ短調)は、歌心に満ち、荘厳さを帯びた

マズール調のリズムで進行する。

付点リズムの主旋律は、Allegro全体を通して、

常にモットーのように響き渡る。

オーケストラでは、Allegroの冒頭主題は控えめに、

ほとんど気づかれないほどに現れる。

 

しかしピアノでは、それは印象的に告げられる。

突然静まり返ったオーケストラを背景に、

静寂の中で響き渡る。冒頭主題の直後、

ショパンは純粋で歌心に満ちた、ほんの一瞬の

補足主題を奏で、モーツァルトの協奏曲の旋律を

想起させる。

この主題は、揺らめくカンティレーナへと発展し、

その後フェードアウトしていく。

 

第2楽章Larghetto

冒頭主題とは別の旋法と調性で、変イ長調で進行する。ロマンス風の夜想曲的な性格を持ち、協奏曲の

中間楽章Larghettoを予感させる。

 

オーケストラでは、オーボエの鋭い音色がなければ、

このテーマはほとんど気づかれないでしょう。

ピアノで初めて真に開花するからです。

 

このテーマもまた、夜想曲のように静寂の中で

響き渡ります。提示部に続いて展開部が続きます。

冒頭は瞑想や反省の雰囲気をもたらします。

しかし、その直後、狂乱的な比喩表現が解き放たれます。ピアノの響きが、抑制されない流れとなって、

近い鍵盤から遠い鍵盤へと流れていきます。

 

オーケストラでは、先に提示されたテーマの

断片的なモチーフが聞こえてきます。

展開部は、フルオーケストラの響きの爆発で

終わります。そして、静まり、緊張が和らいだ後、

リプライズが現れ、冒頭に提示されたテーマが

再び現れます。

 

今回は、すべてのテーマが繋ぎ合わされています。

対照的なテーマは、最初のテーマが再登場した直後、

最初のテーマと対峙します。そして、神秘的な集中の瞬間が訪れます。

 

協奏曲の第2楽章、有名な  Larghettoが、その中心部分です。作品全体の存在意義はこの楽章にかかっていると言ってもいいだろう。オーケストラの冒頭の数小節で、

私たちを既に別の時間と別の次元へと導いてくれる。

 

半分現実、半分夢のような。ピアノの登場について、

ヤロスワフ・イヴァシュキェヴィチは

「愛と平和の安息の地への門が開くような響きだ」

と述べている。

 

  Larghettoはノクターンのような性格を持ち、

グラン・ダ・カーポ・アリアの形式をとっている。

主要主題は2度現れる。ショパンはいずれの場合も、

この主題をモルト・コン・デリケートッツァで

演奏しているが、そのたびに新たな、

より軽やかな装飾音で彩っている。

 

3度目では、元々8音符だったフレーズが40音符の

フィオリトゥーラによって波のような形をとっている。

これによって、ショパン独特のムードが醸し出され、

この夢幻的な雰囲気が  Larghettoの骨組みを

形成している。

 

この作品は、極めてロマンティックな詩情を

踏襲しつつも、全く異なる音楽で満たされている。

激しく、興奮した響きが迸る。ショパンはそれを

コン・フォルツァ・アンド・アパッショナート

(激しい響き)で演奏させ、まるでこれまで

抑え込まれていた感情の豊かさが、この瞬間に

解き放たれたかのようだ。

 

同じように、オーケストラのトレモランドを背景にピアノのレチタティーヴォを用いた作曲家には、イグナツ・モシェレスのト短調協奏曲やイグナツィ・フェリクス・ドブジンスキの変イ長調協奏曲があるが、

その方法はショパンには及ばない。



3楽章  Allegro vivace

ヘ短調協奏曲の第 3 楽章、作品を締めくくる楽章は、ジャンルの慣例に従いロンドである。クヤヴィアック起源のダンスの活気で私たちを興奮させる。

 

この曲では 2 種類のダンスの身振りが用いられている。作曲家によって semplice ma graziosamente と定義された第 1 の身振りは、ロンドの主要テーマ、つまりリフレインを特徴づける。別の種類のダンスの性格 ― 向こう見ずで攻撃的 ― は、特に興味深い方法でスコアが付けられたエピソードによって表現されている。

 

第 1 エピソードはエネルギーがあふれている。

スケルツァンドとルバートで演奏される第2番は、

田舎風のオーラを醸し出している。

 

田舎の宿屋、あるいは収穫祭の屋敷前で、

若きショパンが村中の人々と踊り狂った、

あの賑やかな雰囲気を彷彿とさせる。

 

弓のスティックで弦を叩く音、ピチカート、

そしてベースの開放5度は、ショパンが

当時の雰囲気を記憶に留めていたことを

物語っているようだ。

 

ロンドのフィナーレの冒頭の調はヘ短調で、

やや感傷的な色合いを帯びている。

 

マルチェリ・シュルツによれば、この曲は

「物思いにふけるような」情景を描き出すという。

しかし協奏曲は、反省、郷愁、空想から

自らを振り払い、まばゆいばかりのコーダの開始と、

単純で快活なヘ長調の導入を告げるホルンの

信号の出現とともに終わる。 


 

 

 

 

 

 

最近の学びは

 

 

 

 

 

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Piano Concerto no. 1 in E minor op. 11

I       Allegro maestoso
II      Romance: Larghetto
III     Rondò:  Vivace
Arthur Rubinstein, piano
Alfred Wallenstein, direttore
Los Angeles Philharmonic
Hollywood, 1953

ファイナルステージで参加者の演奏課題

『ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11』

 

このピアノ協奏曲1番のほうが、2番よりも後に

作曲された作品で、一般的にもよく知られている。

1楽章、2楽章、3楽章とそれぞれ表情の違う作風で

最後まで飽きることなく、音楽の世界を楽しめる。

 

使用されるピアノや、演奏者の鍵盤タッチや技巧で

オーケストラとのコンビネーションも違って聴こえる

ところがあると思うので、ピアニストが各楽章を

どのように表現するかを楽しみたいと思う。

 

  

1楽章では、オーケストラがマズルカ風の主題を

奏でるところに、ピアノが登場して弦楽器の

対位法の伴奏が奏でられる。

オーケストラとピアノの戯れが聴きどころとなる。

 

2楽章では、「アダージョは力強いものではなく、

むしろロマンチックで穏やか、メランコリックな、

幾千もの懐かしい思い出がよみがえる場所を

心地よく眺めるような印象を与えるべきだ。」

と、ショパンの説明があるとおりで、

美しいカンタービレが求められる。

 

3楽章では、ロンドのリフレインは

クラコヴィアクの特徴、すなわちリズム、

明確なアーティキュレーション、活気、

ウィットを備えている。

ユーモラスな軽快さが現れているメロディで、

鍵盤を駆け抜ける最後の駆け足は、

ロマンティックな作品の源を思い起こさせる

演奏が求められる。

(クラコヴィアク=ポーランドに伝わる民族舞踊)

 

 

  ヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリ


 

『ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11』は、

1830年ショパンが20歳の時に完成した。

 

ピアノ協奏曲2番のほうが先に完成しており、

1830年ショパン自身が独走で演奏した後、

1番のホ短調作曲にとりかかった。

 

ショパンの協奏曲は、何よりもまず、

純粋で完璧な美しさで示される主題と、

それらの主題から派生する、

時に息を呑むようなピアニストの音色の

波動との相互作用の場を構成している。

 

この作品が発表された翌日、

音楽評論家フランソワ・ジョセフ・フェティスは、

「これらのメロディーには魂が宿り、

 これらのパッセージには幻想があり、

 どこにでも独創性がある」。

と評した。

 

 

これより下の記事の大半は、

ショパン研究所による曲解説の引用で

専門的で難解な内容になります。

↓   ↓    ↓    ↓    ↓

ショパン研究所による曲解説

ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11

 

ヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリ

 

 

第1楽章 Allegro maestoso ホ短調 3/4拍子

アレグロの特徴は、ポロネーズによく見られる

「マエストーソ(maestoso)」という言葉によって

明確に表現されている。また、物語を堂々と、

明瞭に、そして躍動的に導き、ショパンの

若き時代に「熱狂」と呼ばれた詩的な

活気に満ち溢れている。

管弦楽の提示部で提示される3つの主題はすべて、

上昇し、舞い上がり、歌声を響かせる。


協奏風ソナタ形式。

オーケストラによってマズルカ風の第1主題と

ポロネーズ風の副主題、第2主題が奏された後、

独奏ピアノが登場し、終始華やかに曲が展開される。

第2主題は通常のソナタ形式とは逆に、提示部は

同主調のホ長調で、再現部は平行調のト長調で

演奏される。コーダで技巧上クライマックスとなる。

 

最初の主題は、管弦楽のトゥッティによって特に力強い身振りで始まりまる。主旋律であるホ短調の主要主題は、歌うようなヴァイオリンの音色によって、

力強く表現される。

対照的な主題は、より旋律的で、雰囲気の変化

(ホ短調からホ長調へ)によって明るくなり、

ショパンは弦楽器の響きの流れに委ねた。

 

彼は管楽器の存在を忘れたわけではなく、

特別な役割を与えた。

第一に、既に一度示された主題を変容させること、

第二に、ピアノに控えめな旋律的な対位法を

伴奏させること。

 

しかし、それが起こる前に、ピアノが登場し、

オーケストラの柔らかな伴奏を受ける。

オーケストラが先に提示した主題は、

素晴らしいピアニストの様式で表現される。

冒頭の主題は、ベートーヴェンが誇りに思うで

あろう精神と華麗さを特徴としている。

 

 


第2楽章 Romanze, Larghetto ホ長調 4/4拍子

この作品の中間楽章の特徴を描写する際に用いた

言葉の中に、この歌手の存在が見て取れる。

「新しい協奏曲のアダージョはホ長調である。

力強いものではなく、むしろロマンチックで穏やか、

メランコリックな、幾千もの懐かしい思い出が

よみがえる場所を心地よく眺めるような印象を

与えるべきだ。

 

また、私たちを音響の魔法の世界へと誘う。

Larghetto(ラゲット)<モーツァルトにならい、

楽譜の中でロマンスとして明確に表現されている>

では、空想の精神が支配している。

ティトゥス・ヴォイチェホフスキへの手紙の中で、

ショパンはこれをロマンス風でメランコリックな作品

と評したが、疑問を解消するためにこう付け加えた。

 

ショパンは、、

「これは美しい春への瞑想のようなものだが、

月光への瞑想でもある」。そして、ティトゥスに

その雰囲気をどのように作り出すかを説明し続けた。

 

ソルディーニによって音色が抑えられた

弦楽器の演奏によって」、そしてショパンが

ユーモラスに友人に明かしたように、

「一種の櫛が弦を繋ぎ、

 銀色に輝く新しい音色を与える」のだ。

(ソルディーニ=楽器に取り付けられた弱音器)

 

 

私たちは柔らかく親密な音楽の世界へと誘われる。

ピアノの語りは、時に夢と現実の境目を漂い、

特定の形式に縛られない自由な即興のように流れる。

 

二つの主題(第三の主題によって繋がれる)は

絡み合い、互いに変化し合う。

 

初登場時、カンタービレの主題は完全な静寂を

背景に、簡潔かつ控えめな静けさで響き渡る。

その後、装飾の花輪をまとい、全く同じ、

それでいて同じではない主題が再び現れる。

弦楽器の後に繰り返されるEspressivo(表情豊かに)

の主題は、ピアノはオーケストラと戯れ、

テーマはピアノの熱狂的な音像を背景に立っている。

 

第3楽章 Rondo, Vivace ホ長調 2/4拍子

協奏曲の最終楽章であるロンドは、

幾分苦労して作曲された。

ショパンの人生において、ためらい、

先延ばし、そして不安が渦巻く時期だった。
 

ロンドのリフレインはクラコヴィアクの特徴、

すなわちリズム、明確なアーティキュレーション、

活気、ウィットを備えている。

 

弦楽器のピチカートを背景にオクターブユニゾンで

導かれるこのエピソードのテーマは、穏やかな

dolceで始まるにもかかわらず、より活気に満ちた

演奏を繰り広げる。

 

鍵盤を駆け抜ける最後の駆け足は、極めて

ロマンティックな作品の起源を想起させる。

それは、華麗なる技巧のスタイルから生まれた。
 

 

 

 

最近の学びは

 

 

 

 

 

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ファイナルステージで参加者の演奏課題

『幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61』

 

幻想ポロネーズ変イ長調Op.61無料楽譜

 


ピアニストは、楽譜を解釈してイメージを膨らませて

作品を演奏して楽しませてくれるので、聴き手の私も

少し曲についての知識を得てから聴きたいと思う。

 

課題曲、『幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61』と

『ピアノ協奏曲第1番又は2番』がセットになっている

理由は、これらの曲の頭部分には『maestoso』

指示記号があり、ショパンは、「威厳と誇りをもって」

という意味で用いていた共通性がある。

 

ピアニストが、ピアノの音をつま弾きだす瞬間、

作品ごとに、どのように『maestoso』を表現するのか

聴き比べてみるのもおもしろいかもしれない。

 

またショパンはこの作品で、

威厳と誇りを持ったポロネーズと、

相反関係ともいえそうな矛盾に満ちた

夜想曲(ノクターン)の融合を試みた。

 

激しさと穏やかさの性格を同時に二つ持ち合わせる

この作品を、ピアニストはどのように表現するのかが

聴きどころになると思う。
 

        ヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリ

      ポロネーズとは・・・
フランス語で『ポーランド風』の意味であり、
マズルカと並んでポーランド起源のダンスまたは
そのための曲の形式(舞踊)である。
テンポがゆっくりな4分の3拍子で第1拍が16分音符で
細分されているのが特徴的である。

この作品は「最後のショパン」と呼ばれ始めている。
「ポロネーズ幻想曲」は、まさにその道を歩んだ
最初の作品だった。

おそらくショパンの作品の中で、
ポーランドの英雄的な身振りとロマンティックで
夢想的なメランコリー
『ポロネーズの特徴とノクターンに最も近いもの』を、
これほどまでに限定的で矛盾に満ちた形で
融合させたものは他にないだろう。

ショパンは「ポロネーズ幻想曲」のために

膨大なスケッチを作成したが、そのタイトルは

最後にようやく付けられた。
ショパンは「まだ何と呼べばいいのかわからない

ものを完成させたい」と告白していた。
そして1846年8月に完成させた。

 

 

これより下の記事の大半は、

ショパン研究所による曲解説の引用で

専門的で難解な内容になります。

↓   ↓    ↓    ↓    ↓

 

ショパン研究所による曲解説

幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61


        ヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリ

          <曲解釈>
冒頭の小節の上には、この作品が発する表現を示す
maestoso(
マエストーソ)」という記号が記され

テンポを明確にしている。

 

これはショパンが、変ホ短調、ハ短調、変イ長調
grande
「グランデ」)といったいくつかのポロネーズの音楽を特徴づけるために用いた言葉である。

また、ショパンは「2つのピアノ協奏曲の第1楽章」に
maestosoの性格をつけていた。
ショパンにとってmaestosoとは「威厳と誇りをもって」という意味で用いている。

真剣さと思慮深さが熱意よりも優勢している。
幻想ポロネーズにおいては、
ポロネーズの威厳ある躍動感に
幻想のメランコリックな反映が伴っている。

ポロネーズの和音の独特の表現力豊かな響きに続いて、
「瞑想的な」幻想アル​​ペジオが続き、
次々に続く倍音の軌跡を辿っているかのようだ。

Notabene(ノタ・ベネ)=「ラテン語よく注意せよ」
(注:これらのアルペジオなしには
今日この作品を想像することは難しいが)は、
最終版で初めて幻想ポロネーズに取り入れられた。


初期の原稿では、これらのアルペジオの不在が顕著である。こうしてショパンは幻想曲を瞑想の中で始めるのである。

最初の二つのフレーズ(変イ短調)に続き、
さらに二つのフレーズ(変ホ短調)が、
まるで遠く離れた物思いに耽っているかのように、
完全に静まり返っている。

そして徐々に、そして困難を伴いながら、
ポロネーズ主題が高まり始める。

間もなく、ポロネーズ的なリズムに導かれるように、
主題は舞台に登場してくる。

英雄としてではなく、歌心に満ちた、
ほとんど叙情的な旋律によって登場する。
その英雄的な側面は、しばらくして

初めて明らかになる。

直後に、ポロネーズ「栄光と誉れ」が全開で

聴こえてくる。

若きポーランドの狂騒のオーラの中で着想を得た
ショパンのポロネーズに関するエッセイの著者、
フェリクス・ヤブチニスキは、正論を唱えて
こう記している。

「ベートーヴェンの『英雄』にも『熱情』にも、
これほど激しい情熱が燃え上がる部分は一つもない。
機械的な打撃音や勇ましさといった力強さではなく、
リストやベルリオーズにも見られる力強さではなく、
内なる情熱の強さである。

ショパンの場合、それはシンプルで自然であり、
人間のあらゆる能力、すなわち感覚、思考、意志、

体力、そして感情の強さが凝縮されているからこそ、
なおさら強いのだ。

時として、この熱狂はほとんど敬虔(けいけん)なほどだ…
戦いは、このような熱狂によって勝利を収めてきたのだ…」。だが、この音楽は『ポロネーズ幻想曲』の中では
ほんの一瞬しか演奏されない。

後に再び登場し、最終的に勝利を収めるのだ。

それが起こる前に、新たな場面や出来事が
聴き手の想像力の前に次々と登場する。


スタニスワフ・タルノフスキは、バイロンの詩、
ブニュエル映画の詩性を予感させる移ろいゆく
「夢の映像」に喩えた。

ショパンは寛大です。
彼は主題を惜しみなく用いますが、その中には、
以前に出会った主題の物語的修正、
あるいは変容に過ぎないものもあるように思われる。

それらの機能と特徴は、この作品の解釈、
その意味の理解において最も興味深い試みの一つを

おこなったエーロ・タラスティによって考察された。

最初の英雄的な飛翔の直後、幻想ポロネーズの物語は、
流れるように歌い、そして控えめな音楽の陰へと退く。
一瞬、新たな音像が現れる。

焦燥感とagitato(アジタート)に満ちた音楽の一節だが、

その直後、バイロンの詩のように

「夢の精神に変化が訪れた」… 

驚くほど歌心に満ちた音楽が耳に届く。
agitato(
アジタート)=激しく、動揺した
 

最初は繊細で優しく(dolceドルチェ)、牧歌的だ。
小節が進むごとに、記憶の奔流に突き動かされた
回想のように、力強さを増していく。
そして、ノクターンのような起源を持つ新たな

エピソード、新たな情景が現れる。

最初は控えめで抑えられたメロディーが、願い、懇願、
そして祈りさえも思わせる音色を奏でる。
ショパンの想像力は、聴き手を連想と記憶の移ろいゆく
領域へと導き、様々な調を巡り巡る。

そして、これら全てはまるで夢の中で起こるかのように、同時に、まるで目的地が常に分かっているかの

ように感じられる。

ポロネーズ主題は頂点に達し、頂点を極めた。
Coda(コーダ)は、目的地にたどり着いたという
確信をただ確認するだけである。

確かに、最後の小節『単一のリズムで静まり返り、
凍りつくような』は、疑念を抱かせたかもしれない。

「最後のショパン」を象徴する終結和音
『意志の至高の力によって疑念が打ち砕かれることを
意味していた』がなければ。

この作品は、まさにその年の1846年、
晩秋にパリ、ロンドン、ライプツィヒで出版された。
その形式とスタイルは、多くの聴衆を驚かせた。

聴き手がこの作品を理解できるようになるまでには、
かなりの時間を要した。

      ヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリ

 

<ショパンが作曲した前期ロマン派では、

 この作品は評価はされなかった>

 

ヤキメツキが述べたように、
「ピアノはここで、これまで知られて

いなかった言語を語る」のだ。

長年にわたり、様々な環境で、

『幻想ポロネーズ 作品61は』
ショパン作品の片隅に留まっていた。

不可解なことに、この作品を最も理解したのは、
いわばこの作品から最も多くの恩恵を受けた人々、
つまりフェレンツ・リスト率いる「ニューウェーブ」

の音楽家たちだった。

リストは1852年に発表した物議を醸した論文の中で、
この作品に対する自身の見解を表明したが、
それは彼自身が権威として認められていたため、
大きな痛手となった。

その権威にとって、このポロネーズ幻想曲は
「哀愁に満ちた悲しみに支配され、驚愕の動き、
メランコリックな微笑み、予期せぬ衝撃、四方八方から
包囲され待ち伏せされた者が感じるような震えに満ちた
休止が散りばめられていた…」とされていた。

後にマルツェリ・シュルツでさえ、

ある作品の評価に迷い、「構想が浅い」と評した。

さらに奇妙なことに、ヤン・クレチンスキは、

彼にとって馴染みのない作風で
作曲された作品の偉大さを理解できなかった。

「全体的な構想がやや不明瞭だ」と、

彼はこの作品への嫌悪感を説明した。
「その展開は複雑な構成の中に埋もれてしまい、
(中略)聴き手に強い印象を与えない」[i]。

フレデリック・ニークスは、このポロネーズ幻想曲は
「その病的な内容ゆえに、芸術の域を外れている」

と評した。同時に、この作品の伝説は高まっていった。

アダム・ミツキェヴィチの叙事詩『パン・タデウシュ』に登場するヤンキエルの演奏会の場面を音楽的に表現したもの、あるいは同等のものとして捉えたいという願望が生まれた。

 

この仮説は、マルツェリーナ・チャルトリスカの

仲間であった、前述のスタニスワフ・タルノフスキに

よって広められた。

数年後、ズジスワフ・ヤチメツキによって解釈学的な
解釈が提唱され、彼はこの幻想ポロネーズを、
ユリウシュ・スウォヴァツキの悲劇『リラ・ヴェネダ』の着想とその劇中の特定の場面に触発された作品と

解釈した。


この作品は、ノイハウス、ホロヴィッツ、
ルービンシュタイン、そしてマルクジンスキと
いった偉大なピアニストたちによって、
壮大なピアニスト詩の言葉で表現された
素晴らしい詩的ヴィジョンとして

正当に評価されることになった。

 

 

 

 

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本選は、日本時間の深夜に行われる。

3日間の本選終了後に、結果発表が行われる予定。

 

日本人出演時間

日本時間10月20日(月)午前1時00分
進藤実優さん

日本時間10月21日(火)午前3時20分
桑原志織さん

 

 

参加者の演奏時間は1時間

課題曲

ポロネーズ幻想曲 変イ長調 Op. 61
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11 又は

ピアノ協奏曲第2番へ短調Op.21を演奏すること。

 

ファイナルは10月18日(土)から10月20日(月)

日本時間では、

10月19日(日)午前0時~午前5時20分

10月20日(月)午前0時~午前5時20分

10月21日(火)午前0時~午前4時20分

 

「観客賞」投票サイト

演奏を聴いている全ての方から人気を集めた人に

「観客賞」が与えられるようで、誰でも1票投票できる

 

 

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ファイナル1日目

 

2025.10.18(土)(日本時間10.19)
1:00-2:00
Tianyou Li(中国)21歳Steinway & Sons 

幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
Allegro maestoso
Romance. Larghetto
Rondo. Vivace

 

2:00-3:00
Eric Lu(アメリカ)28歳Fazioli

幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61
ピアノ協奏曲第2番へ短調Op.21
Maestoso
Larghetto
Allegro vivace



3:00-3:20休憩

3:20-4:20
Tianyao Lyu(中国) 16歳Fazioli


幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
Allegro maestoso
Romance. Larghetto
Rondo. Vivace


4:20-5:20
Vincent Ong(マレーシア)24歳Shigeru Kawai


幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
Allegro maestoso
Romance. Larghetto
Rondo. Vivace


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ファイナル2日目


2025.10.19(日)(日本時間10.20)
1:00-2:00
Miyu Shindo(日本)
23歳Steinway & Sons


幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
Allegro maestoso
Romance. Larghetto
Rondo. Vivace



2:00-3:00
Zitong Wang(中国)  26歳Shigeru Kawai


幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11
Allegro maestoso
Romance. Larghetto
Rondo. Vivace



3:00-3:20休憩

3:20-4:20
William Yang(アメリカ)  24歳Steinway & Son


幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61
ピアノ協奏曲第2番へ短調Op.21

Maestoso
Larghetto
Allegro vivace



4:20-5:20
Piotr Alexewicz(ポーランド) 25歳Shigeru Kawai 


幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61
ピアノ協奏曲第2番へ短調Op.21
Maestoso
Larghetto
Allegro vivace


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ファイナル3日目

 

2025.10.20(日)(日本時間10.21)
1:00-2:00
Kevin Chen(カナダ)20歳Steinway & Sons


幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11

Allegro maestoso
Romance. Larghetto
Rondo. Vivace




2:00-3:00
David Khrikuli(ジョージア)24歳Steinway & Sons


幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61
ピアノ協奏曲第2番へ短調Op.21

Maestoso
Larghetto
Allegro vivace



3:00-3:20 休憩

3:20-4:20
Shiori Kuwahara(日本)
30歳Steinway & Sons 


幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61
ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11

Allegro maestoso
Romance. Larghetto
Rondo. Vivace


 

ショパン/幻想ポロネーズ変イ長調 Op. 61 /曲解釈

ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11/曲解釈

ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21/曲解釈

 

 

 

 

君が推しだと叫びたい

 

 

 

 

 

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3次予選の演奏プログラムと全員演奏動画

 

10月14日(10日目)

morning

YANG (JACK) GAO (中国)

ERIC GUO (カナダ)

DAVID KHRIKULI (ジョージア)

evening

SHIORI KUWAHARA (日本)

HYO LEE (韓国) 弟

HYUK LEE (韓国) 兄

TIANYOU LI (中国)

 

 

10月15日(11日目)

morning

Xiaoxuan Li(中国)

Tianyao Lyu(中国)

evening

Vincent Ong(マレーシア)

Piotr Pawlak(ポーランド)

Yehuda Prokopowicz(ポーランド)

Miyu Shindo(日本)

 

10月16日(12日目)

morning

Tomoharu Ushida(日本)

Zitong Wang(中国)

Yifan Wu(中国)

evening

William Yang(アメリカ)

Piotr Alexewicz(ポーランド)

Kevin Chen(カナダ)
Eric Lu(アメリカ)

 

 

2次予選の演奏プログラムと全員演奏動画
 
10月9日(6日目)
morning

JACKY ZHANG (英国)

PIOTR ALEXEWICZ (ポーランド)

JONAS AUMILLER (ドイツ)

YANYAN BAO (中国)

KAI-MIN CHANG (台湾)

evening

KEVIN CHEN  (カナダ)

XUEHONG CHEN (中国)

ZIXI CHEN  (中国)

YUBO DENG (中国)

YANG (JACK) GAO (中国)

 

 

10月10日(7日目)

morning

ERIC GUO (カナダ)

XIAOYU HU (中国)

ZIHAN JIN (中国)

ADAM KAŁDUŃSKI (ポーランド)

DAVID KHRIKULI (ジョージア)

 

evening

SHIORI KUWAHARA (日本)

HYO LEE (韓国)

HYUK LEE (韓国)

KWANWOOK LEE (韓国)

TIANYOU LI (中国)

 

 

10月11日(8日目)

morning

XIAOXUAN LI (中国)

ZHEXIANG LI  (中国)

ERIC LU (アメリカ)

PHILIPP LYNOV (中立個人)

TIANYAO LYU (中国)

 

evening

RUBEN MICIELI (イタリア)

NATHALIA MILSTEIN (フランス)

Yumeka Nakagawa(日本)

VINCENT ONG (マレーシア)

PIOTR PAWLAK (ポーランド)

 

10月12日(9日目)

morning

Yehuda Prokopowicz(ポーランド)

Hao Rao(中国)

Anthony Ratinov(アメリカ)

Myu Shindo(日本)

Gabriele Strata(イタリア)

 

evening

Tomoharu Ushida(日本)

Zitong Wang(中国)

Yifan Wu(中国)

Miki Yamagata(日本)

William Yang(アメリカ)

 

 

 

 

 

 

 

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16歳最年少参加者Tianyao Lyuさん

16歳最年少参加者Yifan WUさん

ピティナが行った3次予選の演奏直後の

Tianyao Lyu 16歳 (中国)さんインタビュー

 

まだ陪審員の審査が行われている段階の

3次予選演奏直後のインタビューでありながら、

インタビュアは、ファイナルへの意気込みを

含めてティアンヤオさんに心境を尋ねている。

 

3次予選を終えて今のお気持ちは?

A.少し興奮しています

 

もう3次が終わり、

次はいよいよ本選ですね?

コンクールも終わりに近づいて

少し寂しさもありますか?

Aそうですね-

 

本選出場は、すでに決定しているような

尋ね方をしていた。

 

ヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリ

 

一方、

もう一人の16歳Yifan WU さんに対する

演奏直後のインタビュー

 

3次予選を終えて今のお気持ちは?

A.ソナタの3番の3楽章を弾いている時が

まさに、一番幸せな瞬間でした。

 

ショパンコンクールに参加して

一番大変だったこと

そして一番印象に残っていることは?

A. このショパンコンクールは、

何かを「勝ち取る」ためのスポーツ大会の

ようなものではなく、自分を高めるための

素晴らしい舞台だと思っています。

 

イーファンさんに対するインタビューは

最初から3次予選までと決められていて

ショパンコンクールに参加した感想を

尋ねているように聴こえる。

 

イーファンさんは優等生らしい模範的な

回答をしているけれども、冷静ではなく

穏やかな表情で演奏していたとは真逆で、

顔はふくれっ面のようにみえた。

 

このインタビューを見た時から、

16歳の2人については、ピティナ関係者と

当事者は誰が本選に出場するかを知っての

受け答えになっているのを感じた。

 

最年少出場での本選の課題曲の練習準備を思えば

どちらがファイナルに残るかを説明する必要があり

内内には、やむを得ない事情があったかもしれない。

 

けれども・・・

 

物事には順序というものがあると思うし、

ショパンコンクールの中枢の関係者が

3次予選の全てが終了してから、

最終的な結果を公表することが決まっている。

 

ショパンコンクール関係者をさしおいて

ピティナが先走って、

誰がファイナルに行くのかを

インタビュアが口にしてしまっては

内部者の情報漏洩にあたると思うし、、

 

インタビューは、不特定の大勢の人が見るもので

いったい、誰がファイナルに残るのだろう?と

思いながら演奏を楽しんで見ているところがある。

 

3次予選終了直後に、ファイナルについて質問するのは

時期尚早のフライングではないのかと思った。

 

案の定、

ピティナのインタビューの通りの結果で

イーファンさんは本選には進まず、

ティアンヤオさんが本選出場を決めた。

 

やっぱりな~。。

 

はじめから最後のステージでティアンヤオさんを

華々しく演奏させるために、16歳の最年少の

参加者が数名集められて、大人と競うステージが

用意されていたのかわからないけれども、、

ショパンコンクールの裏側を見た気がしたし、

ピティナは組織の存在感を示したかったかもしれない

けれども、3次予選中に本選出場者が誰なのかを

私は、知りたくなかった。

 

また、、

ピティナのピアノコンクールでは

こういう審査のやりかたが常態化していて

当たり前になりすぎて感覚が麻痺しているのか?

と、今ふと思った。

 

すごく優秀で能力のある生徒さんであっても

結局、組織が推す人が本選に行くのだからと

諦めさせなければならない、ピアノの先生も

また辛いものがあると思う。

 

 

2次予選の見どころ・聴きどころ

本選出場者11名(日本人2名)の発表

 

ピティナ

 

 

 

 

今ふと思ったこと

 

 

 

 

 

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ANNOUNCEMENT OF THE RESULTS OF THE THIRD STAGE 

1:07:55~ファイナル進出者の名前が読みあげられる

 

 

 

ファイナルの課題曲

幻想ポロネーズ 作品61
ピアノ協奏曲第1番 作品11
または
ピアノ協奏曲第2番 作品21

 

Steinway & Sons   6
Shigeru Kawai        3

Faziol                          2

Yamaha                     0

Bechstein                 0

 

 

ファイナル進出の11名

1. Piotr Alexewicz 25歳(ポーランド) Shigeru Kawai 

2. Kevin Chen 20歳(カナダ)Steinway & Sons 

3.David Khrikuli 24歳  (ジョージア)Steinway & Sons

4.桑原志織 30歳(日本) Steinway & Sons 

5.Tianyou Li 21歳(中国)Steinway & Sons 

6.Eric Lu 28歳 (アメリカ) Fazioli

7.Tianyao Lyu 16歳 (中国) Fazioli

8.Vincent Ong  24歳 (マレーシア)Shigeru Kawai

9.進藤実優  23歳(日本) Steinway & Sons

10.Zitong Wang 26歳 (中国) Shigeru Kawai

11.William Yang 24歳 (アメリカ) Steinway & Son

 

中国 3名

日本 2名

ポーランド 1名

アメリカ 2名

カナダ 1名

マレーシア 1名

ジョージア 1名

韓国 0名

 

 

----------------------------------------------------------------------

 

ファイナル出場者プロフィール

Piotr Alexewicz 25歳(ポーランド)

 

 

 

----------------------------------------------------------------------

 

 

Kevin Chen 20歳(カナダ)

 

 

----------------------------------------------------------------------

 

 

David Khrikuli 24歳 (ジョージア)

 

 

 

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桑原志織 30歳(日本)

 

 

 

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Tianyou Li 21歳(中国)

 

 

 

----------------------------------------------------------------------

 

 

Eric Lu 28歳 (アメリカ)

 

 

 

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Tianyao Lyu 16歳(中国)

 

 

 

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Vincent Ong  24歳 (マレーシア)

 

 

 

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進藤実優  23歳(日本)

 

 

----------------------------------------------------------------------

 

Zitong Wang 26歳(中国)

 

 

 

----------------------------------------------------------------------

 

William Yang 24歳 (アメリカ)

 

 

 

 

----------------------------------------------------------------------

 

2次予選から3次予選に進出の20名(日本人3名)

1次予選から2次予選進出の40名(日本人5名)

予備予選から1次予選進出の84名(日本人13名)

 

 

ショパンコンクール2025の日程は以下の通り

開会記念コンサート:10月2日(木)
1次予選:10月3日(金)~10月7日(火)

10月8日(水)休
2次予選:10月9日(木)~10月12日(日)

10月13日(月)休
3次予選:10月14日(火)~10月16日(木)

10月17日(金)休
本選:10月18日(土)~10月20日(月)



賞金
1位.€60,000(10,569,600円)
2位.€40,000(7,041,200円)
3位.€35,000(6,161,050円)
4位.€30,000(5,280,900円)
5位.€25,000(4,400,750円)
6位.€20,000(3,520,600円)
入賞.€8,000(1,408,240円)

特別賞
最優秀コンチェルト賞 €5,000
最優秀マズルカ賞          €5,000
最優秀ポロネーズ賞      €5,000
最優秀ソナタ賞               €10,000
最優秀バラード賞          € ?

 

 

ヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリヒマワリ

 

3次予選参加者名 →本選出場  当落

1. Piotr Alexewicz 25歳(ポーランド) Shigeru Kawai 

2. Kevin Chen 20歳(カナダ)Steinway & Sons 

3.Yang (Jack) Gao22歳 (中国) Shigeru Kawai 

4. Eric Guo 23歳(カナダ)Steinway & Sons

5.David Khrikuli 24歳  (ジョージア)Steinway & Sons

6.桑原志織 30歳(日本) Steinway & Sons 

7.Hyo Lee 18歳  (韓国) Shigeru Kawai

8.Hyuk Lee 25歳  (韓国)Steinway & Sons 

9.Tianyou Li 21歳(中国)Steinway & Sons 

10.Xiaoxuan Li 23歳(中国) Steinway & Sons 

11.Eric Lu 28歳 (アメリカ) Fazioli

12.Tianyao Lyu 16歳 (中国) Fazioli

13.Vincent Ong  24歳 (マレーシア)Shigeru Kawai

14.Piotr Pawlak 27歳 (ポーランド)Shigeru Kawai

15.Yehuda Prokopowicz 19歳 (ポーランド)Steinway &                  

16.進藤実優  23歳(日本) Steinway & Sons

17.牛田智大 (日本)  25歳 Steinway & Sons

18.Zitong Wang 26歳 (中国) Shigeru Kawai

19.Yifan Wu 16歳 (中国) Steinway & Son

20.William Yang 24歳 (アメリカ) Steinway & Son

 

ショパンコンクール2025公式


 

 

 

 

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日本時間10月17日午前0時開演

The 19th International Fryderyk Chopin Piano Competition (evening session)2025.10.16

 

 

昨日病気で演奏を延期した

Eric Lu(アメリカ)さんは

最終組4番目午前3時20分から演奏予定

その後、時間は決まっていませんが

3次予選の結果発表が行われる予定。

 

決勝戦には最大10人が進出する。

 

演奏者の使用楽器

スタインウェイ     2

シゲルカワイ      1

ファツィオリ          1

 

 

参加者全員のリスト


 

 

0:00-1:00
William Yang(アメリカ)
piano:Steinway & Son


Scherzo in E major Op. 54
Mazurka, Op. 33
No. 1in G sharp minor 
No. 2in C major 
No. 3in D major 
No. 4in B minor 
Sonata in B minor, Op. 58
Allegro maestoso
Scherzo. Molto vivace
Largo
Finale. Presto non tanto

---------------------------


1:00-1:55
Piotr Alexewicz(ポーランド)
piano:Shigeru Kawai
Sonata in B flat minor, Op. 35


Grave. Doppio movimento
Scherzo. Molto vivace
Marche funèbre
Finale
Mazurkas, Op. 41
No. 1 in E minor
No. 2 in B major
No. 3 in A flat major
No. 4 in C sharp minor
Prelude in C sharp minor Op. 45
Andante spianato and Grande Polonaise Brillante in E flat major Op. 22

---------------------------

1:55-2:25 休憩

---------------------------

2:25-3:20
Kevin Chen(カナダ)
piano:Steinway & Son

    


Mazurkas, Op. 41
No. 1 in E minor
No. 2 in B major
No. 3 in A flat major
No. 4 in C sharp minor
Ballade in F minor Op. 52
Sonata in B minor, Op. 58
Allegro maestoso
Scherzo. Molto vivace
Largo
Finale. Presto non tanto


--------------------------

3:20-4:15
Eric Lu(アメリカ)
piano:Fazioli

Barcarolle in F sharp major Op. 60


Polonaise in B flat major [Op. 71 No. 2] (WN 17)
Mazurka,Op. 56
No. 1 in B major
No. 2 in C major
No. 3 in C minor
Piano Sonata in B minor Op. 58
Allegro maestoso
Scherzo. Molto vivace
Largo
Finale. Presto non tanto

 

 

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午後5時開演

午後5時牛田智大さん

赤薔薇牛田さんは1999年10月16日生まれで

  今日、26歳のお誕生日赤薔薇

The 19th International Fryderyk Chopin Piano Competition (morning session)2025.10.16

 

 

決勝戦には最大10人が進出する。

 

演奏者の使用楽器

スタインウェイ     2

シゲルカワイ      1

ファツィオリ          0

 

 

参加者全員のリスト

<ショパン研究所による曲解釈>

Prelude in C sharp minor, Op. 45
プレリュードには先験的な形式はありません。記譜された即興演奏のような印象を与えます。冒頭の4小節が雰囲気を盛り上げます。

Mazurkas, Op. 56
No. 3 in C minor
作品56のマズルカ第3番は、これまでの作品と同様に、舞踏詩のような性格と形式を帯びています。ハ短調で、

非常にノスタルジックな響きを放ちます。

 

Fantasy in F minor, Op.49

「今日、幻想曲を作曲し終えた。空は美しく、心には悲しみがある。だが、それでいい。そうでなければ、私の存在は誰にとっても何の価値もないものになってしまうかもしれない。」 - ショパン、1841年

Sonata in B flat minor, Op. 35
変ロ短調ソナタは、出発点であると同時に支点とクライマックスでもある行進曲を中心に成長したと言えるでしょう。
作品の冒頭に立つ序文、つまり冒頭のジェスチャーは、他のどの瞬間よりもこの瞬間を指し示しています。
この悲劇的な音楽劇において、行進曲は避けられない、避けられない大惨事を象徴しています。それは冒頭の墓音によって告げられ、スケルツォの最後の小節によってもたらされます。

 

Scherzo in B minor, Op. 20
ロ短調スケルツォでは、その敵対的な枠組みは、ショパンが婉曲的に「プレスト・コン・フッコ(速くて激しい)」という言葉で定義した音楽で満たされています。

赤薔薇HappyBirthday赤薔薇
17:00-18:00
Tomoharu Ushida(日本)


piano:Steinway & Son
Prelude in C sharp minor Op. 45
Mazurka,Op. 56
No. 1 in B major
No. 2 in C major
No. 3 in C minor
Fantasy in F minor Op. 49
Sonata in B minor, Op. 58
Allegro maestoso
Scherzo. Molto vivace
Largo
Finale. Presto non tanto

----------------------------


18:00-18:55
Zitong Wang(中国)


piano:Shigeru Kawai 
Mazurka,Op.50
No. 1 in G major 
No. 2 in A flat major 
No. 3 in C sharp minor
Sonata in B flat minor, Op. 35
Grave. Doppio movimento
Scherzo. Molto vivace
Marche funèbre
Finale
Variations in B flat major on a theme from 

‘Ludovic’ by Hérold/Halévy (‘Je vends des scapulaires’) Op. 12
Waltz in E major (WN 18)
Scherzo in B minor Op. 20


----------------------------

18:55-19:25 休憩

----------------------------


19:25-20:20
Yifan Wu(中国)
piano:Steinway & Son


Berceuse in D flat major Op. 57
Ballade in F major Op. 38
Mazurka,Op. 56
No. 1 in B major
No. 2 in C major
No. 3 in C minor
Sonata in B minor, Op. 58
Allegro maestoso
Scherzo. Molto vivace
Largo
Finale. Presto non tanto


 

 

 

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