>なぜ、このバイエルの演奏動画を出したかについて<
日本のピアノ教育では、
ドビュッシーやベートーヴェンのソナタ作品など、
中上級者にはわりと正しい解釈を指導する反面で、なぜか
初心者の導入教材になると、まったく拍子記号や
音楽用語とは違ったことを教えているから
正しい音楽的な演奏が浸透していかない矛盾がある。
それがおかしいと思うから、
楽譜に基づいた音楽的な演奏動画を出すと
反発が起きて低評価を喰らう。
それがピアノ教育の現状だから教えにくい。
標準バイエル教則本59番
Allegretto. やや快速に テンポ=96~120
8分の3拍子(1拍子)
ポイント:アクセントのつけ方、
クレシェンドとデクレシェンド
曲の表情の変化
今、バイエル教本も使われなくなったけれども、
50番台のわりと早期に拍子の違いについて解説があり
わずか8小節~32小節までの小さな作品のなかで、
リズムの違い、強弱の変化や曲調に変化をつける
テクニックを学ぶことができる。
また、4分の2拍子(2拍子)と8分の6拍子(2拍子)、
同じ2拍子でも、どのようにニュアンスが違うかを
同じページで扱っていて、それを学習者が学べる
ように書かれてある。
バイエルとブルグミュラーは同年に生まれた
ドイツの作曲家でピアニストであり教育者で、
後年ブルグミュラーはパリに拠点を置いていた。
バイエルはベートーヴェンの弟子として知られている。
ベートーヴェンのピアノソナタに使われる
テクニックの準備段階の練習書でもあるし、
同い年のブルグミュラー作品を音楽的に
演奏するよう求められているならば、やっぱり、
バイエルに対しても同じことがいえるのでは
ないかと思うのに、日本のピアノ教育では、
なぜか、バイエルというと音符を並べて
弾くだけの扱われ方をしてしまうことが多い。
ベートーヴェンは、幼年時代にモーツァルトの
演奏を聴いた時に、生身のモーツァルトを見た
大きな感動とは裏腹に、なぜ彼の演奏は
レガートではないのかと、期待したほどの演奏が
聴けなかったことに落胆したという話が残っている。
ベートーヴェンの作品は、レガートに演奏することが
求められることが多いので、当然、バイエル作品も
レガートに音楽的に演奏するのが好ましいと思う。
4分の2拍子と8分の6拍子は、同じ2拍子だけれども
その2拍子の表現が同じであってはいけないし、
違いを理解して演奏することが求められている。
私自身は、それらの2拍子について、
リズムの取り方がまったく違うものと理解している。
バイエル50番台の理解をできるようにならないと
トンプソン現代教本は、少し高度に複雑になるので
正しく丁寧に楽譜を解釈して演奏技術を身につける
事が大切ではないかなと思う。
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ときどき、童謡歌手や少年少女合唱団の方々が
楽譜上は、8分の6拍子(2拍子)の音楽作品を
3拍子のワルツ風に歌唱するのを見受けるけれども、
それは、伴奏者が8分の6拍子を3拍子で刻んで
伴奏しているように聴こえることが多いので
ワルツ風に歌わざるを得なくなるのかな~と
いう気がする。
昔から、日本では8分の6拍子の拍子の取り方が
誤って定着しているように思えてならない。
私は、シニアバンドをしているけれども、、
「8分の-と4分の-ではリズムの取り方が違う!」
ものすごく口うるさく説明することが多いし
これを知らないと洋楽ポップスのリズムは出せない。
結局、作曲された音楽作品は、
故人の作曲家が意図したようには演奏されず
作品が正しく世の中に浸透していかないことに
なるので、それがいつも残念に感じるから、
ここでは拍子の違いを説明した。
標準バイエル教則本52番
Allegretto. やや快速に テンポ=96~120
8分の6拍子(2拍子)
標準バイエル教則本90番
Allegretto. やや快速に テンポ=96~120
8分の6拍子(2拍子)
フォルテとピアノの強弱の極端な変化のつけ方
標準バイエル教則本53番
Moderato.
4分の2拍子(2拍子)
フォルテの抑え方の練習
標準バイエル教則本54番
Comodo.
4分の2拍子(2拍子)
フォルテ(強く)の抑え方の練習
標準バイエル教則本88番
Moderato.
4分の4拍子(4拍子)


