カーペンターズの『Close To You』は、
(#1)ホ短調で始まる曲で、
途中から(♭4)へ短調に転調される。
転調されて♭4になるけれども、
テンポがゆったりしていて、
音の流れを掴みやすいので、
比較的演奏しやすい作品だと思う。
ハーモニカで吹く場合、ホ短調(#1)は
ファ#は、レバー+ファは吸うになる。
他は、レバーを使わず通常と同じ。
転調されて、へ短調(♭4)になると
シ♭=レバー+シ 吸う
ミ♭=レバー+ミ 吸う
ラ♭=レバー+ラ 吐く
レ♭=レバー+レ 吐く
この時、『ファ』の扱いが微妙になり、
前後の息の使い方で、
レバー+ファ=吐く
レバー無しのファ=吸う
どちらを使ってもいいんだけども、
この使い方を曖昧にすると、
前後の吸う吐くが混乱する元になる。
「吸う」にするのか「吐く」にするのかを
徹底しておいた方が良いと思った。
♭4は、ドとソが(♮)ナチュラルで、
他は全てレバーと考えると、
それほど難しくない。
但し、レバーを使うと、
これまで吸っていた音が吐くになり
吐いていた音が吸うになる事があるので
それを覚えるとスムーズに演奏できるようになる。
ピアニカでもハーモニカでも楽しめる作品だなと思う。
クロマチック・ハーモニカって、レバーを使って
半音階を作るけど、シャープ、フラット、ナチュラルを
反射的に切り替えて、吸うと吐くに即対応して
複雑な動きをするところがあるので頭を使う。
ボケ防止になると思う。
ハ長調の曲が簡単で楽しいのはあるんだけど、、
少しずつ、シャープ、フラットの使い方を覚えて
レバーを使いこなせるようになると、もっと
楽しいんじゃないのかなと思うので、、
少し難しい曲にチャレンジをする習慣を身につける。
ピアノを教えていた時に、
時々ピアノの生徒さんの親御さんから
質問されることがあったけれども、
上達のコツは?
簡単なできるところばかりで
練習しないことだと思う。
少しずつ難易度の高いことに慣れていくことが
上達のコツで、特に弾きにくいところを
しっかりと何度も練習してクリアして、
確実に弾けるようにしていくことで、
なぜ、それができるようになったのか、、
理屈を知っておくと色々な場面で応用が利く。
当たり前のことだけど・・
応用の利く覚え方をすると、あんまり練習しなくても
解析するだけでできるようになることがある。