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日刊スポーツ 不一致かもしれない・・

 

Jcast 普通に楽しい感情でその席を一晩過・・

 

先日の二度目のフジテレビ会見のなかで

私が一番興味を持っていたのが、

副会長遠藤龍之介さんの発言だった。

 

私は高校時代から遠藤周作さんの作品を沢山読み

随分と影響を受けたところがあるので、その

ご子息がどんな人なのか、すごく関心があった。

 

私よりも6歳年上であり、

フジテレビ取締役副会長という

立派な役職に就いていて、

父親が遠藤周作という文学者の家庭に育ち、

どれほど、父親の影響を受けたのかと、

興味津々に遠藤さんの発言に耳を傾けていた。

 

期待を込めて見ていたら

やっぱり、失言とも故意とも取れる

微妙な発言で会場を沸かせて紛糾させていた。

 

さすがに文学者の環境に育った人だけあって、

言葉に文学的な表現を何か仕込んでおいて、

何か匂わせ発言をしながら、、、今のは、、

といった調子で、とぼけるのがお上手だった。

 

物事の本質をしっかり見極めろと教育されても

会社の方針に従うような従順な人間になれとは

教育されていない人なのだとわかった。

 

だから、あの失言こそが、

「私は会社のロボットではありません」

という意志表示になったのではないかと感じた。

 

端的な失言のヒトコトによって事件のポイントと

となる問題が、唯一、幹部によって示された場所で、

同時に、それを隠ぺいしようとする会社の体質までも

あぶりださせていた。

 

あのとぼけっぷりが絶妙で面白かった。そして、

フジテレビの会見の中で、最も記憶に残る

迷場面の主人公となった。

 

 ヒマワリ       ヒマワリ        ヒマワリ

 

2020年新潮社レビューに遠藤龍之介さんが

父遠藤周作の回想をレビューしていたのを、以前

読んだ記憶があったので、それを思い出した。

 

遠藤周作さんは、息子の龍之介さんに、

「あなたも決して、アスハルトの道などを

歩くようなつまらない人生を送らないでください」

と話したという。

 

多分、あっさり会社の犬、組織の駒になるなよと

ご子息がフジテレビの社畜になるのを好まなかった、

ということではないかと思った。

 

私は、この会見の最中に遠藤龍之介さんが

父遠藤周作氏の遺したこの言葉を思い出して、

失言ととられようが故意ととられようが

どちらでもいいから、みっともなくてもいいので、

会社から言われた事ではなく、自分の言葉を話そうと

決断したら、あの形になったんだろうと感じた。

 

「どう受け止めてもらってもいいです」

と、はっきり返答していたので、

弁護士からは口止めされていたことを、

あえて、少しでも本当のことを話して

フジテレビを去ろうと決めていた、、

そんな覚悟を感じたし、最後くらいは、

父親との約束を果たしたい意志が見て取れた。

 

数十年前には走りやすかった舗装道路であっても、

年月が経てば亀裂も入り、地下の地盤がゆるければ

大きな穴ぼこができて、ドーンと陥没もする。

 

先日、大きなトラックが落ちたように、

人もまた、大きな組織の亀裂の渦に巻き込まれれば

とてつもなく大きく陥没した穴に吸い込まれる。

 

遠藤龍之介さんに期待することは、、

天下り先を心配するようなことではなく、

踏みしめた足跡が残るような役割を担い、

新しいフジテレビの在り方を示して頂きたい。

 

 

遠藤龍之介氏レビュー 新潮社

 

フジテレビ取締役副会長

 

 

新潮社 649円

 

 

今ふと思ったこと

 

 

 

 

 

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