ピアノ伴奏屋さんなんて職業があるかどうか
知らないけど、リクエストをもらえば
楽譜が入手できれば、何でも引き受けている。
やっぱり、カラオケと違って生演奏の伴奏は
歌う人の速度で演奏するところがおもしろい。
時々、歌う人がリズムが狂うんだけども、、
オットトト~~~とズレても強引に合わせて
必死になんとかツジツマ合わせをして、
何事もなかったようなふうに装って弾き終える。
OK OK! no problemね~と、ニヤニヤ💦
お子さんにピアノを教える仕事をしている時は、
生徒さんがテキストを弾くのをチェックしながら
指導するのが当たり前なので、先生は弾かない、、
というのを何年も続けてきたので、わりと
マニュアル的な部分があった。
ところが、最近はそれが全く逆転していて、
同世代の方々と一緒に演奏するようになると
皆さんから伴奏して欲しいと依頼のある曲は、
殆どすべて引き受けてピアノ伴奏ができないと、
アンサンブルが成立しないので、NOとは言えない。
これまでの教える立場から、伴奏する立場になると
なんとしてでも伴奏をやりきるという生活に
なっていて、自分を試せるのがおもしろい。
練習会であれば、2~4曲ほど弾ければ良いけど、
定例会になると、多分、余裕を持って15曲ぐらいは
弾けるようにしておかないとマズいだろうなぁ、、
何の曲を言われても良いようにしておくけれど
予期していなかったジャンルの曲のリクエストに
え~~?そんな曲、伴奏楽譜あったっけ?
昨日、「時の流れに身をまかせ」を歌いたいと
リクエストをもらって、、、え?テレサテン?
楽譜があれば別にいいけど~~~~💦
ピアノ室の本棚をゴソゴソと触ると、あった!
出てくるもんだな、、
うちのピアノ室の本棚って不思議で
ドラえもんのポケットみたいで、、
そんな曲の楽譜なんてないだろうと
なんとなくゴソゴソすると出てくるので、
なんでも出てくるな、、と驚くことがある。
楽譜が出てきた以上は「弾けない」と言えないので
「弾けるよ」と答えて、その日のうちに練習しておいて
今度会った時には合わせられるように用意しておく。
「え?今日、歌ってだいじょうぶなの?」と言われて
「OKです」と返事すると、喜んでもらえるので、
それが嬉しい。
女性の歌を男性が唄うとkeyが合わないけど、、
今、安いキーボードでも、キーチェンジャーがあり
楽譜はそのままで、スイッチ1つでキーを変更して
演奏することができる便利な機能があるので、
たいていの曲の伴奏がイケるんじゃないかな?
今までとは真逆に、なんでも演奏できないと
いけない立場になったんだけど、、
教える立場というのは、弾く機会はないものの、
ノウハウは全部わかっていないといけないし、
それを言葉で伝えるのが本当に難しい。
自分が演奏する立場になると、自分が試されている
ところがあるものの、自由が利く所があるせいか
教える立場とはまったく違った思考が生まれて
ハプニングがあったり、ミスが発見につながり、
実践的に色々と試せるのでおもしろい。
自分で、なんでも演奏できると思っていなかったので
伴奏を引き受けてやれるのかなと思っていたところ、
案外、楽譜さえあればなんとかなるんだよな~
と、自分の意外な面を知った。
自分が伴奏することで、喜んでくれる仲間がいてくれてやりがいを感じるし、それが一番嬉しい。
ピアノをやってきて良かったなと思う。