今日8日、YOSHIKIさんは3度目の首の手術だそうで
術後、ピアノ演奏に支障がないと良いなと思う。
スポニチ
modelpress 10月9日手術無事成功を報じる
YOSHIKIさんは、以前から首だけでなく、
手首の腱もグラグラすると言っていたのを
聞いたことがあるので腱鞘炎もありながら
日々、無理を重ねてパフォーマンスで
聴衆を魅了してきた。
私も5歳からピアノを始めて、途中、環境的な
問題が色々とあり演奏できない時期もあったものの
それでも60代を過ぎて5時間ぐらい弾きっぱなしでも
筋肉疲労や筋肉痛は出ても腱鞘炎にはならない。
楽器演奏で身体を傷める人の決定的な原因は、
うまく脱力ができていない事が原因ではないかと思う。
たとえば、、
昔、野球プレイヤーのイチロー選手が、テレビで
バットの芯のスイートスポットは1点しかないので、
細いバットのほうが当てやすいといったような話を
していたことがあったのを覚えている。
バットのスイートスポットから外れた場所で
脱力せずインパクトすれば、多分、自分の肘の
骨や神経に打球の振動が伝わってしまうので、
上手く当てなければ怪我につながる危険がある。
打つ瞬間に、同時にしっかりと息を吐くことで
打球は体重の乗った鋭いボールが飛んでいく。
テニスも同じことが言えるけれども、
スイートスポットは1箇所しかないので、
インパクトの瞬間に、しっかり息を
吐き切らないとケガをする。
実は、ピアノの打鍵もスポーツと同じことがいえる。
ただ楽譜には音符が並んでいるので、ピアノの場合は
音符1音に対して脱力しなければならない。
弾く瞬間に常に息のコントロールと脱力の繰り返しで
全てにタイミングが合わないと、怪我をする。
バットやラケットの握り方も指のつけ根と思うけれど、
ピアノもまた、第2関節の屈筋を使うと腱を傷めるので
指の付け根の伸筋を利用する。肩や肩甲骨側の筋肉と
繋がっているので傷めにくい。
結局、神経や筋肉、関節のつながりを知って、
道具を扱わないと、致命的な怪我をすることがある。
スポーツで扱う道具と、ピアノの扱い方は同じで、
鍵盤上のスイートスポットに当てると良い音が出る。
そのインパクト(打鍵)は、強弱コントロールしながら
息を吐きながら1音ずつ脱力するのが基本で、それを
正確に繰り返すことを身につけると、怪我をせずに
長続きさせられる。
YOSHIKIさんのように、一度、首や手を痛めると
多分、手術を繰り返しても完全には治らないので、
今までと同じやり方をすれば怪我が悪化するので
できるだけ長く楽器に触れたいと思うのであれば、
楽器の扱い方の改善が必要かなと思った。
ピアノを我流で弾くことは安易にできるけれども、
楽器の正しい扱い方を知らずに、やみくもにバリバリ
弾き続けると肘や手首の故障など怪我につながるので、
できれば基本はピアノの専門知識のある人から
学んだ方が良いと思う。