ピアノを教えている。 生徒さんに指導する場合
お母さんと話をする時、常に「どこまで話すか」
について、考えていることが多い。
生徒さんに対しては、指導内容について、
ここまで深く話をすると嫌気がさすだろうか、
浅いところで指導を続けた方が良いだろうか、
本当は先に進みたいけど足踏み状態を続けようかと
どこまで話して進めるのが良いかを考えている。
生徒さんについて気になることがあった場合でも、
ここまでお母さんに話をすると、気分を害されるの
ではないかと考えると躊躇してしまって、
やっぱり、今、この話をするのはやめておこう、
もう少し先にしよう、、と言葉を呑みこむ。
そうやって、長々と様子を見ているうちに
だんだん状況が悪化してしまうし、
結局、お母さんに話すことにはなるので、
もっと早い時期に話すほうが良かったかなと
また悩むことになる。
まいどなニュース (構音障害のはなし)
今、頑張ってピアノを習って下さる生徒さんは
6月中は、ピアノをやめたいとずっと泣き続けていた。
ご本人とは会話にならず、お母さんと話し合ってきた。
生徒さんがピアノをやめたい理由について、
「私の何がイヤでやめたがっていますか?」
と尋ねると・・・
「先生が、『これは何調?この記号の意味は?』など、
色々と尋ねてくるのがイヤダと言っています」
ピアノレッスン指導に必要なことで、生徒さんは、
どこまで理解できているかを確認する意味で、
「今のところはわかったかな?」と尋ねていたら
「それを答えるのが面倒くさくてイヤだ」と
言われてしまい、最初はすごく戸惑った。
今も常に話しかけているけど、喋らせない方法で
手を使うことで、ゲーム式に回答してもらっている。
理解度を見るのに、を使っている。
「この音は何の音か、鍵盤上で音を出してみて下さい」
「先生の話が、わからなかったら、わかったら
」
「この曲を、もうこれ以上弾かなくても良ければ
もう少し、続けた方がよければ」
声を出さずに、手で合図するのは楽しいようで、
生徒さんも、嫌がらずにレッスンを受けてくれる。
学校の友達やご家族とはお喋りできるのに、
家族以外の大人の前では喋りたがらないので、
その理由について、はっきりはしないけれども、
無理矢理でも、質問に答えてもらっていた頃は、
高音障害の気があるように感じていた。
小学2、3年生の頃までは、どうしても
「つ」が「ちゅ」になってしまうので、
舌の形状の問題があり喋りづらいかなと感じて
親御さんに話して良いものかを悩んだ末に、
最近になり、ピアノをやめたいという話から
以前から気になっていた、言葉の問題に触れた。
日頃から生徒さんについて気になることを、
親御さんに話して良いものか、随分と悩むし
言葉にするまでには時間がかかる。
「どこまで話すか」悩むことが多いけれども、
結局、信頼関係をうまく築けないうちは、
良かれと思って話すことが、誤解されて
逆効果になるかもしれないと考える事が多く
思うことを話さないまま終わることが多い。