名月の こよひに死ぬる 秋の蚊か (正岡子規)
子規が死の3日前に詠んだ俳句
今年は、ススキをお店で買ってきて、、、
造花のイガグリも飾ってみた
中秋の名月になると、亡き母に会いたくなる。
毎年、母は欠かさずススキや花を花瓶に生けて
お団子を飾って、月の出るのを待ち構えていた。
「雨が降っても雨月といってね、それもまた
風情があって好きだわ」なんて言っていた。
普段、無口であまり喋らない母だったのに、
何故か、中秋の名月になると話しかけてきて
たわいもないことを言っては笑っていた。
母が笑って嬉しそうに喋るのは珍しいことで
今思えば、なんで中秋の名月の日になると、
そんなにテンション高くなるんだろう?
過去に戻れるものなら、母に尋ねてみたい。
もう会えない遠いところにいるけれども、、
中秋の名月になると、どこかで月を眺めて
喜んでいるような気がするので、
母を受け継いで、ススキと花と団子を飾っている。