異国の丘

 

 

 

第1シリーズが1970年(昭和45)4月、ちょうど

大阪万博の年からドラマが始まった。

日本が高度経済成長の波に乗り始めた時で、テレビも

白黒からカラー放送になりホームドラマ全盛期だった。

 

平岩弓枝脚本で、この時代に保育園を経営する家族、

警察官の娘たちが登場する話で、この時代に

男性保育士が登場したり、優秀な女性警察官が登場し

ホームドラマでありながら、さりげなく男女の平等を

テーマにしていたと思う。

 

そして、、

戦争体験のある母と、体験のない娘が『異国の丘』を

唄うシーンがある。さりげないけれど唐突にも思えた。

この場面はドラマ制作者が、戦争を知らない子供達に、

戦争があったことを忘れないでほしいという願いを

込めたかったのではないのかなと感じた。

 

『戦争を知らない子供たち』という歌がある。

その曲の発売も1970年大阪万博で発表されたので

ドラマの脚本には時代の世相が反映されていた。

 

昔のホームドラマは視聴率以前に、

ドラマが視聴者に対して果たす社会的役割を感じながら

制作に臨んでいたのではないのかと思うことがある。

 

『赤い運命』も『ありがとう』も、戦争体験者の

苦労がわかるようなストーリーが盛り込まれていて、

ただてんやわんやして一日が過ぎるだけでなく、

戦争で犠牲になった人々がいて、今、このような

暮らしがあるということも伝えていたのだと、

この年齢になり、ドラマを見返してみると気づき、

この時代の脚本はテーマが深い。

 

1970年のファッション ミニスカートとスーツ

婦人警官が変装して聞き込みをするシーン

水前寺清子・沢田雅美

岡本信人 昔の魔法びん 

伊志井寛

佐良直美

和泉雅子

山岡久乃

音羽信子

長山藍子

奈良岡朋子

前編 石井ふくこ(97)、水前寺清子(78)

後編  石井ふく子(97)、水前寺清子(78)

 

 

 

 

 

懐かしいテレビ番組

 

 

 

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