ピアノレッスン生のお子さんが、最近誕生日を迎えて
10歳になったけど、年齢差が半世紀以上ある!
こちらが歳の差を感じていなくても、
子供さんは敏感に感じ取るようで、
ヒトコトも喋ってはくれない。
思い返せば、、、
私も小学生の時に、父方の祖父が妖怪にみえた。
いつも父の実家に行くと、明治生まれのお爺さんが
布団の上で着物姿で立膝をついて座っていて、
挨拶に行くと、お爺さんの話があまり聞き取れず、
笑った顔から入れ歯がポコっと飛び出すのが怖かった。
なんで歯が飛び出すの?と恐怖で固まり、
ヒトコトも声が出てこずに、いつも母に叱られていた。
半世紀i前に見た光景だったけど、、
気づけば、今度は自分がそういう年齢に
近づいているのだということだと思う。
まあ、、幼少の子供達にすれば、、
シーラカンスに見える私に話しかけるのが
怖いのではないかな~と割りきることにした。
ちょっと前に、
水谷豊主演の熱中時代先生編を見ていた時に、
小学3年生担当の北野先生が生徒に面白い事を言った。
「あのね~、先生が質問することについて、
全員、元気に手をあげて欲しいんだな~。
でも、全員が問題を応えられるわけじゃないから、
答えがわかっていて当てて欲しい人は、パー
わかるけどあまり自信がない人は、 チョキ
わからないから当てられたくない人は、グー
を出して、教えてくれないか」
なるほど!!!
これは使える!!!
うちの生徒さんで、ヒトコトも喋りたくない子がいる。
今日、その生徒さんがどの程度理解しているか、
「今、レッスンしたところはわかったかな?
よくわかったら、パー
ちょっと難しかったなと思ったら、チョキ」
を出してくれるかな?
すると、彼女は「!」を出してくれた。
そうか、私は彼女が弾けていると思ったけれども、
難しいと思いながら弾いてくれていたのだな~。
そこで、もう少し掘りさげて、
どうすればもっと弾きやすくなるのかに
ついての説明に入った。
これで良いのだ。
無理に聞き出そうとしてはいけない。
それだけで泣き出してしまう年頃なのだ。
まあ、年齢差があると
お子さんにとっては、それだけでもプレッシャーに
なって緊張するんだろうと思うので、同じ目線で
会話をしようというのは無理な話で諦めた。
最近、子供と自分の年齢差を意識するようになった。