『赤い運命』、もうすぐ最終回で
7月26日金曜から『赤い衝撃』が始まる。
最初、山口百恵が出演していると思って見始めた
ドラマ『赤い運命』だったのが、気づいたら
三国連太郎の演技力に圧倒されていた。
生前の三国連太郎の映画やドラマを
これまで殆ど見たことがなかったので、
これほどに凄い俳優さんとは全く知らなかった。
たった1話のなかで、殺人犯の悪人顔、一人の男、
戦争に苦しめられた憎しみに満ちた日本兵の顔、
昔縁のあった女に対する男の顔を見せたかと思うと、
愛する娘の父親の顔つきになる。
どんどんと変化する表情に不気味さすら感じる怪演
いったい、この男はどうなっていくんだろうか。
ずっと、三国連太郎の演技が見たくなってしまい
このままドラマが終わらなければいいのに、、。
『赤い疑惑』『赤い運命』も山口百恵人気絶頂期の
ドラマで、歌番組などにも忙しかったために、
主演ドラマでありながら、替え玉を使い撮影していた
ことが話題になったそうで、ベテランの役者さん達の
降板が続いたという。
相手が誰であろうと、迫真に迫る演技を見せていたのが
怪優の三国連太郎だった。
山口百恵の替え玉には佐藤恵理さんが起用されていた。
ドラマの中で主役の後姿が多いと思う。
多分、替え玉女優さんが演じているのかな?と
思いながら見ている。
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ドラマの始まりは、山口百恵と秋野暢子演じる娘が、
乳児の頃に養護施設で入れ替わってしまい、
殺人犯の娘が検事の家で暮らすことになり、
検事の子が殺人犯の家で暮らすことになる・・
という内容を見ていたのが、ドラマが展開するうちに
戦争で満州に行き、終戦後シベリアに抑留された男が
なぜ殺人を犯してしまったのか、戦争によって
戦後30数年の人生が狂わされてきた哀れな男の
サクセスストーリーが気になって見ていた。
とにかく、三国連太郎がドラマに登場する場面が
おもしろいので食い入るようにドラマを見ている。
wikiを読むと、実際に三国連太郎は戦争で中国に
出征し収容所に入っていた実体験があるせいか、
ドラマの中のセリフに重みを感じる。
本当に戦争を戦ってきた様子を語るドキュメンタリー
のように聴こえてくるので、痛いほど思いが
伝わってくる。
赤い運命のテーマは赤ちゃんの取り違えだけでなく、
終戦後は軍に見捨てられて抑留された日本兵の
戦後も続く苦しみが描かれていて深い内容で面白い。














