この曲、小舟に乗りサックスを使って作曲したのが
特殊で、やっぱりイントロ部分が鍵盤楽器とは
少し違う独特のムード感や動きがあると思う。
弾いてみると、それがなんとなくわかる。
私がピアノ演奏した動画で...
服部良一氏が作曲した前奏・間奏を
忠実に再現したくて演奏してみたもので
服部氏はジャズを意識していたのを知って
もう少し考えたいと思った。
上海・杭州・西湖で服部良一氏と松平晃氏
3/10放送の服部良一作曲作品の番組を
録画したのをようやく見ることができた。
『蘇州夜曲』の部分が一番見たかった。
作曲のために中国の杭州西湖で
歌手の松平晃を誘い、船上でサックスを手に
湖面に映る景色を見ながら作曲したそうで
3000曲以上作曲した作品の中で
最も好きな作品という。
ぼくは、アメリカのジャズの物真似ではない
日本のジャズ、東洋のジャズを作りたいと
ずっと考えてきました。
『蘇州夜曲』は、アメリカのスィートジャズと
中国のイメージと日本人の感覚とをミックス
させたもので、あの時の上海の体験から
生まれたものであると言っていいでしょう。
上田賢一著 上海ブギウギ1945服部良一の冒険
アルテスパブリッシング