大人の生徒さんのピアノレッスンの話で、
4年ほど前、娘さんが習い始めたのがきっかけで、
ママも幼少からピアノを習いたかったけれども、
そういう家庭環境ではなくて、
ご近所の家からショパンのワルツを練習するのが
聴こえてくる度に、いいなと思っていたと
話を伺って・・
「いつか弾けるようになってみませんか?
今からでも遅くはありませんよ」
とお勧めしたら、その時から
騙されたつもりで習って下さっている。
習って下さって3年ほどが経つけれども
大人が、子供たちと同じような教材で
基礎からジワジワと段階を経ると続かないので、
楽譜が読めなくても、ポップス作品で、
耳に馴染んだ好きな曲から入ることがある。
音符当てクイズで使うプリント教材
音符当てクイズ形式にして遊びを繰り返して
音符や音楽記号などを覚えてもらいながら
少しずつ演奏力を高めていくけれども
多忙で練習できないことが多いので
無理な課題は作らずに何も練習できなかったら、
ピアノ教室に来て下されば楽しめるような
環境を用意して、負担のないレッスンをすると
大人の生徒さんは長続きしやすい。
肝心なことは、練習してこなかったことで
罪悪感を持たないようにすることが大切で、
せっかくピアノ教室に来たのだから
音楽を楽しんで帰るぐらいの余裕をもつこと。
生徒さん使用の『海の見える街』ピアノ楽譜
440円~480円 初中級用
1年ほど前に、久石譲さんのジブリ作品で
『海の見える街』の楽譜を持ってこられたことがあり
その段階では、ちょっとハードルが高いかな~
「もう少し自信をつけてから弾いてみませんか?」
と、保留にしたことがあった。
最近『人生のメリーゴーランド』などを
ピアノ発表会で作品として演奏し完成できたので
ステップアップで『海の見える街』の練習に入った。
初中級楽譜とは聞いていたけれども、
4分の4→4分の2→8分の6拍子と変化する。
2小節休止の長休符も入り、転調もあって、
なかなか複雑に書かれている作品だなと思う。
オケなどの他楽器が音楽を埋めてくれる時は
長休符は気にならないけれども、、
ソロで演奏していて、
例えば、、
ストリートピアノなどで弾き遊んでいる時に
長休符が入ると、曲が終わったと勘違いされたり
しないのかな?それに、、
リズムが変化してから曲がつながりにくそうだし、、
「長休符部分にはアドリブを入れましょう!」
ということで、アドリブ演奏の弾き方を教えた。
前後の曲の流れを考えて、どんなリズムやメロディを
入れると繋がりやすいのかを工夫するけれども、
生徒さんでは、まだ考えが浮かんでこないので、
私の提案を取り入れてもらった形で、
ポップス作品の場合、楽譜に忠実に演奏しなくても
間奏部分などは、楽譜に書いてあるものよりも
自分で考えたアドリブのほうが、断然カッコイイ!!!
と思えば、そういったものをどんどん取り入れて
楽しく弾いた方が良いと思う。
私自身、間奏部分は、既成楽譜よりも自分で作った
アドリブの方がいいと思うとオリジナルを入れて弾く。
以前、アドリブで弾いたのをYOUTUBEに出したら
どうやって弾いているのか楽譜を見せて欲しいと
コメント欄にあったけれども、楽譜は書かないので
耳でコピーしてくれと返信したら、しつこく
楽譜をみせろとあったけど・・
アドリブは、適当に弾き変えることもあるので
丁寧な楽譜までは書かない。
そうやってピアノ教室のレッスンで覚えたことを
いろいろな作品でも試してもらえるといいなと思う。