北海道UHB
「やっていません。事件後に家に帰ってきて、
初めて知りました。」
共犯の両親はそう話しているそうで、
弁護人の意見陳述は、額面通りに受け取るには
苦しい話かなと思いながら読んだ。
犯人逮捕までに相当時間があったけれども
遺体の一部が家に転がっていながら自主させず
娘と日常生活を送っていたのもまともじゃない。
もし、娘の単独犯行なら通報できたと思うし、、
私は、この事件は犯人が逮捕される前
単独犯ではなく、複数犯による犯行と感じていた。
複数と思った理由は、犯人が男か女か特定しにくく
複数の防犯カメラが作動しているのに顔や姿が不明で、
車で逃走したかもわからないようだったので、
犯人は念入りに下調べしたのだなと思った。
犯行そのものはズサンなのに、それとは真逆に
理性的で緻密に完全犯罪を狙ったようにもみえるので
大胆な性格の人と、几帳面な性格の人が浮かんで、
複数犯の犯行だなと感じた。
逮捕されてみれば親子だったので、
なるほどとツジツマが合った。
防犯カメラの目を潜り抜けて逃走できたのは
相当、時間をかけて念入りに防犯カメラの
設置場所を確認していなければできないと思う。
大胆な殺人を犯す娘が、そこまで念入りに
下調べをできるようには思えない。
毎日のようにスーパーなどに買い物に出かける
母親や仕事に出かける父親なら、疑われずに
町中の防犯カメラを見て歩くことはできたろうし、
娘の犯行後の逃走経路について、図を描いて
細かい説明して、事件直前にシミュレーションを
繰り返すこともできたのではないかと思う。
まだ20代の人生経験の浅い娘が、ホテルで
自分よりも体格の良い男性を抵抗させずに殺害して
どういう手順で遺体をバラしたら良いかを、
ためらわず段取り良くできるものかな?と思う。
病院では、暴れる患者を縛り付けて抵抗させずに
ベッドに寝かせるなどの行為が使われる事があるので
そういったヒントがあったのかなと思ったりで、
医療関係者にとって不自然ではないことでも
一般社会で不自然な行為が行われたりすると、
医療関係者の知識が使われているのかなと勘ぐる。
遺体の解剖経験のある医療関係者からの指導でも
なければ、死亡前と死亡後の出血量の違いや
死亡直後の死体の状態などわからない。
人の体について相当に深い専門知識を持った人がいて
どういう工具を使えばわりと短時間で遺体の処理が
できるという説明でも受けないかぎり、なかなか
女性一人で堂々と遺体の一部を切り取って
持ち帰るなんて早業はできないように思った。
もし、本当に娘一人の単独犯行だったら、
医者になれるぐらいの知識を持った女性なのか
用意周到で理性的で知能犯の女性だったのかなぁ、、
猟奇的で稀有な女性の印象が違ってしまう。
「父親は精神科医で通院歴がないので問題ない」
精神に問題があっても気づかない人は大勢いるし、
精神科医だからまともだとも言いきれないので
弁護人の主張は通るんだろうか?
責任能力はあるというのはわかるけど、
「両親は何も知らなかった」というのは考えられず
父親は、専門的な知識を利用して娘に力を貸したし
逃亡の協力をした共犯関係と思えてならない。
この事件、どういう判決が下るのか興味深い。