NHKのど自慢がカラオケ伴奏にリニューアルしてから
ネット上でも、一般のカラオケ番組とは違った
生バンドに期待する人が多いのだなとは思っていた。
なぜカラオケ伴奏に改革したのかについて、
担当者の方の話を読んで、なるほどそうだな~
と、納得できた。
デイリー新潮
私もピアノを演奏していて伴奏機会があるけれども
市販に発売している楽譜でも、音符数が多すぎて
人が書いたとは思えない楽譜に出会うことがある。
弾こうとしても、指が反応しないと譜が頭に入らない。
今、コンピュータの打ち込みによる作品が増加して
そういった楽曲は、生楽器での伴奏の再現が無理で、
10本の指では再現できないような譜もあるので、
生演奏が難しい時代になったな~とは感じる。
バンドマン達が、短期間のうちにそれに近づけて
練習するのも過酷な話で、最も手っ取り早いのは
そういう楽曲を希望する人を、最初から選ばずに
落とすことしかなかったのを知った。
1000組の応募から200組に絞って、予選分の
200曲を練習して用意するのは大変なことで、
それをよく続けてこられたなと涙ぐましくて
その苦労に頭が下がる思いがした。
どれほど努力しても人間の手では追いつかず
こなせない時代になった。
生バンドで演奏できる範囲で選考していたのを
カラオケ伴奏になれば、そういう不公平がなくなり、
誰もがのど自慢に参加することができるようになる。
そして、カラオケでしっかり練習している人は
その前奏部分を聴いて覚えて歌い始めるので、
生バンドの全く違った前奏部分を聴くと、
歌い出しのきっかけがわからずに失敗する人が多い。
バンドの曲の唄い出しは、結構、難しいもので、
前奏から曲に入るタイミングを上手く作る伴奏者と
そうでない伴奏者があって、知らない間に音楽が
始まっているというのは、よく起きる。
このニュース記事の中でも、やっぱり呼吸が合わず
歌い出しで失敗する人が多かったと出ていたので、
カラオケ伴奏で、失敗する人が減ったのは良かった。
NHKのど自慢というと、ジジババの娯楽番組という
感じがあるけど、カラオケ伴奏になって
若い世代の人たちも参加するようになると、
登場する世代も若返って新鮮で良さそうに思った。
生バンド伴奏でなくなったことで多様に対応できて
若い世代が多く登場するようになると、また
細く長~~く長寿の娯楽番組として続きそう。