子供さんにピアノを教える仕事をしていて、
市内公立小学校では2月半ば過ぎ頃から、
体調に問題なければマスク不要だそうで
あれから2か月は経過している。
ピアノ教室でも去年からは、
「体調が良ければマスクをはずしていいよ」と
感染者数が少ない時期はマスクを外すように話し
これまでもマスクの強制はしてこなかった。
声を出して唄ったり、息を使い演奏をするので、
マスクをしていると音量の調節が難しく
集中できないので、「はずしていいよ」と促す。
ところが最近、前髪も目が隠れるほど伸ばして
顔全体を隠して顔の表情が読み取れないので、
生徒さんの様子が、ちょっと気になる。
頑なに、マスクをはずさないで抵抗される。
他の生徒さんママに尋ねてみた。
「頑なに、マスクを外したがらない子が
いるけど、なんででしょうかね?」
「そうですよ! マスクって、
子供にとってパンツと同じなんですよ」
「えっ??
パンツなんですか?」
「下着の感覚でつけているから、
裸になるのと同じような感覚だから
はずすと恥ずかしいんですよね~」
「へぇ~~!!!
信じられないけど、そうなんですね!
拒み方がハンパないですもんね、、
マスクをはずそうよと言うと、
首を横に振って頑固なんですよ
困ったな~~💦」
低学年になるほど、その抵抗が強くなるし
喋り声もボソボソ~と細くて小さい声なので
深く呼吸して、腹筋を使って声を出すこともない。
ピアノの音も、なかなか出てこないかなぁ💦
思いきり明るい音楽の
「ミッキーマウスマーチ」を課題にして
「元気にね!明るくね!」と元気づけると
ご本人は精一杯明るく演奏してくれても
マスクの呪縛から逃れられない様子で、
今のところ、、ミッキー葬送行進曲♬
去年夏に入院したことのあったお子さんで
その以前は、元気いっぱいだった。
退院後から急に元気がなくなってしまい、
マスクをはずすことがなくなったので、
お守りみたいになっちゃったかな。
私、『奥様は魔女』の影響を受けてるので、
Rちゃんはとうとうイジワルな魔女に
マスクをくっつけたままにされちゃった~
顔にくっついたマスクがはずれる呪文ないかなぁ?
と、くだらないことを考えていた。
長い人生のなかで、
子供でいられる時期は短いので
楽しく子供らしい時間を過ごして
全身を使って喜びや怒り悲しみを表現して
感情豊かに育って欲しい。
けれども、
マスクをしないのが当たり前になるまで
まだまだ時間がかかりそうだな
コロナ禍は悪いことばかりでもなかった。
みんな、いつのまにか練習好きに育っていて
ピアノに触れたくなくて練習してこない時でも、
楽譜だけは読めるように育ててきたので、
近頃は研究熱心になってきて、YOUTUBEでも
自分の弾く楽曲を聴いて調べている様子で、
どう演奏するのが良いかを考えて試してきて
アドバイスを求められるようになった。
コンクールで競うより、楽しんで弾くことを学んで
将来、幼稚園教諭や保育士になってくれたり、
長期的に音楽を身近に感じて社会貢献してくれたら
いいなと願っている。