私のピアノ教室は、今、ほぼ全員が

保育園出身の子供達が習いに通っていて

以前、幼稚園に通う子供たちを教えて

いた時とは、少し違いを感じることがある。

 

幼稚園出身の子供達と大きく違うのは、

ご両親共働きで、今、殆どのお母さんが

全日土日祝日も関係なく勤務していて

休日も少ない中で子育てをしていて、

僅かな時間を作って習い事を入れて下さる。

 

大人の生活時間帯のなかに子供の習い事も

組み込まれるので、仕事を終えてからの

夜7時以降や、お母さんの休日にレッスン

を入れるなどしている。

 

そのため、同じ曜日時間のレッスンとは

ならず変則的で、お母さん方の仕事の

都合でレッスンの予定が入る。

 

 

低学年のうちは子どもの家で過ごすため

ピアノの練習時間を作るのが難しい。

練習できないので、スイミングに通う

ような気分で、1週間何も練習せずに

レッスンに来てくれる。

 

これが幼稚園出身の子になると、

「何もしてこなかった」事が罪悪感になり

ピアノ室に入ってくるなり憂鬱になって

レッスン時間中泣く子がよくいた。

そうして丸々時間を潰して帰っていった。

 

保育園出身の子には全く見当たらない。

「何もしてこなかった」は当たり前だから、

ピアノに触れて遊ぶ感覚でやってきて、

楽しんで帰っていく。

 

そのために連弾レッスンは必要アイテムで

ノンストップで弾きとおす、伴奏を聴いて

全体のバランスを考えながら弾く、

私の弾く伴奏の音を聴いたり見たりして

ピアノテクニックを身に着けるなど

遊びの中に学ばせたい事を入れておく。

 

また、連弾は二人で演奏するので、

生徒さんが上手に弾けないところがあると

悔しくなるようで、次回リベンジのために

練習してくることが多くなった。

学校に鍵盤楽器が置いてあるそうで、

放課の間に練習しているらしい。

 

 

保育園出身の子には共通点があって、

ピアノの教材が難しくなってくると

泣くことはあるけれども抗議してくる。

 

「テキストが難しすぎるから弾けない。

 もっと簡単なテキストにしてくれ」と。

 

これ以上、簡単なテキストを探せと?

と思うけれども、うんとレベルを下げて

納得できるまで弾くと満足してくれる。

 

「もう難しいからやめる」とは言わずに

「難しいから、もっと簡単で楽しいものに

してほしい」と訴えてくる。

 

幼くても立派に交渉術を持っているな~

と感心する。

 

弾けるようになり欲が出てくると、

「もっと基礎の指の練習をしたいから

 そういう教材を欲しい」

「楽譜が読めないから音符の勉強したい」

 

何が理解できていないのかを説明して

それに合わせたレッスンをしてほしいと

生徒さんがリクエストしてくれる。

 

 

0歳から保育所に預けられて

自分の勝手では物事が動かないことを

よく知っていて、どうすれば自分に

有利に物事が進められるのかを、

自然と身に着けていて交渉上手で、

色々と主張してくるので、耳を傾けて

なるほど、、と学ばせてもらうことが多い。

 

 

 

 

 

 

最近の学びは

 

 

 

 

 

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