— Hideaki Takizawa 滝沢秀明 (@h_Takizawa329) November 8, 2022
この記事が事実かどうかはわからないけど
昔、私に舞台芸術のマネジメントの
ノウハウを教えて下さった光岡氏も
役者さん達から見て、相当に厳格だった
ようで「怖い」と言われていた。
「スパルタ指導の闇」と書かれてある
けれども、誤解ではないかと思った。
何故、そんなに舞台に立つ人に対して
厳しい態度をするのかといえば、
高いチケット代を払って観に来て下さる
観客の方々が満足するような
最高のパフォーマンスを魅せるために
稽古の時から手を抜かないで欲しい
気持ちが強くあるので、慣れや身内同士の
甘さを嫌がるからではないかなと思う。
演じる側にとっては長く続く公演でも
観客にとっては、その日が特別なもので
随分と長い間、楽しみにしてきたものを
実際に観てみたらガッカリしてしまった
お金が無駄になったと思われたくない。
最高のパフォーマンスを観に来て下さいと
宣伝する以上、嘘をつくわけにいかず
良い作品に仕上げるために尻を叩く。
それから、良い作品を創りあげるための
パフォーマンスなのに、そっちのけで
名前が売れているからと調子に乗って
あぐらをかいたり天狗になっていると
鼻をへし折って「まだまだだぞ」と
指導者は厳しく説き伏せる。
厳しい指導する人の中には、、
無理にストイックに厳しい表情を作って
嫌われ役を買って出るところもあるので
周囲からは怖い印象を持たれる。
少し距離をおいて緊張感を漂わせる事で
舞台に立つ人達同士が協力しあって
連帯感を高めて一つの作品を良いものに
しようという意識を持つこともあった
のではないかなと思う。
無形の芸能文化を売って人を呼ぶには、
特殊な嗅覚やセンスを持っていないと
興行は失敗に終わってしまう。
満員御礼で成功ではなくて、
観て下さったお客さん一人一人が
満足できたかどうかの感想が
その舞台の評価になり今後につながる。
そういう点で、滝沢さんは制作者としての
優れた感覚や資質を持っていたと思う。
一緒に仕事をしたい人は多くいるのでは
ないかなと思った。